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フェリシアの魔法の物語  作者: はる
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ギャラン反射

 翌朝、目が覚めたら赤ちゃんとママンが寝ていた。


 私ははいはいして、ママンの隣に横になって引っ付いた。ママンの身体はまだ戦っているはずだ。


 出産は命がけだ。衛生がしっかりとしてないと、出産後の母親の死亡率は高いはず。ママン頑張れ!


 パパンが子供部屋に入って来て、ママンと赤ちゃんと私を見て微笑んだ。


 パパンがにーにとねーねを起こして、にーには歩いて、ねーねは寝ぼけてたからパパンに抱っこされて運ばれた。私も起きて後を追いかけた。


 トイレに行って、水で手と口を洗ったら、家の中でパパンが作った朝食を食べる。ママンのいない食事はちょっと寂しい。


 食事の後はパパンとねーねと私で畑の世話をする。


 パパンは途中で抜けて、洗濯とママンのお世話をしに行った。


 私とねーねはママンの代わりに頑張った。


 昼食を食べたら、今日はにーにもねーねも家に居て、家族みんなでママンと赤ちゃんを見守った。


 赤ちゃんてすぐに泣いてお乳を飲んで、すぐに寝る。凄い早い。

 ママンのお乳。ちょっとジェラシー。


「ぱーぱ、まーま、あかちゃんのなまえなに?」


 パパンとママンは顔を見合わせて笑って、パパンが言った。


「名前は“アンリ“だよ。みんなで呼んでやってくれな」


 アンリ、アンリと3人で繰り返して、私は赤ちゃんに「あんり」と呼んでほっぺを触った。

 アンリはまだ触り心地が頼りなかった。




 ママンが動けるようになると、アンリを連れて2階に上がった。

 子供部屋は広くなったけど、パパンとママンとアンリが居なくなって、ちょっと寂しい。


 パパンは本格的に冬になる前に、午後は狩りに出掛けた。多分、ママンの為だ。栄養つけて元気になってもらう為に。



 それから冬になった。パパンとママンはアンリの子育て一色だ。

 もちろん私達、兄妹の面倒も見てくれるけど、多分、お乳をアンリにあげるママンが寝不足にならない為にパパンが頑張ってる。


 冬になるとにーにとねーねが生活魔法の練習をするから、パパンが新しい呪文を教えて、にーにとねーねは頑張って練習して覚えている。


 にーには『ファイア』と『クリーン』。ねーねは『ウォーター』と『ファイア』の練習を飽きないように練習している。


 MPが増えて羨ましい。でも、私の方がMPの量は多い。だてに、寝る前に鑑定をしてMPの量を増やしていた訳ではないのだ。量が増えて上がり辛くなっているが。MPが増えて使い切るのが難しくなってきたんだ。


 にーに、ねーね、負けないからね!



 年末年始を迎えて、またみんなで1歳大人になった。


 この頃にアンリの首が座ったみたいで、みんなで子供部屋に居る事が多くなった。


 アンリ、小さい、かわいい。手に指を入れると反射で捕まってくれるのが好き。典型的な赤ちゃんになってきた。


 にーには私の時には抱っこが出来なかったが、アンリはパパンの補助で抱っこが出来て嬉しかったみたいだ。


 パパンに教えてもらう剣術もそれらしくなってきた。にーにカッコいい。


 ねーねもアンリを抱っこしたいみたいだけど、身体が小さいから触るだけにしてるみたいだ。私もアンリを構うのが好きだから、順番に触らせてもらっている。


 私はちょっとしてみたい事があったから、パパンにアンリの脇を掴んで持ち上げてもらった。そのまま、アンリの背中の脇を手で上から下に触る。

 すると、アンリのあんよが触った逆にお尻と一緒にぷりっと動く。かっわいい〜!!

 私は続けて右、左と触っていくと、ぷりっぷりっと足とお尻が動いて可愛い。


 ギャラン反射だ。赤ちゃんの原子反射。


 ママンも見ていて興奮して喜んでいる。かわいいよね!ママン!


 パパンも見たいみたいで、ママンが抱っこしてまた背中を触る。パパンもあまりの可愛さにぷるぷると震えている。


 赤ちゃんの時にしか見えないから貴重なのだ!


 少しの間、アンリはおもちゃになった。



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