表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君は僕の光となって 〜孤独の僕と優しい君〜  作者: ななどり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/32

伝票を丸めて入れる、透明で筒状のもの

 週末の昼前。

 俺は霧宮(きりみや)と駅前のファミレスでご飯を食べていた。

 俺はカルボナーラ。炙られたハムが散りばめられ、卵黄が乗っていた。

 霧宮はハンバーグ。目玉焼きが乗っていて、付け合わせにミックスベジタブルが添えられている。

 

 先日,霧宮が飯に誘ってくれた。

 寺沢(てらさわ)さんに対してどう立ち回ったら良いかなど、彼に色々相談したいことがあったから、誘ってくれたのは嬉しかった。


 しかし……。


「いや〜昨日のゲーム情報の解禁、やばかったな〜!」


「ほんとにね! いろんな作品が発表されたよね!」


 前日の夜に放送されたゲーム会社によるゲーム情報解禁番組について、ゲーム好きの俺と霧宮は感想が止まらなかった。


 俺と霧宮は、結構長く発表について話していた。


「最後に発表されたあのレースゲームの続編! やばかったよな〜!」


「ほんとにそう! 俺、そのシリーズは昔からやってて大好きで、9年ぶりの続編発表で泣きそうになったよ!」


 そのゲームは昔から何年もプレイしているゲームで、完成度の高いシリーズの集大成かのようなクオリティで続編は何年も出ていない為、正直続編はもう出ないのかと思い込んでいた。

 でも9年ぶりに新作の発表があった。これが嬉しくないわけがない

 色々想いが込み上げてきて泣きそうになった。ほんとに。


 情報解禁順に過去作の思い出なども交えつつ語ってきて、最後の発表について語りもう一通り話すことは終わった時、俺はふと思い出した。

 そういえば寺沢さんについて相談するんだった。

 俺にとっての今日の目的だった。俺は少し真剣な表情になり、すぐに口を開いた。


「あのさ、霧宮」


「うん。」


「相談が……。」


 言いかけた時だった。テーブルの横に、人影があった。


 「恐れ入ります。混雑の為、お会計をお願い致します。」

 

 大学生くらいの男性の人で身長が高く、ファミレスの制服を着ていた。

 気づけば入店から2時間弱、経っていた。

 テーブルには“土日祝は90分でお会計をお願い致します。”といった文言の書かれたステッカーが、伝票を丸めて入れるあの透明の筒状のものに貼られていた。あれの名前はなんなのだろうか。

 

 周りを見渡すと、俺たちが話しているうちにお昼時になったため、混雑していた。

 レジ前の待機席を見ると、かなりの人数が待っていた。数えると約30人くらい。


 普通にすみませんでした。さっさと出ます。


 すぐさまお会計をして店を出ると、霧宮がとある提案をしてきた。


「このあと空いてるか?」


「空いてるけど……。」


「カラオケ行かね?」


「いいけど……。」


 ただ飯行く約束をしていただけで、そのあとの予定に関しては特に決めてなかった。

 

 さっき「相談が……。」と言いかけたけど、確かに声には出てて霧宮は聞いていたはずだからおそらく霧宮は気を遣ってくれたのだと思う。

 優しいな……。霧宮は本当に良いやつだと思う。


 俺と霧宮は駅近くのカラオケに入った。


 2時間後、俺たちはカラオケから出た。


 めちゃくちゃ歌った。


 まさかの歌いたいだけだった。合間に話そうか迷ったのだけどそんな空気でもなく、ひたすら交代で歌っていた。

 思えば友達とのカラオケは初めてだった。家族とも普段カラオケは行かないから、歌い慣れてなかった。


「いや〜歌ったね〜。」


西村(にしむら)の歌声、特徴的だったな〜!」


「カラオケ、慣れてないんだよ!」


 霧宮にめっちゃ笑われた。でも友達とのカラオケ、すごく楽しかったな。


「ちょっと座れる場所行くか。」


 霧宮の提案だった。なんだろう。俺は頷き、2人で近くの公園に行ってベンチに座った。

 すぐに霧宮は口を開いた。


「で、西村。相談って……?」


 真剣な表情で言う霧宮だった。 

 気にしてくれていたらしい。


「寺沢さんについて相談したくて……。」


 真剣な眼差しに俺は返事をした。

 すると霧宮の表情が和らいだ。


惚気話(のろけばなし)か?」


「ちがうよ!」


 霧宮は冗談を言った。だけどこの冗談のおかげで少し落ち着いた。

 友達相手とはいえ、真剣に相談をするのは慣れていないし、真剣な話もあまり好きではなかった。


 自分の気持ちが少し楽になったところで、俺は霧宮に相談を始めた。

伝票を入れる透明のアレ、一般的には「伝票入れ」「伝票立て」って言うらしいですね。特に名前ないのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ