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勇者の称号を得た者が役目を終えてからのお話  作者: AMITOA
~裏切りの騎士~
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 ツミナ達がオークを討伐し、その証としてオークの頭を持って村へ戻ると村人から大いに感謝を受けた。

 そして報酬を受け取り、更には(うたげ)に参加させてもらうことになった。



 じゃかじゃかと楽しい音楽が流れる中、皆が酒や料理に目を躍らせ、踊り子に夢中になっていた。


「ツミナ殿」

「ファラさん」


名を呼ばれて振り返ると、ファラがツミナの近くによって来ていた。


「今日はお疲れ様」

「ファラさんこそ」


杯をもって乾杯する2人。


「・・・本当によかったのか? 報酬を分割して・・・」


報酬をもらった時に話し合ったことだが、ファラは自分がツミナと同じ分だけ報酬をもらっているのが納得いかないらしい。最後はツミナ1人でやったことで自分は避難していただけだから、と。だが、ツミナは2分割でいいといった。元々報酬など小遣い稼ぎくらいに思っている感覚のツミナだ。もらわなくともいいくらいなのだ。


「その話は終わりましたよ」

「だが・・・」

「では、こうしましょう。私はこの宴でファラさんより多く料理をいただきます。これで私はファラさんより得をします。報酬は半分でも私の方が得です」


そういうと、ファラがふふっと笑った。


「どんな理屈だ、ツミナ殿。・・・まぁ、いいか。ということはツミナ殿より私が食べたらツミナ殿は私の報酬を半分受け取ってもらうぞ」

「えっ」

「さぁ、勝負だ。ツミナ殿」


去っていったファラはニコニコ顔だ。

 ツミナもふっとほほ笑んだ後、美味しそうな料理に手を伸ばした。

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