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フェリシアの魔法の物語  作者: はる
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私のステータス

 自分の手をじーっと見ていたら、私のステータスが出てびっくりした!

 ステータスはこんな感じ。


名前 フェリシア・フェルン

年齢 2歳

職業 村人

HP 4

MP 21

状態 健康

スキル 鑑定


 5歳になってないのに鑑定のスキルがある。いつもじーっと作物なんか見てると情報が出て来るから鑑定だったのね。納得。


 でもMPが増える事したかなぁ?鑑定しか持って無いのに。


 あっ!あれかな?よく眠くなるの!

 にーにやねーねは気分が悪くなるみたいになるのに、私は眠気か。どっちがいいのやら。


 まぁ、まだ子供だから眠くなったら寝るようにしよう。今までどおり。でもMPも増やしたい。昼寝や夜寝る前に出来るだけMPを使いきろう。

 にーにやねーねも冬の間は順調にMP増やしてるからね!


 注意はねーねの子守りスキルでMPを使いきるまで寝ないようにしないと。子守りスキルありがたや〜。なむなむ。健やかな眠りと寝起きを約束してくれるからね。


 ママンは相変わらず子供部屋にいてくれる。嬉しい。パパンは家事を頑張ってる。


 旦那様が協力的なのは嬉しいよね。


 朝は井戸から水を汲みに行ってるみたいで、寒い中大変そう。水が無くなったら、その都度、暗くなる前にくんでるみたいだけど。

 パパンのストーカーもしてみた。ちょこちょことついて行くと嬉しそうだからいいのだ。たまに「トイレか?」って聞かれるけど、そんなにトイレにばかり行かないからね!


 今年は雪だるま作らない。けちがついたからね。雪だるま作って熱出したら嫌だし。


 買ってくれた積み木で手の器用さUPをはかる。積み木で何か作るとママンが褒めてくれるからやる気もUPする!


 ねーねはママンとおままごとをして遊んでいる。なりきるね。

 にーにはパパンが暇な時に剣術を学んでいる。楽しそうだからいいのだ。たまに木剣がすっぽ抜けて飛んでいくけど。みんなにーにの直線上には居ない。危ないからね。


 ママンはせっかくの癒し美人なのに、身体がふっくらとしてきた。動かないと太る人なのかな?大変!遺伝されてると私もそうなっちゃう!

 ママンに動いてもらいたいけど、無理はさせられないし、冬だから外に出ないし、どうしよう?


「リーザ、ちょっと身体がふっくらしてきたね。ちょっと動かないと」


「あらやだ。筋肉でも落ちちゃったかしら?動かないのも悪いし、あなたと家事の分担でもしようかしら?」


「その方が良いかもしれないね」


 パパン、ママンがおっとりしてて良かったね。好きな女性にそれは禁句だよ。普通なら怒られるよ!でもママン動いてくれるって。良かった良かった。



 私は今は身体の柔軟を鍛える。大きくなったらムーンサルトぐらいは出来るかもしれない。と言うか、出来るようになりたい!今は後転だけどでんぐり返り出来るもんね!サーカスのように、木から木へ飛び移ることも出来るようになるかも!頑張るぞ!木から木へ飛び移るのはサーカスかな?



 ママンが家事を始めたら少し痩せた。これで安心。悪阻では痩せなかったんだよね。ママンの不思議な身体。


 ママンがパパンと一緒に家事をするから、家族全員でいる時間が増えた。これは嬉しい!


 ママンにもたれて家族を見る。幸せはここにあったんだ。リラックスしてたら、いつのまにか寝てたらしい。


 良い匂いがする。夕食の時間だ。靴を履いてぽてぽてとダイニングに行く。

 ママンとパパンが仲良く台所に立っていた。ぼーっと見てるとママンが気がついた。


「あら、フェリ。起きたのね。喉乾いた?お水飲む?」


「うん、のむ」


 こくりと頷く。ママンが私を椅子に座らせてくれて、パパンがコップに水を入れてくれた。

 ゆっくりと両手で持って、ひと口ずつ飲む。ちょっと冷たいけど生き返る。寝たら水分を持っていかれるんだなぁ。


 にーにとねーねは魔法の練習をしてたみたい。集中してる。台所ににーにがいるんだけど、ママン達に踏まれないか心配。


 料理が出来たみたい。机の上に湯気を立てた温かい食事が並ぶ。

 にーにもねーねも練習を中断して温かいうちにごはんを食べる。


「神に感謝を」


「「「神に感謝を」」」

「かみにかんしゃを」


 食事前の祈りが言えるようになったんだよ。進歩。


 私の為に小さく切ってくれたお肉と野菜をフォークで刺して食べる。生えてきた歯で噛んでゆっくりと食べる。私の食事は薄味だけど美味しい。噛むと素材そのものの旨みが出てくる。


 ママンが見てくるから、にこっと笑って美味しさをアピールするとママンも笑ってくれる。幸せ。


 ママンはまだ悪阻だから、食べる量は私と同じくらい。それでも太ったから、ママンは太りやすい体質なのかもしれない。パパンの遺伝子の強さを願う。


 にーにの外見は薄い茶髪にグリーンの目だ。翡翠みたいに光って綺麗。

 ねーねはにーにより薄めな茶髪と光の加減でグリーンにもブルーにも見える不思議な色の目。

 私は鏡が家に無いからわからない。まぁ、パパンとママンと似たような姿だろうと思っている。


 食事が終わったらママンとパパンはお片付け。子供達は子供部屋に行って布団を敷く。

 終わったら、私は出来るだけ鑑定をする。にーにはまだ眠くなさそうだし、ねーねは人形と寝る準備をしている。


 ママンが子供部屋に来た。私の布団に入ってきたから、今日は1番小さい私と寝るみたいだ。


 私も布団に入るとねーねが寝かしつけに来てくれる。


 鑑定もしたし、ねーねの子守りのおかげでぽかぽかと眠くなってきた。みんな、おやすみー。



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