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フェリシアの魔法の物語  作者: はる
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ママンの不調

 ねーねは5歳になったから、冬の間はにーにと生活魔法の『ウォーター』の練習をしてる。

 にーには気分で薪に火を着ける『ファイア』の練習もしてる。


 2人共、MPが無くなるまで練習するから気分が悪くなって、パパンに布団に運ばれる。


 子供部屋は敷布団で靴を脱いで部屋に入る。2階はベッドらしい。見た事ないからね。ママンとパパンが話してるのを聞いたのさ。


 ビッグニュース!私はおしめが取れた!やっとだ!トイレに行きたくなったら出そうなのを我慢して、ママンを呼んで連れて行ってもらう。


 子供の身体だと、トイレに開いている穴が大きく感じる。中に落ちるなんて考えたくもない。


 ママンが言うには、穴の中にはスライムがいて排泄物を食べてくれるんだって。

 ママンがトイレにクリーンをすると、少しトイレの匂いがマシになる。匂いも慣れないとなぁ。




 ある日、朝食を食べてるとママンが顔を真っ青にしてトイレに走っていって、戻ってきても残りのごはんをたべなかった。お水だけ飲んでた。


 いつもはママンお昼寝しないのに、ねーねと私の間で一緒にお昼寝する。ママン体調悪いのかな?


 数日、ママンは体調が悪そうで、私は心配でママンが倒れるんじゃないかと、ママンの後ろを着いて歩いていた。


 冬でパパンが家にいるから、ママンは1人で村のお医者さんに見てもらうことになって出掛けて行った。


 ママンが大きい病気じゃ無いように。私は教会の神様に祈った。転生して初めて神様に祈ったかもしれない。


 にーにもねーねも私も不安そうにコロコロしていると、パパンが「きっと大丈夫だよ」と慰めてくれたけど、気分が晴れない。


 みんな安心が欲しくてパパンの座った足元に3人で引っ付く。兄妹だなぁ。血の繋がりってバカに出来ない。


 パパンが私達3人を変わるがわる、撫でてくれてあったかさでうとうとしてたら、ママンが帰って来た。みんなで起き上がる。


「ただいま、みんな心配してくれたの?もう!そんな顔しないで!みんな笑って!兄弟が増えるのよ!おめでたいわ!」


 元気なママンにみんな目をぱちっと開いて、パパンがママンを抱きしめた。


「子供ができたのかい?」


「そうよ!子供がお腹の中にいるのよ!」


 ママンとパパンがちゅっちゅしてる。私達はやっと言葉を飲み込めた。


「ママ、おなかにこどもがいるの?」


「そうよ。弟か妹かわからないけどね」


「いつ会えるの!?」


「今年の秋かしらー?」


「わーい!ままー!」


 安心してママンの足に引っ付く。みんなでだんごになる。


 我が家のビッグニュースだ!弟か妹が出来る。4人兄妹かー。お姉ちゃんになるんだ!


 フェルン家に家族が増えるぞ!



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