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フェリシアの魔法の物語  作者: はる
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ひとり歩きが出来た!

 生後11ヶ月。ひとり立ちとひとり歩きが出来た!


 これも、ママンとパパンのおかげだ。


 私が1人で立てるようになったら手を叩いて「おいで、おいで」と私を誘うんだ。悪魔の囁きだね。私が抗える訳が無い。誘われるよね。


 何度もこけて泣いたよ。悪魔の囁きだもの。また誘われるけど。


 だって、ママンやパパンにたどり着いたら抱きしめて褒めてくれるんだもん!褒められたい系女子です。


 なんか、偉い人も言ってるじゃん「言って聞かせてさせてみて、褒めてやらねば人は育たん」とか。間違ってるかもしれないけど。そんな感じだったと思う。


 ふむ、いくらでも褒めてくれていいんだよ?育つから。今からいくらでも育つから!大人まで長い道のりがあるから!


 歩けるようになったら、麦を刈り取った後の畑や、青々とした畑辺りまでなら、1人で出掛けてよくなった。以外と放任主義だねママン。


 村人の仲が良いのか、ぽてぽてと歩いてると頭を撫でて来る人が多くて、私の頭が禿げるんじゃないかと思った。小さくて毛髪少ないから、みんな加減してよね!嬉しいけど!嬉しいけどね!


 ねーねが歩ける私の手を繋いで散歩をよく一緒にしてくれる。優しいねーねで大好き。たまに引きずられるけど。足の長さが違うんですよ。


 最近は寒くなってきて雪がちらほらと降ってくる。今生で初雪だ!


 にーには、はしゃいで近所の子達と外で遊んでいるのを目撃した。社交性はあるようだ。


 ねーねは私と一緒に居ていいのかな?近所の友達いないのかな?ちょっと心配。井戸端会議では誰かと一緒に居たみたいだけど。




 夕食。私は離乳食。パパンが何か話があるらしい。


「今年一年も無事に終わった。みんな元気で嬉しい。リーザもシャルルもカトリーヌもフェリシアもみんなで年を重ねていけることに感謝して、今年最後の夕食をいただこう!」


「「「神に感謝を」」」


 私は驚いた!今日が年末だったのもあるけど、年齢も年末年始で1歳上がるのも驚いたけど、私の名前ってフェリシアだったんだ!みんな「フェリ」って呼ぶからフェリだと思ってたよ。フェリシアね。覚えた。


 ママンが離乳食を食べさせてくれる。あーんして食べる。

 離乳食も毎食出てくるから慣れたけど、乳ばなれは、まだしていない。歯はちょっと生えてきたけど、ママンのおっぱいには歯を立てないようにしてる。痛いもんね。


 今日の夕食はいつもより豪華な気がする。年末だからかな?にーにとねーねはガッツいて食べている。美味しいんだ。育ち盛りだしね。私は離乳食とママンのお乳だけど。不満は無いよ。今だけだからね。


 私の離乳食が終わったら、ママンの食事。大人しく座って待ってるよ。匂いだけ食事を楽しむ。まだ小さいからか、濃い食事の匂いがくどく感じる。美味しそうなのは分かるよ。


 パパンが狩人だから肉肉しい食事だ。たんぱく質や栄養が取れて良い事だ。ママンの野菜もあるしね。



 うちはそんなに裕福では無いけど、貧困でも無いみたい。子供の服はにーにのお下がりをねーねも私も着ているけど、男でも女でも着ていいデザインみたいだから不自由してない。家に無駄な物も無いけどね。遊び心が欲しい。


 活動範囲の狭い私に分かる事は少ない。まだ、ちゃんと話も出来ないからね。


 食事が終わったらパパンとの遊びだ。私は抱っこされて運ばれる。


 パパンとの遊びはにーにが1番興奮してる。力いっぱいぶつかってもパパンが揺るぎもしないからだろう。


 にーには振り回されて嬉しそうだ。ねーねはパパンの筋肉を興味深そうに眺める。パパン少し照れてる。娘に弱いな?

 私は巻き込まれ無いように避難する。小さいからね。


 その内ママンが来て、おっぱいを飲ませてくれる。至福の時間だ。ママンのいい匂いに包まれてお乳を飲む。私が大きくなったから抱っこは卒業したけど、ママンは抱き寄せてくれる。


 優しいママン。大好きだ。



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