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フェリシアの魔法の物語  作者: はる
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時空間魔法 2 お金の価値

 次の日、教会に行って1階でお金の価値を教えてもらっている。

 ボランティアのお爺ちゃんからだ。机の上に教材として本物のお金を並べてくれる。教会保有のお金だそうだ。


「鉄貨10枚で銅貨1枚、次は穴が空いている大きい銅貨・大銅貨1枚で銅貨が10枚、大銅貨10枚で銀貨1枚、穴が空いている大銀貨1枚で銀貨10枚、大銀貨10枚で金貨が1枚、穴が空いている大金貨が10枚でミスリル貨1枚てとこかのう?分かったかい?」


「鉄貨1枚で何が買えますか?」


「鉄貨1枚じゃ何も買えないのう」


「銅貨1枚では何が買えますか?」


「パン屋で売ってる麦パンが1つ買えるのう」


「村の外で食事をしたらいくらいりますか?」


「大銅貨1枚は欲しいのう。それ以上値段が高いのもあるがのう」


「村の外の宿屋で泊まるといくらかかりますか?」


「一泊で大銅貨5枚で普通の宿に泊まれるのう」


 なんとなく分かった。


 鉄貨  10円

 銅貨  100円

 大銅貨 1000円

 銀貨  1万円

 大銀貨 10万円

 金貨  100万円

 大金貨 1000万円

 ミスリル貨 1億円 くらいだろう。


「もっと大きいお金はありますか?」


「無いのう。これで全部だのう」


「教会って金持ちですね」


「教材だからのう、持って帰ってはいけないぞ。それと大がつくお金だがのう、紐を真ん中の穴に通して持っていると便利だのう。大きくなったらしてみいや」


「ほう、教えてくれてありがとうございました」


「いいよ、いいよ、儲けんしゃい。それではわしはお金を金庫に入れてくるからのう」


 いいお爺ちゃんだった。子供に優しい。


 残りの時間は先生の単語の授業を聴いてるかな。先生の近くに移動する。


「これは『ブラッピィ』と言ってな、かわいい割に好戦的だから森で注意するように」


 ブラッピィ。うさぎが怒ってるみたいな絵を先生が本を掲げて見せてくれる。なんか実写的な絵。本物は本当に怒ってるみたいなのかな?可愛くない。


「次は『ガブリィ』。こいつを見かけたら一目散に逃げなさい。肉食魔物だからね」


 ん?先生が変なこと言ったぞ。


「はい!先生ー!肉食魔物ってなんですか?」


「おう、君の歳じゃ魔物を知らないか。魔物は動物と違って魔石を体内に持っていて、魔石は魔力の塊みたいな物だな。それを原動力にして生きているんだよ。もちろん食事もするし、頭を斬れば死ぬけど普通の動物より凶暴で強いと思ってなさい。魔物は雑食が多いから、より気をつけるように!甘く見てると食べられちゃうからね。肉は美味しいけど」


 魔物がいるんだ!しかもおいしいんだ!パパンいつも村の外に行ってるけど、大丈夫かな?心配になってきた。


「先生!狩人の人は大丈夫ですか!?」


「君は狩人の娘さんかね?大丈夫って事は無いけど、普通の人より森歩きに慣れてるからね。大きな強い魔物に出会わなければ死なないよ。この辺りは強い魔物が出ないからね」


 ちょっと安心した。パパ強いし大丈夫だよね。でも普段どんな獲物を取ってくるか知らないんだよね。今度、帰って来る時、解体場で待ってようかな?

 動物の解体か死体を見るのか。怖いなぁ。でもママンでも解体出来たし覚えておいたほうがいいんだろなぁ。村娘としては。ひぃ〜、やっぱり怖い〜!


 ぷるぷるしてたらトイレかと思われた。違うし。ちょっとだけ怯えてただけだし。私はNOが言える女です。




 家で昼食を食べたら家の隣で柵の向こうの森に向かって魔法の練習をする。借りパクした『はじめての時空間魔法』の本を持って。


『次の魔法は危ないよ。簡単に人でも魔物でも殺せちゃうからね。気をつけて練習しなさい。魔法名は『次元斬』。空間を魔力で歪めて物体を切断する。動いているものには使いづらい魔法だけど強力だよ。木で練習してみるといい。身体に魔力を巡らせてから切断したい場所の空間を縦でも横でもいい、初めは小さく空間を意識して切り裂くイメージをしなさい。時空間倉庫を作れた君なら出来るはずだよ』


 君なら出来るはず!はい!頑張りまっす!森の枝を狙って空間を切り裂く、んん〜〜〜!


 ザンッ


 ちょっとだけ切れ目が入った。嬉しい!小さな一歩!練習あるのみ!


 お昼寝の時間になったら、時空間倉庫に魔力を注いでアンリと寝る。おやすみ。



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