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エピローグ
王宮から出たツミナは、振り返る。
立派な王宮がそびえ立つ王都。
《風の子》エツは黒フードを蹴散らした後、次会った時にまた戦おうと言い残し、去っていった。
国に裏切られた彼がどこに行くのかはわからない。が、また彼と会うことになるのは必然であろう。
(こことも、お別れだ)
唇に残る熱。
王都で出会った人々――。
シュイーツ、イザベラ、イアリ、キャミラ、エナ、エツ、ケリー、アレハ、ナイツ――他にも町の人々。
別れが寂しくなるほど、ここにいたつもりはなかったのだが、しようがない。
どうせ、待っていたら勇者パーティーの皆が来てしまう。
《神弓》ララからの連絡も途絶えている。
出発しよう。第二の故郷、ミガルネ王国を――。
次は、問題の芽を、積みに行く。
行き先は――パウラ法国だ。




