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魔女と使い魔のバタバタな日々  作者: ルナ
戻ってきた日常
33/39

魔女は使い魔と共に新たな生活をする

 スピカ=ルーン達は、住居を森の中に移して

いつもの生活を始めることにした。

 リイラ=コルラッジ、レティ、メリッサ=ウォーカーの

エトワールの協力により、どんどん家が出来上がっていく。

 無論、スピカやメリッサは魔術を使っているのだが。

「皆、手伝ってくれてありがとう」

 スピカがにっこりと笑って言うと、エトワール達は

照れたように笑った。

 特に、アルトの顔が一番赤かった。

少し彼女の服を引くと、彼は昨日のことを小声で謝った。

「昨日は、すみませんでした。調子に乗りすぎました」

「次からは気をつけてね」

 スピカは真っ赤になったのをごまかすために

わざと冷たい声で言った。アルトが少ししゅんとなり、

スピカはちょっと言い過ぎたかなとも思ったけど

フォローはしないで仕事に戻った。

 そうこうしている間に、エトワールがハンマーで

指を打つなどのハプニングもあったが、家は完成した。

 前にここにあった小屋と寸分違いもないデザインだ。

後はここを花壇にして、鳥小屋も立てて、と相談

しているエトワール達を尻目に、スピカは安堵の息を吐き出した。

「なんとかなったようで、よかった」

「あら、それより、スピカはアルトとまた一緒に

暮らせるのが良かったんじゃないの?」

「リイラ!!」

 リイラがそうからかってきたので、スピカは

怒りを爆発させて叫び、アルトがびっくりしたような

顔になっていた。

「もう、リイラとレティは帰って!!

 ……レティは、そろそろアカネが迎えに来る時間でしょう?」

「二人っきりになりたいのね、アルトと。スピカもかわいい

ところがあるじゃないの」

「いい加減にしないと、出入り禁止にするわよ!!」

 からかわれるたびにスピカの顔は真っ赤に染まり、

ついには耳まで赤く染まっていた。

 レティはその意味が分からないらしくきょとんとしている。

リイラはくすくす笑っていたけれど、エトワールに村まで

送ってくれるように頼み、同じようににやにやと笑っている

彼と共に帰って行った。

「じゃあ、私も帰るわ。ダーリンが待ってるし♪

 アルト、スピカと仲良くね!!」

「か、からかわないでくださいよ!!」

 今度はメリッサにからかわれたアルトの顔が真っ赤っかになった。

メリッサもダーリンが待っているからと帰ってしまい、

後には顔を赤くした二人だけが残された。

 ちなみに、レティもアカネがちゃんと迎えに来て

帰って行ったそうな。

 否、まだオリオンとリリアがいた。

楽しそうに戯れている。この二匹は仲がいいようだ。

 オリオンは多少の知識は得たのか、もう壁を食べたりは

しなくなっていた。アルトの作った料理にほれ込んだ、

というのもあるのだろう。

「じゃ、じゃあ帰ろうか、スピカ」

「う、うん……」

 二人はぎこちなく手をつなぎながら、オリオンとリリアに

声をかけると出来たばかりの家に入った。

 ちょこちょことオリオン達もついていきて家に入る。

と、そこでハプニングが発生した。

 くう~、とスピカのお腹から腹の音が鳴ったのだ。

慌ててスピカは手を放すと、ばたばたと振りながら

ごまかそうとしたがごまかしきれなかった。

「……お腹減ったの?」

「……うん」

 アルトはちょっと笑いながらすぐにキッチンに

入っていき、メリッサやレティやリイラが新築

祝いにくれた調理器具や材料をすぐに出すと

料理を始めた。

 しばらくして、彼がたくさんの料理を

手に戻ってきた。お肉や野菜がたっぷり

入ったコンソメスープ、焦げ目がほどよく

ついたポテトのパンケーキ、

デザートにチョコレートケーキが五個も出された。

 お腹がすいていたスピカは、ぱくぱくと笑顔で

食べ始め、それを久しぶりに見たアルトの笑顔は

とても幸せそうだったという。

 スピカの方も、久しぶりに彼のおいしい

料理を食べられて幸せそうだった。

 彼らの足元では、リリアとオリオンが

チーズのカップケーキを二匹で分け合って食べている。

 彼らはようやく戻ってきた幸せを堪能しながら

お互いに笑いあうのだったーー。


ようやく投稿できました。

見てくださっている方、

投稿が大幅に遅れてすみません。

しばらくは日常編でほのぼの

で書こうと思っています。

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