闇王倒れる!?
白の明星は、もはや文明の痕跡は残されていなかった。
空間が黒く染まり、瓦礫の雨が常に降り注いで戦士達の身を削る。
一秒も止まらぬ戦士達が地上を蹴飛ばし、砂と血の臭いが立ち込めていく。
れなとれみは飛び上がり、マガツカイに蹴りを仕掛ける!
マガツカイは両手で受け止めるが、その隙を突き、粉砕男が背後に向かって飛び出す!
マガツカイは即座に後ろ蹴りで対処しようとした。
しかしここにいるどの戦士も、マガツカイに死角がない事はとっくに承知している。その蹴りに対して、粉砕男も蹴りで対抗!衝撃が分散される。
衝撃が大きかったのは粉砕男だが、この時、マガツカイにも僅かに隙ができた。
このタイミングを狙い、葵がライフルでマガツカイの後頭部を撃ち、ラオンがナイフで足元を切り裂く!
「ぐっ」
ようやく、ようやくマガツカイのバランスがほんの僅かに乱れた。
攻撃し続ければ勝てる。確信した。
マガツカイが両手を地面に向け、闇の魔力を放出する。地面は強く刺激され、地中から溶岩が吹き出してくる!
溶岩の柱で、テリーとドクロ、シャンが飛ばされつつも、魔力を体に覆う事で何とか防御した。
すかさず、それぞれの光弾を発射。その光弾はマガツカイではなく、マガツカイの周囲の地面に衝突、小爆発を起こす!
また隙ができた。流石に大勢の戦士を相手した疲労もあるのだろうが、マガツカイ相手でも工夫すれば隙ができるのだ。
三人の後ろに控えていたシャナイが飛び出し、マガツカイの胸を蹴る!!
「くっ、おのれ!!」
マガツカイは左手で構えを取る。マガツ閻掌の構えだ。
こちらを睨むシャナイの顔に、掌を叩きつけようとしたその瞬間!
マガツカイの視界に、強烈な閃光が走った!顔を覆うマガツカイ。
閃光を放ったのは、マガツカイが先程倒した光星王だった…!
「この、程度で…負けぬ!!」
土砂を全身から振り落とし、光の王は立ち上がる。その姿は、暗闇に覆われた白の明星に再び光を取り戻すかのよう。
勿論、禍々しい光ではない。宇宙の為、平和を象徴する眩い光だ。
人はそれを、希望と呼ぶだろう。
シャン達白の反逆者も、それぞれの武器を手にマガツカイへと突撃する!
剣が、槍が、マガツカイの体へ突き刺さろうとする。少しの攻撃では怯まないマガツカイは、彼等をはたき飛ばしていくが…。
「くっ!まさかここまでとは…」
マガツカイは流石に怯んだ。
振り回される自分の腕に、一人の兵士がしがみついたのだから。
次々に兵士はしがみつき、マガツカイの体に武器を突き立てていく。
相手はマガツカイ。百人や千人分どころではない実力者だ。ならば、その人数だけしがみつき、抵抗すれば良いのだ。
マガツカイはやがてバランスを崩していく。
「今だ!!力を合わせよう!!」
れなの声が、天を突く。ワンダーズをはじめとした戦士が横一列に並び、それぞれの手を突き出す。
手にはエネルギーが灯される。それぞれ異なる色の光が渦巻き、戦場の闇を解いていくようだ…。
地球の戦士達に白の反逆者。この異なる力が安定し、一つとなれば…!!
「よし!!離れろ!!」
シャンの指示と同時に、マガツカイにしがみついていた兵士達が一斉に離れた!!
全身を覆っていた重みが一気に消え、マガツカイに隙が生じる!!
「レジェンドリーオメガキャノオオオオオオオン!!!!」
全員の叫びが、マガツカイの耳をつんざく。
エネルギーが結集し、虹色の光の竜が、大地を抉り、大気を蹴散らし、熱を放ち、風をぶちまけ…!!
「ぐっ…!!!!」
マガツカイを、呑み込む!!!
「ぐあああああーー!!!!」




