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フェリシアの魔法の物語  作者: はる
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結界魔法

 私の仕事に水瓶への水入れと、寝る前にクリーンをみんなにかけることが加わった。


 山の湧き水、美味しい水を食事で使う為だ。


 私のウォーターは水量が調節出来ることが分かったので、MPの消費にもなるしママンが井戸から水を汲みに行かなくてもよくなるしね。


 なんと、クリーンで服も綺麗になることがわかったから洗濯物にもクリーンをかけるのだ。アンリのおしめもクリーンをかけたら綺麗になるからママンに褒められちゃった!嬉しい!アンリがおねしょした布団にもクリーンをかけるよ!可愛いアンリの為に!


 それとにーにが10歳になったから、2階で1人部屋を貰ったらしい。私は1人だと寂しいから子供部屋でいいんだけどね。


 今はまだ冬。子供部屋で結界魔法の練習をしている。魔力の使い方はわかった。それをどうやって操作してやれば結界魔法を使えるのかを試している。


 結界ってことは対物、対魔法の結界を作らないといけないってことだ。両方に使える結界が出来たらいいんだけど、なかなか難しい。

 生活魔法はイメージでなんとか出来たから、結界魔法もイメージでいいと思うんだけどなぁ。



 日課の水瓶に水を入れていたら、にーにに木剣で頭をぽこんと叩かれた。


「にーに、いたーい!もう!」


「フェリは結界魔法が使えるんだろ?魔法で塞いだらいいのに」


「まだ、使えないのー!」


「そうなのか、悪い事したな。ごめんごめん」


 結界魔法を使えれば痛くなかったのに。結界魔法のばかー!と思ったら魔力が身体を巡った。んん?結界を使えってのか?

 どんどんと増幅してくる魔力に「にーにの木剣を弾き飛ばせ!」と思ったら、にーにが一緒に吹き飛ばされた。


「イタタ。酷いよフェリ。まだ結界魔法は使えなかったんじゃないの?」


「多分、にーにのおかげで使えるようになった」


「へっへー!じゃあ僕に感謝して、美味しい水をくれてもいいよ」


「はいはい、どうぞ」


「フェリ、結界を張ったまま近づかないでよ。僕どんどん押されるよ」


 結界よ無くなれと思ったら消えたみたい。私に見えるようにしてほしい。うっかり忘れちゃうじゃないか。


 にーにに水をあげて、結界魔法を試してみる。探り探りだけど、一度発動出来たらイメージで使えるようだ。私の想像力が試されるな。


「じゃーな、フェリありがとうな」


「ううん、にーにもありがとう」


 にーにのおかげで結界魔法が使えるようになった。春まで待たなくてよくなって嬉しい。



 子供部屋でMPが無くなるまで結界魔法の練習をして、MPが切れたらアンリとお昼寝する。冬の間はねーねの『子守り』もあるし快適に眠れる。今年は良い冬だなぁー。



 それから春まで試行錯誤していい感じに結界が張れるようになった。


 まずは一つ目の結界。これは身体の表面に結界を発動させて物理と魔法(魔法はねーねの風魔法)を弾くというもの。普段使いに良い。怖い野生動物に会っても傷つけられない。吹っ飛ばされるけど結界で痛くない。にーにとパパンとねーねに協力してもらった。


 二つ目の結界は範囲結界。これは込めた魔力・MPで持続時間が変わる結界だ。でも、広範囲を結界で守れるので、火事なんかがあった場合などは便利だと思う。


 三つ目は自分を起点にして範囲結界を作る。小さい結界から大きい結界まで自分が動くと結界も一緒に動いてくれる。これは森で便利だと思う。


 四つ目は相手を結界の中に閉じ込める方法。範囲は私のイメージとMPによるけど、使い勝手はいいと思う。誰かが悪さしたら閉じ込めるとか。


 五つ目は見えないけど結界で階段を作ってその上に乗って歩いて空中を移動出来るってこと。これは結界が目に見えないから不安ではあるけど、木の上とかに登るには良い魔法だと思う。自分に結界掛けておけば落ちても痛くないし。


 すべての結界強度は私が出来るイメージで物理も魔法も弾いて防弾ガラス並みの出来にはなってると思う。


 結界の中の環境は良いよ。イメージに使ったのは我が家。家に環境魔術を書いてもらってるから、家の中の空気感をイメージしたら抜群だった。いつか習いたいな魔術も。



評価ありがとうございます。

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