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君は僕の光となって 〜孤独の僕と優しい君〜  作者: ななどり


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再会

 次の日の朝、俺はいつも通り学校に登校し、教室の自分の席に着席した。


笹原さんにどう接したら良いんだ……。


「おはよ。西村くん。」


「あ、あぁ寺沢さん。おはよう。」


 寺沢さんだった。誰とも話さず笹原さんにどう接したらいいかを考えていたから、唐突に話しかけられて変な反応をしてしまった…

 寺沢さんもすごい不思議そうな顔している。

 漫画だと目が点で頭上にハテナマークが浮かんでそうな感じだ。


 そんなことを考えながらふと廊下の方を見ると、たまたまちょうど笹原さんが登校してきて教室に入ろうとしているところだった。


 目が合ってしまった。

 俺は思わず目を背けてしまった。

 笹原さんは教室に入り、自分の席へと向かった。席は俺の斜め前で、結構近い。


 すると笹原さんは俺の目の前で足を止めた。


 え?


 俺は恐る恐る笹原さんの方を見た。すると笹原さんは口を開いた。


「おはよー。西村くん。」


 そんなことを口にする笹原さんの表情はとても明るく、でもそれはいつも通りで、昨日は何もなかったかのようだった。


 俺は思わず聞いてしまった。


「えと…いつも通り…なんだな…」


 良くない質問だったのかもしてない。だって俺、振った本人だもん。

 でも笹原さんは表情を暗くせず、それどころかニコッと笑いこう言った。


「だって気にしてても仕方ないもの!」


「そっか…」


 笹原さんは席に向かった。


 それからその日の学校は、俺と寺沢さん、笹原さん、霧宮は本当にいつも通りだった。


 放課後、俺は寺沢さんと下校していた。


 他愛もない話をしながら、夕焼けに染まる住宅街を、ゆっくり歩くいつもの日常だった。

 今日の学校も何事もなく、いつも通りで終わった。


 昨日の今日あの出来事が、本当はなかったかのように。

 告白というのは、勇気のいることだと思う。だからこそ、俺は正直怖かった。

 俺は笹原さんとは付き合えない。


 でもあそこで勇気を出して告白してくれた笹原さんを振ってしまうと言う行為は、笹原さんにとってはすごく辛いことだと思う。

 4人で仲良く過ごしてきたものが、1ピース欠けてしまうのではないか。それが怖かった。

 学校を楽しいと思えてる今があるのは寺沢さんと出会ったのもそうだけど、4人で仲良くなれた体と思う。だから怖かった。


 あの告白から俺が返事をするまで、俺は思考を巡らせ、たくさん考えた。

 たった少しの時間だけど、そんな時間からは考えられないほどにたくさんのことを俺は考えて他と思う。

 そこで捻り出した答えが、正しい答え方だったのか、俺は不安で仕方がなかった。


 でも笹原さんはそんな答えを突きつけられても、一晩経っただけでいつも通りに戻る。

 本当に強い人だと思う。


 そして俺も今日の朝、いつも通りの笹原さんを見てすごく安心した。


 またこれからも楽しい日常が続くんだ。


 もう中学のことなんか忘れて楽しんでいいんだ。


 これからも楽しく学校生活を過ごしたいな。


 そんなことを考えていたときだった。俺と寺沢さんの目の前に、1人の男が現れた。


「やぁ。真翔。久しぶりだな。」


 俺は寺沢さんの手を引っ張り、無視してすれ違った。


「ちょっとちょっと。忘れちゃった?」


 そいつはそんなことを言いながら、駆け足でまた俺の前にまた来た。


 俺もまた寺沢さんの手を引っ張り無視して進んだ。


 俺は不思議そうな顔をしている寺沢さんの手を引っ張りながら、俺の前に現れた男から離れようした。


 すると男は立ち止まりながら、口を開いた。


「ストーカーしていた奴がデートとか、いいご身分だな。」


 俺はその一言で立ち止まった。そいつのこと、忘れてなんかいない。


 小学校から中学1年のときまで、親友だった奴。


「なんの用だよ。高嶺(たかみね) (りょう)。」

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