生活魔法 2
「フェリ、疲れて無ければ、次は『ファイア』をしてみようか?」
「はい!したいです!」
竈の前に移動して火をイメージ。にーにやねーねがしてるイメージでいいか。
「ファイア」
ぼーっと、火が出た。火炎放射器みたい。あ、薪に火がついた!
「次は無詠唱でしてみようか」
「はい!」
イメージ、ファイア!
ぼーっと変わらず火が出た。無詠唱が出来た!
「パパ!出来たよ!」
パパに抱っこされた!
「ははっ!フェリシアは凄いなぁ!才能があるぞ!」
「やったー!」
パパとうふふ、あははっとしていれば、ママがぽつりと言った。
「ファイア、ウォーターが出来ればクリーンも出来るんじゃないの?」
パパと2人で、あっ!となった。
「フェリ、クリーンも出来るかい?」
「やってみる!」
前世を思い出せ!スーパー銭湯に行った時のあの爽快感を!
「クリーン!」
あっ、パパにも掛かっちゃった。
「何だ!これは!凄いスッキリとしたぞ!フェリシア!何をしたんだ!?」
「クリーンした」
「これがクリーン!?クリーンか!?凄いぞ!毎日フェリシアにお願いしたい!」
「あら、エリック、そんなに凄いの?」
「凄いなんてもんじゃない!リーザもやってもらいなさい」
「フェリシア、ママにもしてくれる?」
「いいよ」
イメージ!クリーン!
「まあ!まあまあまあ!凄いわ!気分まで爽快よ!」
「フェリ、僕にもしてよ」
「ふーちゃん、私にもね」
「いいよ」
にーにとねーねにクリーン!
「うわっ!」
「きゃっ!凄いわ!ふーちゃん凄い!」
めっちゃ鼻が伸びる。褒めて!もっと褒めて!褒められたい系女子だから!
そうだ!アンリにもしてあげよう!
子供部屋で1人でいるアンリにクリーンを掛ける。なんかびっくりした顔してる。可愛い。髪の毛触ったりして落ち着かない。
「アンリ、どうしたの?気持ちよくなかった?」
「ぶあっとした!ぶあっと!」
「きれいになったよ」
「きれー?きれーになった?」
「そう!」
なんか、きゃっきゃっと喜んだ。うんうん、お姉ちゃん嬉しいよ。
生活魔法は無詠唱でも出来る。あとは普通の魔法だな。




