ツミナ対シュイーツ
キンキンキンキン、と休みなく剣と剣がぶつかる。
「はっ!」
シュイーツがツミナの隙を見つけたかのように襲い掛かってくる。
が、ツミナはそれを軽々とかわす。
「っ、これなら!」
今度はシュイーツが上からたたき切るようにツミナの上に剣を持ってくる。
が、そこでツミナが剣でシュイーツの剣をはじかせる。シュイーツの持っていた剣がはじかれ、地面を転がる。
「終わりです」
ツミナが言い放つ。
ここで王族にとどめの剣は向けない。不敬罪にあたる場合があるからだ。
そしてチャイムが鳴った。
「授業はこれまで! 今までやってきたことは続けてくださいね! 解散」
わらわらと生徒たちが帰っていく。
だが、シュイーツは立ち尽くしている。
「シュイーツさん、授業は終わりましたよ」
ツミナが話しかける。
返答はない。
「シュイーツさん、シュイーツさん、」
何度も呼びかけるが返答はない。
ツミナはシュイーツの肩に手をおて揺らす。
「聞いていますか? どうしました?」
そこでやっとシュイーツがツミナの顔をみた。
「ツミナ、先生・・・」
「・・・体調でも悪いんですか?」
ツミナが心配そうに顔を覗き込む。
「い、いえ、すみませんでした。帰ります」
とぼとぼと歩いていくシュイーツをみてツミナはまだ心配そうな顔をしていた。
1
シュイーツは学園内の廊下を歩いていた。
(負けた・・・。普通の兵隊になら私も負けないレベルに達していて、騎士団の副隊長にも勝ったことがあるのに・・・。彼は護衛だけど、兵士レベルの腕があればいいと思っていた。けど、それを上回っている。かなり、そう、かなり・・・)
そんなことを考えながら負けたことをまだ認めきれてない自分を否定する。
(今まで負けてこなかったのは私を負かしたらいけなかったら、皆手加減してきたの? いいえ、そんなことはない。私は実力で《剣姫》という称号を手に入れた。その称号に見合う実力。まだ、足りない)
そこでもっと力を求める。
(私の護衛になったのが運の尽きね、ツミナさん。先生、貴方を超えてみせる! それまで、放さないんだから!)
何気に心の中で言われた言葉が、現実になるかどうかは二人次第だ。
読んでくださってありがとうございます。
今この作品ともう一つ並行して書かせていただいている作品、「能力捜査班 ~これは能力を持つ者たちが立ち向かう事件記録~」ですが、興味がある方はぜひ見てください。




