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フェリシアの魔法の物語  作者: はる
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アンリとパパと雪で遊ぶ

 フェリシアは今日も元気に外に遊びに、いや、魔法の練習に出かける。


「ママー!外で遊んでくるー!」


「はーい。あっ!ちょっと待ちなさいフェリ」


「なぁに、ママ」


「昨日みたいに困った雪像を作ってはダメだからね!それと遊んだら、お片付けをちゃんとしなさい。約束よ?」


「むー」


「約束して?フェリシア」


「わかった」


「よし!遊びに行っていいわよ」


「はーい」


 お片付けをしろって、作った雪像を壊せってことだよね。せっかく作ったのを壊さないといけないのか。ちょっと納得いかないけど、ママと約束したから最後は雪を纏めるか。


 壊しても心が痛くないもの。コップでも作ろうかな?


「クリエイト魔法、コップ!」


 あれ?なんかすんなりと綺麗に出来たぞ。これは熟練したかな?ちょっと複雑なのを作ってみようかな?何がいいかな?くまさんつくってみようかな?デフォルトしたくま。


「クリエイト魔法、くま!」


 おー!可愛く出来た!これはいい!次は仲間を作ろう!


「クリエイト魔法、ぶた!」


 おー!これも可愛い!森の仲間シリーズを作ろうかな?


 ジャガーとロバとリスを作ってご満悦のフェリシア。森?の仲間を作った。


「乗れるかな?よいしょっと!乗れた!丈夫だ!次は浴槽をイメージして作ってみよう!」


 ロバに乗ってハイホーしてから浴槽をクリエイト魔法で作る。

 これは入り心地もいいだろうと中に入る。


「滑らかで触り心地はいいけど、ちょっと冷たい。やっぱり浴槽は別ので作らないとね」


(知識の泉、私が想像しているお風呂場を作るには私の魔力で足りる?)


『全く足りません。魔力だけで作りたいなら魔力を固めて魔晶石を作り、その中に魔力を入れて溜めるといいでしょう』


 お風呂は妥協したく無いからなぁ。仕方ない作るか。


(知識の泉、魔晶石の作り方を教えて)


『錬金釜を用意して、釜の中に魔力を注いで混ぜましょう。最後に魔晶石が出来ます』


 こうしちゃおれん。家の中で作業せねば。と、家に戻りかけた所で、雪で作った造形物が気になった。


 森の仲間達が可愛いのだ。雪に帰すのが勿体ないくらい。


 !アンリを連れてきて遊ばせよう!私とアンリだけじゃ危ないから、パパも連れてきて。


 家の中に入る。


「パパー!アンリと外で遊ぼう!きっと楽しいよ」


「また何か作ったのか。まあ、アンリが雪で遊ぶのも良い体験になりそうだしな。アンリ、着替えるぞ」


「きがえ?」


「そうだ、手を上げてー」


「はーい」


 アンリが着替え終わったら、パパがアンリを抱っこして外に来た。


 森の仲間達を見て歩みが止まった。


「見て!かわいいでしょ?アンリを乗せたかったんだ!ここにアンリを乗せてみて!」


 私はロバの所に来い来いと招く。


「また凄いのを作ったな。なんか可愛いけど。アンリ冷たくなったら言うんだぞー」


「はいー!」


 アンリは雪で作った動物達に興味津々だ。目が輝いている。


 パパの補助でロバに乗せてもらい。きゃっきゃと喜んでいる。作ってよかった。


 豚にもジャガーにも乗っていた。浴槽に入ると寒かったのか、すぐにパパに抱っこをおねだりした。


 アンリのほっぺが真っ赤になってきたので、パパが「家に帰るぞ」と声を掛けてきた。


 私は森の仲間達に別れを告げて、雪に帰した。


 今日のクリエイト魔法は成功だな!



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