3/3
2月28日(2)
「しっかしあの夢はなんだろうな…妙にリアリティがあるし傷が痛むような気すらする…夢なのにな」
そんな事を言いながら俺はいつものプレハブ小屋に向かう。夢とは言え自分が死んでいた場所で寝るのは気分がいいものではない。だが、安心してサボる事が出来る場所はプレハブ小屋以外には思いつかないから仕方がない。
プレハブ小屋には鍵がついており、普段は閉じられている(というか俺以外に開けてる人を見た事ない)。
つまり人が来ない。サボる場所筆頭の屋上と違い上級生に絡まれる事もない。安心して寝れるということだ。
なんで鍵を持っているかは秘密だ。バレたらヤバい。先生にどやされる程度じゃ済まない(偶々拾って合鍵作っただけだが)。
そんな事を思いながら歩いている汚いコンクリート造りの小屋が見えてくる。目的のプレハブ小屋だ。
校舎の裏手という事もあり、人通りは少ない。今日もいつも通り先生にバレる事なく侵入に成功した。
序章が終われば文章量が増える(予定)です。しばらくはかなり短めです。