2つの出会い[1話]
遡る(さかのぼる)事1年前。
ありすは入学をした。同じように、晶も入学をした。
第七大阪中学校の入学式。
ありすは、その時、晶の存在なんてこれっぽっちも知らなかった。
時がすぎ、やがて、部活動の仮入部の期間になった。
ありすは、音楽が好きで吹奏楽部に入ろうと決めていた。
また、晶もピアノを習っていて、音楽が好きだった。
時が経つのも早く、仮入部が終わり、本格的に入部をする事になった。
もちろん2人とも吹奏楽部に入部する。もう、入部届けも出した。
次の日。ありす、晶は正式に入部をした。
そして、初めての部活。
「こんにちは~!」
部長の挨拶に1年は戸惑う。
「こ…こんにちは」
「出席取ります!」
次々に名前が呼ばれていく。
「瀬田さん」
「はっ…はい」
ありすは少し不安そうに返事をした。
全員の出席が終わり、自己紹介の時間になった。
「私は部長の兼田憂奈です!憂先輩って呼んでね」
「副部長の寺沢妃果梨です。妃果梨さんって呼んで下さい。」
「同じく副部長の相澤琉子です」
「じゃぁ、1年生自己紹介しようか。こっちからね。」
部長の憂奈がありすを指差した。
「はい!瀬田ありすです。クラリネットをやりたいと思ってます。」
その瞬間。
「おぉー!」と奇声が聞こえた。多分、クラリネットの先輩方だろうとありすは思った。
時が経ち、すべての自己紹介が終わった。
「じゃぁ、今から楽器を決めるオーディションをします!」
「先生呼んでくるから待ってて」
5分経って、先生が3人やってきた。
「知ってると思うけどこの先生が音楽の先生で吹奏楽部顧問の戸根ゆり先生」
「この先生が指揮を振って下さってる伊丹祐也先生」
「吹奏楽部副顧問の堀雅信先生」
「この先生方に審査をしていただきます!」ありすはクラリネットになれるのか心配になった。
ありすはクラリネットになれるのでしょうか。
これからどんな部活になっていくのか楽しみにしていてください♪