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フェリシアの魔法の物語  作者: はる
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にーにの魔法の練習

「シャルル、生活魔法の練習をしようか」


「はい!パパ!」


 なぬ!魔法の練習だと!見たい!使いたい!


 あ、パパンがいるのは、外が雪で狩りが出来ないからです。


「ぱーぱ、にーに、みる!」


「お、フェリもシャルルの魔法を見たいか?一緒に行こうか」


 パパンが抱っこしてくれる。安心感が半端ない。パパンの筋肉素敵!ママンはこの筋肉に惚れたのかしら?


 にーにとパパンとダイニングに行く。パパンが私を椅子に座らせてくれる。


 にーにも椅子に座って、パパンが空のコップの用意をして、にーにの前に置く。


「シャルル、背中から魔力を流すから自分の魔力を探しなさい」


「はい!」


 パパンがにーにの背中に触る。見てるけど魔力の流れは分からない。パパンとにーにが集中してる。

 私はじーっと見る。あ、ステータスが出ちゃった。パパンのMPが減ってる。にーにに魔力を流してるからかな?


「あっ!なんだか、温かいのがある!」


「見つけたか。それが魔力だ。自分の身体の中で動かしてみなさい」


 にーにがまた集中する。身体の中で魔力が動いてるのかな?



 多分、30分くらいたった。にーにはまだ集中してる。パパンも見守っている。


「パパ、魔力が身体中に回って、ぽかぽか温かいよ」


「よしっ!それじゃあ、コップの中に水が溜まるのをイメージして『ウォーター』と唱えるんだ」


「……ウォーター」


 ぴちょんと少しの水がコップの中に落ちた。パパンはにーにを褒める。


「よくやったぞ!シャルル!魔法が使えたな!今の感覚を忘れずに魔法の練習をしたら、1回の魔法で、もっと水が出せるからな!頑張れ!」


「うん!パパ、もう少し練習してもいい?」


「おう!いいぞ!」


 にーには魔力が無くなるまで練習した。生活魔法を1回使用するとMPが1無くなった。


 魔力が無くなったにーには辛そうで、パパンが抱っこして寝かせに行った。私は1人で椅子を降りられないので帰ってくるパパン待ちだ。


 練習を頑張らないと魔法が使えないのか。にーに魔力が無くなったら辛そうだった。気絶しないだけいいのかな?


「フェリは大人しく出来ていい子だったな。さぁ、子供部屋に行くぞ」


 パパンが抱っこして移動してくれる。パパンの筋肉をペタペタと触るけど、服を着込んでてよくわからない。


 あ、子供部屋は1階にあってね、パパンとママンの部屋は2階にある。でも私達が小さいからママンは一緒に寝てくれるんだ。ねーねがトイレに行きたくなったりしたら連れて行ってくれる。

 ねーねのトイレトレーニングは終わったみたいだけど、トイレに落ちるといけないからママンが一緒に行くの。たまにパパンと一緒に寝るけどね。私が寝るのが早いから、どのくらいの頻度か分からないけど。


 トイレの近くに行くと、少し排泄物の匂いがする。ぼっとんかなぁ?くみとりかなぁ?使ってないからよくわかんないんだよね。


 子供部屋に着くとにーには寝ていた。疲れちゃったのかな?


 パパンが私を下ろして座り、手遊びする。私のちっちゃな手が大きいパパンの手に掴まれてるのが不思議な感じ。早く大きくなりたいよ。


「ぱぱ、へや、さむく、ない」


「おお、寒くないぞ。環境魔術を使える人が魔法陣を家に刻んでくれてるからな」


「かん、きょー、まじゅちゅ?」


「そうだ!よく言えたな。そういう職業の人がいるんだ。フェリは将来、何になるんだろうなぁ。お嫁さんかな?」


「およめ、しゃん」


「そうか、お嫁さんか。ママの手伝いをよくしないとな」


 勘違いされてしまった。魔法にも魔術にも興味津々だ。私が結婚?したことないから実感がわかないな。パパンみたいな男性ならいいかもしれない。なんか、立派なファザコンみたいだ。だってパパン優しいもん。ママンも好き。にーにもねーねも好き。家族が好きだ。

 私も将来、こんな家庭が作れるかな?


 ママンはねーねに編み物を教えているけど、ねーねにはまだ、早いんじゃないかな?



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