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Prologue
「…お姉様。」
その世界はとても美しかった。
銀河のように広がる輝き。白の幻想的な空間。
そんな世界に二人の美しい姉妹がいた。
「フフ、どうしたの?」
姉は女神のように美しく、妹はその瞳に無限の煌めきを宿して、仲良く寄り添っている。
「お歌、一緒に歌お。」
「えぇ、良いわよ。こっちにおいで。」
姉妹は楽しく唄を歌い始めた。
_____♪
世界は咲き 笑うよ 生まれたての煌めき
強く願う ここに契る 私たちの約束
誰もが持つその煌めきを
忘れないでいて
そして届く 十二の煌めき
_____姉妹は、胸に手を当て澄んだ声を世界に響かせる。それは煌めきに溢れていた。
そんな時、世界は突然揺れ始める。皮肉にもその景色はとても美しい。
「なに、これ。お姉様…怖い………。」
「どうなっているのかしら……。」
怖くなった姉妹は身を寄せ合い、世界の行く末をただ見ているしかなく、その光景を受け入れる他ない。
「あっ…。」
「お姉様…っ!」
そうして美しかった真っ白な煌めきの世界は、姉妹と共に真っ黒な海に飲み込まれてしまった_____。




