法国の女王様
パウラ法国は珍しく女王が支配する国だ。
報告の女王は戦闘を好むそうで、戦争が頻繁に法国では行われる。祭りも戦うものが多い。
女王がそうなように、この国自体がそういう人間が多い。
高圧的な態度も同じだ。女王は力でものを言わせる。女王に刃向かった物は極刑だ。女王は気分屋、というのも噂の一つ。
そして――リンデル王国を嫌っている。
この情報は確かなはずだ。言に法国は法国最強の暗殺者《風の子》エツを王国に派遣して王女の命を狙った。そのことは民衆には知られていないが。
王女は恨んでいるのだ――。王国を。
理由は勿論ある。
女王がまだ幼い頃、法国は王国と戦争していた。かなり長い戦争で、たくさんの命が奪われた。結果は王国の勝利。法国はその頃負けなしだったのだが、ここにきてようやく、法国は負けたのだ。そして、その戦争で当時王だった女王の父は、亡くなった。戦争が終わった理由、それは、法国の王の首がとられたからだ。
そこから、女王は異様に王国を嫌っている。特に、王国の王女を。
女王は、戦争が終わり、父の死を告げられた時に思った。
――父上はなぜ死ななければならなかったのだ。
――王国の王に、首をはねられ、死んだという。
――王国は今、とても栄えているという。
――法国はこんなにも苦しんでいるというのに。
――そういえば、王国の王女は私と同い年だ。
――才色兼備な彼女はとても恵まれえていると聞く。
――どうして、どうして、私はこんなにも、苦しいというのに、彼女は何もかも持っているというのか。
――憎い、王女が憎い。私よりも優れて、何もかもを得るあいつが憎い。
それは善望から、気づけば憎しみとなっていった。
あの王女を消してやりたい。
そう思った時には手遅れで。
その後、王妃は食事に毒物を盛られ、死亡。
法国は女王の独占状態となった――。
そして女王は、王女に憎しみを抱いたまま、国を統治し、その憎しみをついに、ぶつけた。




