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魔王のなり方  作者: エイトフォー
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どうしてこうなった

高校受験をガンバッタ中学三年生…友人とあそこに行こうと話して勉強を頑張ってたっけな。

自己採点もばっちり合格ラインだった。

これなら心配ないと笑って話していたのに、俺のもとに届いたのは「不合格」の通知。

友人は受かって俺だけ落ちたあのいたたまれない空気は地獄だった…。

滑り止めで受けたところからも「不合格」の通知。

頭が真っ白になりしばらく絶望に陥っていた。

「俺はぁ…ダメな子なんだぁ…なんでぇ…」

絶望に打ちひしがれながら重い足取りで帰り道を進み、家に着く。

「ただいまあぁ…」

「あんた!入学案内きてるよ!」

お帰りの返事よりもさきにおかしなことを言いながら母が出迎える。

本命の高校と滑り止め以外受けていなし、後期受験というものもない。

つまり一浪確定。

不甲斐ない息子のせいでおかしくなってしまったようだ。

「ごめんなぁ、母さん…俺がしっかりしてないせいでおかしくなっちまって…」

「何馬鹿な事言ってんの?これ見なさい!」

母から一枚の紙を受けっとった。

紙には「入学案内・星野明弘ホシノアキヒロ殿、魔都立グリモラン学園への入学が許可されたことをお知らせいたします・・・」

????

魔都立?なんだそれ、どこだ?そもそも受けてないし意味が分からない。

新手の詐欺か?

「俺受けてないって、詐欺じゃないの?」

「お母さん、調べてみたけど立派な学校だったわよ」

そういってホームページを見せてくれた。

学校のいろいろな実績が乗っていたり校風が乗っていて一見普通の学校のホームページといったところだった。

「確かに普通そうだけど、怪しすぎるだろ…」

「お母さんがちゃんと調べとくから、問題なさそうなら行っちゃいないよ、一浪するよりましでしょ!」

そういわれるとその気になってしまう。

「え、う~ん…」

「贅沢言える状況?」

うっ、痛いところを突かれたな。

どうするか…うぅぅぅ、えぇぇぇいどうにでもなれい!!

「わかったよ、でもやばそうならすぐ辞めるからね」

啖呵を切って書類を作成し送付した。

しかし、これが悲劇の始まりだということにはまだ気づいていなかった。


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