プロローグ
当分の間不定更新です。
トラックに引かれる死ぬなんて漫画やラノベの中のベタな展開で、現実には起こるはずもない思っていた数分前の自分を殴りたい。
今年で、大学3年生になる有馬拓也は、いつも通り大学に向かって大学近くの何の変哲もない何の変化もない(変化は結果的にはあったが)横断歩道の信号機が変わるのを自転車に乗って待っていると、信号機が青に変わったので自転車をこぎ始めた。
横断歩道のちょうど真ん中あたりのところで、車道の信号機が壊れていたのか、誤作動だったのか、トラックのおっちゃんが信号無視あるいは居眠り運転していか、今となってはどうしてトラックに引かれてしまったかはわからないが、結果としてトラックに引かれて死んでしまった。(もし、トラックのおっちゃんのせいなら化けて出てやると心に誓った。)
はっきり言って本当に運がなかった。
人生は運ゲーであると、昔から思っている。容姿が良い、身体能力が良い、お金持ちである、などほとんど運で決まるようなことばかりこの社会いや、この世界にはありふれている。しかし、唯一平等であることがある。それは、
努力することである。
容姿も、身体能力も、優れておらず、お金持ちでもなかった自分は、一生懸命に努力をした。スポーツは不得意ではなかったが得意でもなかったので、勉強にたくさんの努力を注ぎ込んだ。(勉強することに関してはあまり苦にはならなかった。)
その結果、医学部に合格するという快挙を成し遂げたのだ。自分にも運があって良かったと思った。【人事を尽くして、天命を待つ】ということわざを身をもって体験することができ、このことわざを胸に刻んで生きていこうと心に誓った。
しかし、その反動として、高校生活は、楽しいといえば楽しかったが、彼女を作るなどのリア充イベントがなかったのが非常に残念でならなかった。
なので、大学ではリア充イベントを期待していたが、3年たってもあまり高校生時代と変わらないリアルを過ごしていた。(やはりイベントは自分自身で起こすものだと改めて思いました。)
だがらどうしても、結局のところ人生において運が大事だとつくづく思ってしまう。大事なことなのでもう一度言う、人生は運ゲー。
容姿が良かったら、女の子にモテモテでハッピーな高校生活を楽しめ、キャンパスライフも、もっと幸先いいスタートを切れたのではないのか、身体能力が高かったら、スポーツ万能として黄色い声援を浴びていたのでないかとか、(結局女の子にもてたいだけなのだが)いろんな妄想をしてしまう。
だってそうだろ、現に、こうしてトラックに引かれて死んでしまっては、はっきり言って努力ではどうにでもならない。(まぁ、結局のところ、死ぬ前には彼女の一人や二人作っときたかったということが一番の本音である。)本当に悩ましいことだな〜ウーン。
などと、ふざけたことを心の中で言っていたが、もう、死んでしまったことは仕方がないので、天国あるいは地獄、死んだらどこにいくのだろうと、気持ちはもうあの世に行ってしまっていたが、意識があることに気がついた。
あれ?トラックに引かれて死んだよな…?
とにかく周りの状況がわからないので、周りの状況を把握するために目を開くと、
知らない天井が目を開いた先にはあった。
最後まで見ていただきありがとうございます。