#11 行間 =私=
これは複線かな。。。
わりとシリアスです
そんなにむかしむかしではない昔に、
私はちゃんと幼稚園児(皆勤賞)をやって、
小学生(葬式以外皆勤賞)をやってました。
でも、私は中学に入学し、その1ヶ月後に
世間で言う不登校に、
さらには引きこもりになってしまったのです。
それには深い事情がありますが、
まずは私に親しい2人の人物を
紹介することにします。
☆☆☆☆☆
まずは一人目。
私の義弟の篠原哉斗である。
私はこればっかりはとあるアニメやゲームの主人公に共感できるのだが、
この義弟、重度のシスコンであり
もう地球から飛び出していけるくらいチートなのである。
顔は良くて、頭も良くて、運動神経はこれでもかっ!!てほど良い。
くそっ。
なんでこんなのが義弟なんだ。
でも、小さいころは良かったんだ。
まだ義弟ではなかったし、
よく女の子に間違えられて、
今だったら絶対にあーんなことやこーんなことを・・・。
・・・こほん。
いまや私よりも20㎝は高い。
うらめしや。
というわけで女子にはモテモテ。
男子には人望がある、こにチート野郎。
こんなんの義姉なんてろくな事ないさ。
私が小6の冬に、
お母さんと義父さんが再婚して、
私たちは姉弟になった。
そして小6の3学期になって、
あいつがうちの学校に転向してきて、
持ち前のシスコンパワーと、ハーレム機能を発揮し、
私はめでたく逆恨みされて、でもまじめな私はきちんと学校に通った。
そして中学は、
私の体のうちの数少ない使える機能、そう【頭】をつかい、
義弟を全寮制で山の中のチート学校に入学させた。
(まぁ代々彼の家系はその学校に入ることになってたんだけどね。)
そして私はその3学期に唯一、私に普通に接してくれた男の子に恋をした。
まぁ、ありえなくはないよね。
その男の子が
柊疾風
こいつはクソ明るくて、かっこよくて、いつの間にか皆の中心にいる、
太陽みたいな奴。
そして私の幼馴染である。
疾風は、皆から敬遠されて、影でかなりひどい逆恨みにあった私を、
唯一支えてくれた。
うれしかった。
私の素直で単純な部分が動くくらいには、いい奴だった。
で、小学校の卒業式。
これまたテンプレな展開でしてね。
私は勇気を振り絞って彼に告白しようとしましたよ。
すでに先客がいて、その子の告白を断ってしまってた。
私はどうしたって?
だってこの会話を聞いちゃったんだよ。
「私の告白を断ったのって、篠原さんがいるから?」
「・・・へ?」
「だって、いつもあの子のこと庇うよね、柊君。
すきなの?あの子のこと。」
彼女の目つきがぞっとするほど怖かったんだ。
にぶちんな少年は、そんなことにも気づきもしないで、
うぶな少年は顔を真っ赤にして、
「だっ!だれがあんなブサイクをっ!!!」
そういって、逃げてしまったよ。
彼女はにっこり笑ってこういった。
「聞いたでしょ?ざまぁみろ。」
そして中学ではもう疾風にかかわらないようにした。
そしたら疾風は私に付きまとうようになった。
前と同じように。
昔に戻りたがった。
するとまたまた嫉妬と逆恨みがでてきて、
私は学校にいられなくなった。
疾風にあうのがいやで、
私は家に引きこもった。
もともと両親はほとんど家に帰ってこないし、
疾風は長期休暇しか家にいない。
家族にごまかしようはいくらでもあった。
そんな廃人が、私、篠原未依なのである。