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フェリシアの魔法の物語  作者: はる
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雪だるま作ろう

 新年、翌日は雪が積もった。


 丸々と服を着込んだフェリシアは足首まで雪に沈んだ足を見て童心に帰り、しゃがんで雪だるまを作ることにした。


 小さい丸からくるくると雪をつけて雪玉を転がしていく。だんだんと大きいのが作りたくなり、家の前の雪を巻き込んで雪玉を大きくしていく。


 自分の力で転がせなくなって初めて、頭も持ち上げられない事に気がついた。


 むん、どうしよう?


 ひらめいた!今日はパパンが仕事に行かないから雪だるまの頭を作ったら胴体に乗せてもらおう!


 しゃがんで頭部分の雪玉を転がして行く。胴体より小さく、胴体より小さく。と心の中で呟き、出来た頭を胴体の前に置いて、パパンを呼びに行った。


「ぱーぱー!ぱーぱー!」


 玄関で大声で叫ぶと、何事かとみんな来た。


「ぱぱ、そと、ゆき、うえ」


「お、おお、フェリ、そんなに話せたか。外か?何かあるのか?」


「ぱぱ、そと」


 パパンの服を引っ張る。


「外だな。分かった分かった。ちょっと待ってな」


 パパが服を着替えに行った。玄関でじっと待つ。寒さでほっぺが赤くなっていた。ママンがほっぺを手で包んでくれる。あったかい。


「フェリ、こんなに冷たくなっているわ。もうすぐしたら家に帰ってきなさいね」


「うん、まま」


 服を着込んだパパンが来た。


「ちょっと出てくる。フェリ、どこだい」


「ぱぱ、そと」


 パパンが大きすぎて、手がつなげない。ズボンを引っ張っていく。


 雪だるまの前まで来てパパンを見上げる。


「ぱぱ、これ、ここ、のしぇる」


 ちょっと噛んでしまった。乳幼児だし、仕方ないか。


「これを、後ろの丸い雪に乗せるのか?」


「そお。おにぇがい」


「よいしょっと、これでいいか?」


 雪だるまになっている。


「ぱぱ、あいがと!」


「喜んでくれたかぁ」


 パパンの足に引っ付くと、パパンが頭を撫でてくれる。


 そこから離れて、雪だるまの顔になりそうな物を周辺で探して、雪だるまの顔と手を作る。不恰好だが、1歳の子供、本当は生後11ヶ月だが、作ったにしては上出来だ!


 パパンが見ている。


「ぱぱ、ゆきだ、る、ま」


「雪だるまか?」


「そう!」


「太ったおじさんみたいだな。フェリ頑張って作ったなー」


 今度は抱っこしてくれた。わーい!


「でも、寒いから家に入ろうな」


「うん!」


 パパンに連れられて家に入り、ママンに預けられる。


「まあ、フェリ冷たい。キッチンに行きましょう」


 ごはんを作る台所には火がある。朝食を作った薪が燃えてるから、まだ暖かい。

 後ろからママンに包まれて火に当たる。残り火だからほんのりと暖かい。指先がじんじんとしてきた。手も真っ赤だ。ママンが後ろから包んでくれる。ママンの手はほかほかだ。


「フェリはまだ小さいんだから、無理しては駄目よ」


「まま、ほかほか」


「そう、暖かい?」


「あ、た、た、か、い」


「フェリ、話せたわね。えらいわよー」


「えりゃー、えへへへ」


 嬉しすぎて噛んだ。駄目だ。まだ幼児の舌じゃ上手く話せない。


 雪だるまも作ったし、パパと遊んだ。ママンにも抱っこされて、嬉しいことがいっぱいだ。幼児、良い。


 いかんいかん、幼児退行してる気がする。でも、ママンやパパンには甘えれる時に甘えないと。今は小さい子供だもんね。



 翌日は、熱を出してしまった。転生して初だ。子供は風の子じゃないのか。温度差と乾燥した空気にやられたかな?


「もう、フェリったら。早く良くなってね」


「まま」


 ふーふーと荒い息を吐きながら、にーにのスキルを羨ましく思った。



ブックマークありがとうございます。


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