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勇者の称号を得た者が役目を終えてからのお話  作者: AMITOA
~学園の教師になってしまった元勇者~
15/89

勇者の弟子(?) 2

 投稿が遅くなってほんっっっとうに、申し訳ないです(アセアセ・・・)

 涼しい風に当たり気持ちよい思いで夜道を歩くツミナ。

 教師仲間とは別れた後だ。


(誰かと酒を飲んだのは久しぶりだ)


少し上機嫌である。酒の効果もあるのだろうか。


カンカンカンカン!


 そこに大きな音が。

 酔いが冷めたツミナは、向かいの建物に日が上がっているのに気づく。


(火事か)


少し駆け足で現場に向かった。


                        3


 既に何人かの野次馬がいた。

 住民の皆が協力して水をかけるが、火はまぁまぁな高さに。


「―-て、助けてっ」


そこに女の声が。

 だが、他の人にはその声が聞こえていないようだ。


(こんな声に敏感になってしまったようだ)


ツミナは確信していた。今の声が空耳ではないと。


「すみません。まだ中に誰かいるんですか?」


野次馬の一人に声をかける。


「え? ああ、ここは何人か学生が部屋を借りてたみたいでな。その子たちが残ってるのかもしれん」


その情報を聞いて、ツミナは歩き出す。


「だが、中にいてももう・・・っておい、あんた!?」


呼び止められるが気にしない。

 消火を行っていた住民にも止められるが気にしない。

 困っている人がいたら助ける。それが――勇者だ。


                   4


「っ、大丈夫。助けに来るよ。大丈夫」


 女の子が誰かに声をかける。


「でも、でもぉ。もう、火が回って・・・げっほげっほ」

「もう少しだよ・・・大丈夫・・・っ」


二人の女の子が会話をしている。

 だが、火事のせいで煙を吸い込み、意識が朦朧(もうろう)としている。


(まだ、この子、私より年下なのに・・・こんなところで・・・この子だけでも)


「イアリ先輩・・・」


小さいほうの女の子がそうつぶやく。

 そう。片方はイアリだ。イアリ・オスクーファ。

 そして小さいな女の子は意識を失う。


(先生、まだ、弟子の件、答えが――)


そこでまぶたが落ちてくるイアリ。


(だれ、か――――)


その時。がんっと火で歪んだ扉が蹴り飛ばされる。


「え――――」


朦朧とする意識の中、男の影が見える。


「せん、せ――――」


それは、先ほど考えていた先生、ツミナだった。


「もう大丈夫ですよ、イアリさん。安心して、眠ってください」


そうして、イアリは意識を失った。


                     5


 ツミナは火の中に飛び込み、それぞれ燃える部屋を見て回る。

 もちろん、水魔法を身にまとっているため体に火が燃え移ることはない。

 そして1階の部屋に誰もいないことを確認し、2階に向かう。


「―-丈夫」


かすかに声が聞こえた。

 その部屋のドアの前に立つツミナ。

 体当たりをするがドアは開かない。


(ふう、仕方ない)


ツミナは距離をとって回し蹴りをした。

 すると、中に2人の少女が。


「せん、せ――――」

「――もう大丈夫ですよ、イアリさん。安心して、眠ってください」


自分を呼ぶ声に、ツミナはそう答えた。

 目の前で意識を失った彼女たち。

 少し火の粉がかかった服や火に当てられ火傷気味になっている個所があったので、ツミナは先に少し治療しておく。ちなみにツミナは全魔術を使える。


healing(ヒーリング)


ツミナが使ったのは初歩の治癒魔法「healing」。

 ツミナはまずイアリを背負い、そして前に学園の制服をきた小さな女の子を抱きかかえる。


「行きますか」

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