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第2話 ゲキコミの昇降口

 

家を出て十五分、俺は校門に到着していた。普通なら二十五分かかるところ、二年生の初日ということもあり、テンションの上がった新太は駆け足で来たため十分もの時間短縮に成功した。


しかし通学路を十て来たはずなのだが、彼女に再び会うことはなかった。


若干引っかかることはあるが、何はともあれクラス発表がされている昇降口へ向かうが、俺と同じで舞い上がった連中はたくさんいたらしく、昇降口付近は我先にとクラス表を見ようとする人たちでごった返していた。


「こりゃ、しばらく時間を置くしかないな...、」


楽しみにしていただけに少し残念に思い、俺は肩を落としていると不意に誰かに背中を叩かれる。



振り返るとそこにはさっきの―――――



「よう!真鍋!!どうしたんだよ肩なんて落として!!落とすのは可愛い女の子だけにしとけよ!」



―――――なんてことはなく、見知った顔がいた。男だ。


「...田中か?」


「おう!真鍋新太の大親友、田中壮太ですことよ!!」


「田中かぁ...はあ。」


この鬱陶しい男の名は田中壮太だ。一年生の時、新太と同じ一年二組の生徒であり、学校内で新太が一番つるんでいるであろう人物だ。日々こんな感じのテンションで鬱陶しく、とても女好きなのだが根は友達想いな奴だ。


だが、そこを差し引いてもやっぱり鬱陶しい奴ではある。


「新学期早々相変わらずだなお前は。少しは寝不足の俺をいたわって静かにしてくれはしないのか?キンキンくるんだよお前の声が...。」


「これが落ちついてられるかよ真鍋君!!今日は運命の日だぜ。このクラス変えでどれだけ可愛い女の子と同じクラスになって付き合えるかにかかってるんだよ俺の青春は!!」


「可愛い女の子と同じクラスになれたとして、付き合えるとは限らんだろ。」


「冷めてるなぁお前は。本当は女の子大好きなくせに。このむっつりさん」


「やっぱり流石だな、がっつりさんは。そんなにがっつりしてると女は逃げてくぞ?」


「むっつりさんはそもそも相手にされねえぞ!!やっぱがっつりいかねーと!!ってことは後にしてよ、それよりこんなとこにいねぇで、さっさとクラス見に行っちまおうぜ?俺は今日そのために来たんだからよ。」、


「それがな...」


そういうと俺はは前方の昇降口の方へと指を刺す。


 壮太は俺の指の向く方向を辿ると、尋常じゃない人混みを目にし、俺が校門に突っ立っていた理由を理解する。


「先を越されちまったか...。いつもより早く来たつもりだったんだがなぁ。あと十分早く来てたら変わってたか?」


そう言うと俺の方に向き直り、同じく肩を落とす。


「落とすのは可愛い女の子だけじゃなかったのか?」


「...あんまりだぜ...、」



次回、クラス替えの結果発表!!!

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