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日常1

主人公が最初根暗です

基本的にネガティブシンキングです

傷付いた子がわりと多い


色々グダグダですが、それでも大丈夫、な心の優しい方のみお読みください。(*・ω・)*_ _)ペコリ

「………何してんだ、俺………」


少年はぐったりと地面に倒れたまま、まるで自身を嘲笑うかのように微かに口角を上げる。


時は真冬。気温はあくまで体感温度ではあるが、優に零度は超えているのは明白。

少年の遥か頭上には、吸い込まれそうな程暗い夜空が底なしに広がっていた。


風のみが頬を撫でていく。まるで哀れむように。慈愛するように。


その感触に擦り寄るかのように、彼は僅かに身をよじり、震える目を閉じた。

先ほどの戦闘がまるで嘘だったかのような、静かすぎる静寂。


自分がまだ生きている実感が欲しくて、残った力を振り絞り、右手をあげて宙を掴む。けれどすぐに力が入らなくなり、小さく音を立てて身体の上に墜落した。


(さすがに死ぬのか、これ…)


身体は痺れ、歯もカチカチと望んでもいないのに無機質な音を立てて震えている。


身体からは滑らかに、その勢いを殺すことなく赤い液体が流れ出ている。赤い、紅い、真っ赤な液体が。

彼の命そのものが、膨大な魔力と共に流れ出ていく。


塞がるか、と試しに腹部に空いた穴に手を押し当ててみるが、ドロリとした生暖かい感覚が手袋ごしの指先に伝わっただけだった。


「………どうせ死ぬなら………あいつに謝っときゃ良かった………」


ぽつり、と呟いた言葉は、誰に届くこともなく微かな余韻を残して、空中に霧散した。


………死は、覚悟していたつもりだった。……自分が死んでしまうかも知れないことも、理解していたつもりだった。


………なのに。


「……………くっ……そお…………っ」


涙が溢れて止まらない。けれどもはやそれを拭う力すら残っておらず、行き場を失くした涙は重力に逆らえぬまま、地面に黒い染みを作っていく。


(……食べ損ねたケーキ、食えば良かった。………あの約束、破っちまうな………。そういえばあの本、あいつに借りたまんまだった………。)


自分に残された残り少ない時間は、されど、その運命からまるで逃げるかのように、今はどうでもいいはずの、取り留めのないことを思い出していく。


ケーキがどうとか、本がどうとか、そんなことは、どうでもいいはずなのに、頭の中ではそんな事ばかり思い出してしまう。


まるで、現実逃避だ。


(……馬鹿か、俺は………、もっ………と、ほか……に、思いだすべき……事があるはず………なの……に……っ)


分かってる。自分は馬鹿で、とんでもない阿呆で。


こんなになるまで、何よりも大切なことに気づけなかった。


意識が途切れる瞬間、彼の脳裏に浮かんだのはただ一人。


オッドアイを持った、長い桜色の髪の少女の笑顔だった。







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