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#2

ごめん。


やっぱり可愛く「キャー!」とか言うの無理だわ。


とりあえず現状整理と行こうではないか。


私は篠原未依。14歳。


乙ゲーの主人公のように、眼鏡はずせば美少女!


とか、本人は気がつかないけど実は美少女!


なんていう素敵なスペックは残念ながら存在しません。


今目の前にいる精霊さんについて。


空間の精霊さんは目を見張るほど美しい。


バックに光とかありそうなくらい神々しい。


ギャルゲー的には、主人公になにかとアドバイスをくれるわけあり(ドS)美人養護教諭って感じ。


んでその周りにいる精霊さんは―。


コロボックル。


こんな表現がぴったりなくらい可愛い。


アニメキャラがデフォルメされたちびキャラみたいな。


うん。


とにかくかわいい。


「かわいいは正義!」


「漆黒の乙女・・・?」


空間の精霊に怪しい目で見られました。


ごめんなさい。


「えっーと。私は篠原未依、です。


漆黒の乙女とか呼ばれるの好きじゃないから、


ミイってよんでください。」


「わかりました。ミイ。


では貴方には世界中の精霊たちとまとめて


【契約】して頂きます。


精霊たちに認められて初めて真の【夢魔法】の使い手となるのです。」


あー。


よくある(のか?)ルートですね分かりました。


「では、貴方の本能に従ってください。」


は?


「貴方は【導く者】なのです。神がどう選んだか知りませんが、貴方には資格があります。


【導く者】よ、今扉を開くのです。」


ちょーーーーーー!


意味分かりません。

えーっと、なんですか?


いきなり振らないでください。


私の専門は学園系ですよ?


アドベンチャー系RPGは2、3本しかやったことないんですよ!


もういいや。


本能に従いましょうか。


でも下手に難しい言葉使うのも得意じゃないんだよね。


汝とか、我とかもうわけわからん。


じゃあ普通にいきましょう。


当たって砕けろ!


「世界中の精霊さーん!


聞こえてますか!


はじめまして。


私はさっきこの世界にトリップしちゃった漆黒の乙女の篠原未依っていいます。

今の感想は、正直難しいものを押し付けられすぎて困ります!


っていう動揺だけです。


【漆黒の乙女】だかなんだか知らないけど、


とりあえず使えるものは使うが私のポリシーなんです。


だから、私に力を貸してください!


世界を救うのが恩返しになるんだったら、まぁぼちぼちがんばります。


皆さんとってもかわいいし・・・、ってあれ何言ってんだろ?


私は勇者でも世界の救世主でもなくただの篠原未依なんですが、


押し付けられちゃったし、なんだか楽しそうだし、


とにかくがんばりたいんです!」


なんだか、だんだんいろんな気配が近づいて気がします。


重たい?ぜんぜん。


むしろあったかい。


「だからお願い!力を貸してください。


ちょっと私服を肥やすくらいのことはすると思いますが、


悪用はしません!


助けてください!お願いします。」


『ミイよ。漆黒の乙女よ。


汝の願い、聞き届けたぞ。


我ら世界を司る精霊は、汝に力を貸そう。


精霊の力は強大だ。


しかし、汝は必ずこの世界を【正しき道】へ【導く者】だと我らは確信した。


汝は我らを司り、我らは汝を護り貫こう。


汝はだれだ?」



「私は―。」



すげーーーーーーーーー!


頭の中に直接響いてくるよ。


つかこの精霊さんすげぇかっこいいぜ。


私もこんな感じに演説したかったわ。


なんかもう口が勝手に動くよ?


「私は、【導く者】!」


『―導く者よ。忘れるでないぞ。


汝は我らと共にあり、決して独りではないのだと―。』


ぱちんっ!


あー。


またこの音か。


意識がどんどんどんどん薄れて・・・。


切れました。


☆☆★☆☆


「んっ・・・?ここはどこ?」


別に。


草原の上にねっころがっているだけでした。


体中がぽかぽかしてます。


もしや!


私、もう魔法使えんの?


すげぇ!


『精霊・・・さん?』


『なぁに?』


『あ、いるんだ。これからよろしくねっ!』


『『『『はいっ!』』』』


たくさんのアンサンブルが聞こえたのは、気のせいではないだろう、と思った。

とりあえず、



ごめんなさーいww

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