転生したら流刑を言い渡された
冷静になって見返すと、どんなこと題材にして当時の私は書いてたんでしょうね。ですが内容として膨らませれば面白くできそうです。
皆さまは「流刑」はご存知だろうか。
中高生ぐらいのころに読んだことがある作品に登場しているのではないかと思うので、覚えている人は覚えていると思うのだが、昔の罪人に対して行われた刑罰のことです。
罪を犯した人間を離島に島流しにする刑罰のことで、昔の刑罰の中でも割と重い部類に入る罪らしい。
どうしてこんな話をしているのかと言えば…………。
「どうして僕が流刑受けてるんだよーーー!!!」
そう、【転生したら流刑を受けていた】のである。
どうしてこんなことになってしまったのか、振り返って考え込みたいのはやまやまなのだが…………僕にもわからない。わかるわけがない。
寝て、起きてみたら、これ。
どうしてなのだろうか…………。
これが“転生”というものならば、どうして日常で何気ない日々を過ごしている僕が巻き込まれなければならないのか。さらに言えば転生というものは大体が事故や事件に巻き込まれて“死ぬ”ことによって転生しているというのに、僕の場合はただ寝ているだけだというのに……………………。
そんなことを真面目なことを考えられる状況ではない状況で、今考えてもしょうがない事を考え、頭の中に張り巡らせながら、半ばあきらめムードに入った僕の脳内の整理がつかないまま船に乗せられ、運ばれることとなった。
流刑というのは、一人ではなく付き添いのような人がついていくということは、昔読んだ教科書の知識で知ってはいたが、どんな人なんだろうと多少の興味を持ち、顔を上げてみると、僕は驚愕した。驚愕するしかなかった。
「女の子…………だって…………」