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フェリシアの魔法の物語  作者: はる
40/59

金色の森へ 4

「お帰りなさい。今日は遅かったわね。きゃあ!シャルル、リーヌ、何を持ってるの!」


「お帰り、みんな。リーザどうした?……シャルル、その剣は何だ?リーヌも」


 パパとママが怖い顔してる。私も隠すのはやめて、錬金釜を取り出す。


「「フェリまで!」」


「パパ、ママ、話すと長くなるから先に夕食にしない?お腹ぺこぺこだよ」


「そうね、食事をしながら話しましょうか」


「そうだな」


 にーにが率先して話してくれた。

 私が光の森に行こうとしてたこと、止めたけど全員で行くことになって、神殿にたどり着いて、神様のお声を聞いて凄い力で気絶した事。目が覚めたら、それぞれに贈り物を貰ったこと。


「パパ、ママ、私からもあるの」


「フェリ、まだあるのか」


 ねーねとにーにを鑑定したら凄い結果が出た。もちろん私も。


「にーにとねーねと私のステータスがおかしい」


「どう言う事だ?教えてみなさい」


「にーにが『剣聖』ねーねが『聖女』私が『賢者』スキルもおかしいの」


「そんな事が!!もうパパはお腹いっぱいだよ。物理的にも精神的にもね」


「多分、見えると思うけど、これ!」


名前 シャルル・フェルン

年齢 10歳

職業 剣聖

HP 20020

MP 66

状態 健康

称号 闘神の加護 愛し子

スキル 生活魔法 健康 マップ 疾風 明鏡止水 一撃必殺 不屈の闘志 覇気 覚醒 気配察知 頑強 必殺技 状態異常無効 潜在能力全解放


名前 カトリーヌ・フェルン

年齢 8歳

職業 聖女

HP 16

MP 20046

状態 健康

称号 聖母神の加護 愛し子

スキル 生活魔法 風魔法 子守り 祈り 神聖魔法 状態異常無効


名前 フェリシア・フェルン

年齢 5歳

職業 賢者

HP 12

MP 20614

状態 健康

称号 知識と魔法の神の加護 愛し子

スキル 鑑定 生活魔法 結界魔法 時空間魔法 知識の泉 全魔法適正 状態異常無効



「ああ、駄目だめまいがしてきたよ」


「私もよ」


「え、僕のステータス?」


「私のもある!」


「あー、しゅごいー!」


「見える?アンリ?」


「みえゆー!」


 テンション高めのアンリときゃっきゃっしてるとパパンとママンが「今日は寝よう」と言ってきた。


 疲れたのね。私も疲れた。

 ねーねに寝かせつけてもらう。今日はMP消費しない。というか消費出来ない。多すぎて。ぐぅ。




 次の日に午前中に畑の世話をしたら、にーにとねーねはアンリのお守りをして家に残り、私は唯一森の光が見えるのでパパとママと一緒に神殿に行くことになった。

 もちろん結界を掛けてね。


 結界はちょっとだけ改良したのです!

 前は防弾ガラスぐらいの強度にしていたけど、何があるか分からないから、隕石とぶつかっても死なないくらい!ってイメージしてる。強力な感じがするでしょ?星より強いぜー!


 変なテンションになっちゃったけど、パパとママを1人じめ!初めてじゃない?この3人で出かけるなんて。嬉しくてスキップしたくなっちゃう。下草ボーボーで出来ないけどね。


 疲れてきたら、コップで水を飲んでひと休みする。


 さすがパパもママも大人だな。あんまり疲れてない。ていうか5歳のわたくししか疲れてないんじゃ無いかしら。


「この辺りは来たことがあるけど、あまり良い獲物が居なかったから別の所で狩りをしていたなぁ」


「あら、それなら昨日は子供達が平和に行けたから良かったじゃない」


「あ、小さい動物をにーにと倒したよ」


「何!?大丈夫だったか?」


「結界があるから大丈夫ー!にーにが枝でビシッとしたんだよ!そこで私が首をコロリとね」


「まあー、意外とフェリは度胸があるのよね。前は石で蛇を倒してたし」


「むっ!」


 パパが短剣をサッと取り出して木から落ちてきたのをバシッと切った。

 地面に落ちたのを見たら蛇だった。え、パパ凄い!


「これは毒があるからこのままにしておこう。フェリの結界があると分かっていても身体が反応してしまうな」


「あら!エリック凄いわ!」

「パパ!感動した!」


「そ、そうか?」


 ママの目からラブビームが出てそう。そして照れるパパ可愛い。


 短剣に水をかけて、後始末してる。パパまめ。


 休憩を終えて、もうしばらく歩いたら金色の壁に着いた。


「パパ、ママ、ここだよ!」


「う〜ん、分からんなー」

「私も分からないわぁ」


「私と手を繋いで、私に着いて来てね」


 パパとママと両手を繋いで金色の壁に歩いて行く。道をそれそうになるパパとママを引っ張って壁を潜る。


 パパとママを見ると唖然とした顔をしていた。あ、昨日作った道残ってる。良かった。


「パパ!ママ!着いて来て!」


「あ、ああ」

「きれい」


 パパとママの手を引いて歩いていく。やっぱり大きくて綺麗な建物。

 中に入って奥まで歩いて行く。


 扉の前で礼をして中に入る。


『昨日の愛し子よ、どうしたかね』


 パパが警戒した。ママはキョロキョロしてる。


「私達のパパとママを連れて来ました!祈らせて下さい!」


『いいとも、平伏しなさい』


「パパ、ママ、ここでこうやって平伏すんだからね!」


「ああ、こうか?」


「こうね?」


「そう!私、部屋から出てるから頑張って!」


 昨日はおけつ向けちゃったけど、本当は向けちゃいけないんだよね。後ずさり後ずさり。あ、つまづいちゃった!後転だ!


『ほっほっ、愛し子は面白いのう』


 笑われちゃった。扉の外で平伏す。扉の向こうで何かの力が膨れ上がったのがわかった。ママ、パパ、頑張れ!


 力が萎んだらパパとママが倒れていた。近寄りたいのをグッと我慢して鑑定をかける。無事に力を貰えたようだ。


「闘神様!聖母神様!知識と魔法の神様!ありがとうございます!」


 私は五体投地した。


『ほっほっ、清い者から清い者が生まれよるのう』

『感謝されるのも良いものです』

『して、愛し子は何をしているんだね?』


 話しかけられてる?答えなきゃ!


「五体投地です!最高拝礼です!」


『ほほっ!面白いやり方もあるものよのう』

『子供がすると可愛いですね』

『寝転んでいるようだ』


 神様達の威厳のある声を聞いて、こんな事を許されるなんて凄い事じゃない!?もう一生ないんじゃない?と自問自答していた。


『父と母を起こしてあげなさい。貴女なら分かるでしょう?』


「はい!」


 立ち上がって礼をしてパパとママの所へ行く。


「ママ、ママ、起きて、起きて!」


 ほっぺをぺしぺしと叩く。心配しなくてもいいと分かっていても不安になる。


「む、むう、痛いわ、痛い、フェリ、やめて」


「ママ!起きた!神様に感謝してね!パパも起こすから!」


 パパは蹲ってるから、背中をバシバシと叩く。


「パパ、パパ!起きて!起きて!」


 なかなか起きないパパの上に乗ると「ぐぇ!」と声が聞こえた。


「パパ起きた?」


「ああ、何があったんだ。背中が痛い」


『愛し子の容赦の無い事よ!』

『かわいいじゃないか』

『親子仲が良くてよろしいわね』


「神様がお力をくれたんだよ!見てみて!」


名前 エリック・フェルン

年齢 30歳

職業 弓聖

HP 10067

MP 66

状態 健康

称号 闘神の加護 知識神の加護

スキル 生活魔法 鷹の目 一撃必殺 明鏡止水 疾風 不屈の闘志 多重思考 気配察知 頑強 聖弓一体化 状態異常無効


名前 リーザ・フェルン

年齢 28歳

職業 聖母

HP 46

MP 10075

状態 健康

称号 聖母神の加護

スキル 生活魔法 緑の手 聖母の手 祈り 神聖魔法 状態異常無効



「おお!これは!」

「まあ!凄い!」


「神様にお礼」


 パパンとママンはまた平伏してお礼を言った。


「「神様!ありがとうございます」」


 パパとママ、息ぴったり。


「後これ。神様がくれた。聖弓と聖服」


 なんか神々しい弓と服。


 ー聖弓ー

 持ち主の身体と一体化して、必要に応じて出てくる。矢は無限。弦を引くと矢が出る。弓の形は持ち主の想像力で変わる。不壊。  持ち主:エリック・フェルン


 ー聖服ー

 聖母の服。この服を着ていると聖母の力を発動しやすくなる。子供を落ち着け幸福感を与える。聖母の手の効果倍増。祈りの効果倍増。防刃、防汚、防魔法、不壊。  持ち主:リーザ・フェルン



「「神様!ありがとうございます」」


 パパン、ママン、やっぱり息ぴったり。


『よいよい。正義に生きよ』


「「「はい!」」」


 あ、私もぴったり。



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