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短編 「僕は引きこもりじゃない」

作者: 苗無 なむ

 毎日 毎日。

 同じ景色を繰り返し見ているのは

 面白くない。


 毎日 毎日。

 同じように同じ事を繰り返していても

 何も面白くないだろう。


 それなのに 母さんは……


「優くん。今日は学校に行ったのかな?」


 毎日 そうくり返してくる。


「学校行くのつらいかもしれないけど、あれから一度も行ってないんじゃないの?」


 確かに俺は

 あれから一度も学校へ行ってない。


「つらいのは分かるけど、

 一度くらいは行って来なさいよ」


 嫌だ。

 もう学校には行きたくない。

 あそこには 俺の居場所はないんだ。


「一度でいいから行って来なさい。

 あの日以来、クラスメイトの顔とか

 見てないでしょ?」


 クラスメイトは

 俺が何をしたって相手にしてくれない。

 無視されてるみたいだ。


 そんな所へ行ったって

 つらいだけだろう。


「みんなも、優くんに会いたがってると

 思うわよ?」


 そんなわけない。

 誰一人として

 俺が行っても 相手にしないだろう。

 分かり切ってるんだ。





 ……俺だって 本当は学校へ行きたい。

 

 友達と喋って 遊んで

 楽しい学校生活を過ごしたい。


 でも それはできないんだ。

 

 いくら仲の良かった友達でさえ

 もう僕の相手なんて してくれない。


 僕は クラスの空気にしかなれない。



 










 あぁ。

 学校に行きたいなぁ。

この話。実は2つの解釈ができます。


おそらく皆様が想像したであろう

「主人公はいじめられている」話と、

母がお墓(あるいは仏壇)に話しかけている

「主人公はあの日亡くなった」話。


もしよろしければ、想像されてない方でもう一度読んでみてください。

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