みんなで思い出を作りたい系の青春男子的な奴
今日も今日とて直感でお話を生み出してきました。後から見返すとなんかずれてるんだよなぁってところが何件か見つかるのが逆に微笑ましいです。
「はぁ………ついにこの日がやってきてしまったか…………」
教室の隅にいる男はそう言ってため息をつく。
隣にはその男の友人らしき男もいた。
「ん?お前そんなに夏休み嫌だったか?毎年毎年泣いて喜んでたじゃん」
「いや、そうだったけどさ…………」
「どうしたん」
一瞬躊躇うようなしぐさをした後に、男は友人にその理由を打ち明ける。
「いや…………俺らの高校生活最後の夏休みじゃん…………」
「なんか………大きいことしたいなって…………」
「…………は?」
今日は彼ら高校三年生、高校生活最後の夏休み。
この日が二人から始まる伝説となる…………のか?
今は分からない。
翌日。
「初日から呼び出してどうしたんだい?遊びなら遊びといつもは言ってくれるはずだろう」
「そう、今日は遊びで呼び出したわけじゃない」
「じゃあ、何用で俺を呼び出したんだ」
そう聞くと、男は自慢げに答える。
「俺らで………世界記録を取るぞっ!」
「…………は?」
方向性が分からない提案に、男の友人はただただ困惑するしかなかった様子だった。