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#16

【漆黒の乙女】は旅に出た!


……。


はい。みなさんこんばんわ!


【漆黒の乙女】こと私篠原未依は様々な人に見送られて魔王退治の旅に出たのです。


そして只今絶賛迷子なうっ。


だだっぴろい森の中。


私は独り。


え?イオですか?


もちろん連れてきましたが、森の中に入った瞬間気絶&猫化。


私の腕の中で、三途の川を渡りかけてそうです。


うん。


いろいろ問題ありありですが、あまり気にしないんです。そういうこと。


うーん。これからどうしましょう。


とぼとぼと道を歩いてる最中。


ででーん!!


魔物登場っ!


「…はっ?」


巨大なんですよ!魔物。軽く10mはあるでしょうね。


ゴリラが退化した様な形相です。


正直めっちゃグロい…。


「ウホッ、ウホッウホウホウホッホッホ。(うはは、ネェちゃん抱かせろよ。)」


うん。ちょっと黙ろうか。


思わずそのクソゴリラを殴り飛ばしていました。


昇☆天!


え?何、何が起きた?!


私のストレートってそんなに破壊力ありましたか?!


その時、後ろでザワザワっと草が動く気配がしました。


「また敵かよっ!」


杖を構えた瞬間。


「こんなとこにいたのかよ…。」


非常に可哀相な声が聞こえてきました。



☆☆☆☆★



「あー、おーじさま。なんでここにいるのでございましょうか。」


そこに居たのはコキノス王国第三王子様でした。


「親父に言われてきた。」


そういって差し出された紙。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


 漆黒の乙女 ミイ=シノハラ殿


我はこの度そなたを召還し、魔王討伐の旅に送り出した。


しかし、よく考えてみると、女子(おなご)を独りで旅に出すのは、


些か危険なことだと思う。


そのため、我が息子をそなたの旅に同行するよう申し付けた。


我が息子は、きっとそなたの旅に役立つと思うぞ。


我が国、我が世界の命運はそなたら3本柱にかかっておる。


どうか、そなたの旅に神の御加護が在らんことを。



∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞



と、律儀な日本語で書いてある。


…日本語?


おかしい。この世界では【日本語】は通じないはず。


「おーじさま。この文字読める?」


そういってこくおーさまからの直々のお手紙を見せる。


「…これは【神語】だな。俺には読めない。」


「神語?なにそれおいしの?」


「そもそも食えん。」


だめだー!


この人冗談通じない!


「神語とは、もとより神がこの世界にもたらした言われる言語だ。


世界の基盤となっている言葉、とでも云えばいい。」


「日本語がぁ?世界標準語にもなれない言語が?」


「これは、お前のもとより使っていた言葉か?」


「うん。母国語ってゆーより、今もこれを使って話してる。」


「俺には【赤の言語】(レッド・スペル)にしか聞こえないが?」


「れっどすぺる?」


「あぁ。これがこの国の標準語だ。」


「国?国ってたくさんあんの?」


「…はぁ。」


おーじさまはため息をついた。





そういえばこの人の名前なんだっけ?



次回は、説明回ですっ!

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