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フェリシアの魔法の物語  作者: はる
27/59

みんなで川に行こう!

 フェリシア4歳の夏。

 パパンがお休みを取って家族で近くの川に遊びに行くことになった。


 私はもう、るんるんだ!身体が洗えるし、泳ぎも出来る!この小さい身体で泳げるかなぁ?前世は普通に泳げてたけど。


 にーにとねーねもうきうきとしてる。ママンはお弁当を作ってくれて、パパンが身体を拭く布やお昼のお弁当を持ってくれている。ママンはアンリを抱っこしている。


 パパン腰に剣をさしている。危険なのかなぁ?


 ちょっと不安もありつつ、ねーねとにーにと手を繋いで歩く。道は整備されているし、みんな通るのかな?


 ちょっと歩き疲れてきた頃、木立ちの間を抜けたら、大きな川が一面に広がっていた!向こう岸がかろうじて見えるくらいだ!


 川の流れはちょっとだけ早いかな?ママンが先導してくれて歩いて行くと、人工的に流れを緩くしている場所に着いた。ここなら泳げそう。


 パパンもママンもみんなで服を脱ぐ。パパンとママンは下着になって、子供達はすっぽんぽんだ。子供だから恥ずかしくないもんね。にーにのあそこを思わずじーっと見ちゃったけど立派に育ってましたよ。


 パパンは腰に短パンを履いているだけだけど、バキバキに筋肉がついてますな。パパンにしゃがんでもらって上半身の筋肉を触る。弾力がありますな。にーにとねーねも来て一緒に触るとパパンが照れていた。可愛い。


 アンリはママンと浅瀬で水をぱしゃぱしゃとして遊んでいた。こちらも可愛い。


 にーにとねーねはパパンに泳ぎ方を教えてもらってるから、私は足が着く場所で浮いてみることにした。泳ぐには浮かないとね。と言うか浮くの好き。


 ぷかぷかと何もしないで浮いていると青空が視界いっぱいに見えて、そこだけ時間がゆっくりと流れる感じが好きなんだ。


 まずは全身を水につける。うん、息も止めれるし、夏だから水が気持ちいい。

 いきなり腰を掴まれて水からあげられた!


「フェリ!大丈夫か!苦しいか!?」


「パパ、だいじょうぶ。いきとめれるよ!」


 私が沈んだから溺れたと勘違いしたみたい。パパラブ。


「ゆっくりと水遊びするんだぞ?無理するなよ?」


「はーい!」


 さてさて、潜れるのは確認したし、またパパンに心配かけてもいけないから、仰向けに水に浮いてみるかな?


 身体の力を抜いて、足を川底から離して全身で浮いてみる。怖くないのは前世でしってるよ。


 ぷかりと浮く。川の緩やかな流れに流されるけど、気持ちいい。あ、パパンにアタックしちゃった。


「フェリ!もう浮けるのか!凄いぞ!」


「あっ!」


 パパンに脇に手を入れて持ち上げられてしまった。ぶらんぶらんしていると、にーにとねーねが羨ましそうに見ているのに気がついた。

 にーにとねーねはまだ浮けないのか。


 パパンに下ろしてもらって、上流の方に行って泳いでみることにする。

 上流に向かって泳ぐならクロールだよね!


 足のつく場所で手を重ねてクロールにチャレンジする。ばた足もちゃんと出来てる!手も水をかいて、息継ぎして、水が流れてきて進めないけど泳げてる!でもプールと違って水の流れがあるから、水飲んじゃうなぁ。


 次は平泳ぎしてみよう!

 手と足の動きを思い出して、ちょっと練習。うん、いけそう!上流に向かって泳いでみる。クロールほど勢いがないから流されるけど、水は口に入りづらいし、疲れにくいな。


 流されながら泳いだら、ママンとアンリが左側に見えた。ちょっと休憩して一緒に遊ぼう!


「まま、いっしょにあそんでいい?」


「いいわよ。アンリ、お姉ちゃんが遊んでくれるって」


「あーきゃー!」


 アンリに肩から水をかける。気持ちいいみたいだ。ほっぺにも水で濡らした手を当てるとほてったほっぺが気持ちいいのか笑顔になってくれた。可愛い。


 にーにとねーねとパパンを見ると水の中で息を止める練習をしてるみたい。「鼻が痛ーい」って言ってる。でも十分泳ぎの練習が出来る歳だもんね。頑張れ!


 みんな疲れてきたら、身体を拭いてお弁当を食べる。アンリだけはお乳。


 んーっ!今生では初めてのお弁当だけど、おいしー!疲れた身体にしみますなぁ。

 にーにとねーねもがっついてる。


 あっ!リスがいる!以外と爪が鋭い。ひょいひょいと木に登っていった。尻尾がかわいかった。この辺は野生動物がいるんだなぁ。


 あっ!だからパパンが剣を持ってたのかぁ。野生動物が来ると危ないから。


 あれ?これってフラグってやつじゃない?思わずキョロキョロしちゃう。


「フェリどうした?ママのパン美味しいぞ。食べないのか?」


「んーん、たべるけどやせいどうぶつがいないかさがしてたの」


 にーにが心配してくれたけど、フラグが立ったんじゃないかと心配だ。


「そうか、ちょっとパパ、見回りに行ってくるな。リーザみんなの事頼んだぞ」


「わかったわ」


 私がキョロキョロしてたからパパンが見回りに出かけちゃった。食事中だったのに。


「ピグー!」


 ガサッガササッ


「ひぇ!」

「なに!」

「なにかいる!」

「みんな、じっとして!エリック!何かいたの!?」


 パパンが茂みから顔を出した。


「いやぁ、フェリが野生動物なんて言うから心配になったら、ちょっと小ぶりだけどホッビィがいたよ。フェリお手柄だな!」


「あら、大丈夫だった?」


「大丈夫。ちょっと血抜きだけ済ませるわ」


 フラグ回収!ホッビィって猪だよね。パパ凄い!


 夕食の時に、今日はあれ狩ってきた、これ狩ってきたとか言うけど、今だに分からない私です。ホッビィは肉の味が豚肉に似てたから覚えてた。


 ちょっと食休みしてから、みんなで、また川に入った。


 私は全身洗いたかったから、頭をがしがしと洗って全身も頭から足先まで洗ったよ!乳児以来に綺麗になったかも!でも、石鹸が欲しい〜!

 


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