将来的に大器を成す(予定)の子
普段書かないような内容でも、この程度なら気楽に書くことができるのがこのシリーズの良いところだと思っています。内容がしっかりと成り立つかは別として…………。
朝起きてから人は何を最初に考えるのだろうか。
朝これからすることについて考える人。まだ寝たいと思っている人。
毎日考えていることは同じようでみんな違うのだろうなと思うのだ。
「って、導入でどうよ」
「どういう話………?」
「てか、いつも昼まで寝ているあんたがこんなこと書くと笑っちゃうわ」
と、自分は真面目に考えてはいるのだが、方向性が定まっていないらしく、あまりよくわからない導入が出来上がってしまったようだ。
「確かに昼まで寝てるけどさぁ」
なんて他愛ない話をしながらも、私はどうすればよい文章をもっと書くことができるかを考えていた。自分はこういった文章を書くことが好きでよく文章をかいている。こうやって文章を読んでくれる友人がいてくれるということは文章書きにとって幸せな事なのだろう。現に私は読んで感想をもらえること自体が嬉しい事だ。
…………辛辣な事を除けば。
裏表忖度なくはっきりと感想を言ってもらえることはむしろ幸せなことなのかもしれない。さらにこの友人は優秀なので、ダメなことを指摘指摘するだけでなく、ちゃんと修正するための道筋を一緒に考えてくれる。かといってその友人が文章を書くことが好きなのかと言われたらそうでもないらしく、直感で考えたことを私に提案してるらしい。それはそれで何かしらの才能を感じるわけだが…………。
「んで?結局どんな話なの」
「えっとね、それは…………」
「あ、それならこうすればいいんじゃない?」
今日も話し合いが始まる。
それは、その二人の将来に繋がる序章に過ぎないのかもしれない。