交渉作戦
「皆さん、よくお集まり頂きました」
頭を下げる光姫の前に並ぶ大勢の戦士達。
場は森林地帯。
アンコウ鉱山に近い場所だ。
この日、ついに作戦実行の為に戦士達が集められた。
皆、地球が白の刺客と闇の一派の戦争に巻き込まれ始めている事を知り、両勢力を止める為に発案されたこの作戦に協力の意を示した戦士達だ。
二百人を想定していたが、実際は、参加する戦士が更に他の戦士をスカウトして、二百人を超える数になっていた。
これだけ大勢の戦士達が戦えば、強大なエネルギーが嫌でも発せられる。
そしてそのエネルギーがアンコウ鉱山の魔力の上に覆いかぶさり、隠してしまう。
そこから光暗兵を宇宙へ送り出し、アンコウ鉱山と似た魔力を放つ。
この魔力を白の刺客と闇の一派に感知させ、両勢力を引き寄せ、気を引かせる。
そこで地球の戦士達が飛び出し、彼等の間に立ち、説得を試みる。
あくまで戦士達の戦いと光暗兵は彼らを引き寄せる為のカモフラージュだ。上手く行けば和解し、戦争は終わる…それが理想なのだが…。
自身の両側に光姫とシャナイを並べた光星王が、重い口調で言った。
「和解に失敗する可能性も十分ある。もしそうなれば、ある程度の実力行使を行うかもしれん。皆、いつ何が起きても対応できるようにしておくのだ」
戦士達は一斉に頷いた。
何人かの光王国兵士達が、木々の横に立っている光暗兵を点検する。
この点検が終わったら、作戦は始まる。
戦士達の頭上から、緊張感が陽光のように降り注ぐ。
森林は静かな風に吹かれ、戦士達の静寂が続く。
…ワンダーズは、集団の中央あたりで密集していた。
れなが、すぐ横のドクロに静かな声で耳打ちする。
「ドクロちゃん、私と戦おう。で、先に転んだ方が負け。終わったら、次はその辺の戦士とやろう」
ドクロは頷く。
こんな時に呑気なように見えるが、れななりに緊張をほぐそうとしているのだ。
長い付き合いだ。ドクロはすぐに分かった。
兵士達が落ち着き無く降りてきて、静かに言った。
「点検完了です」
光星王が頷く。
一部の戦士達は、既に拳を握っていた。
れなも、その一人だ。
「では戦闘始め!!」
一斉に、打撃音が場に響く!
大勢の戦士達の手が、足が、所狭しと飛び交い始める。
戦士同士の距離が密接し合い、大きな怪我を負わせられない以上、派手な動きや技はできない。だが二百人以上の戦士が闘志を持って暴れているのだ。その拳圧や覇気、そして僅かな魔力は風に巻かれて周辺に散っていき、円状に展開される。
エネルギーの嵐が、近くのアンコウ鉱山にも行き届く。
アンコウ鉱山との距離の問題は余裕で解決だ。この位置で暴れれば、鉱山の魔力を十分に隠す事ができる。
が、まだまだアンコウ鉱山の魔力は隠せない。光暗兵を使って偽装するには、まだ暴れる必要がある。
「おりゃー!!」
れなが、ドクロをなぎ倒す。二人の組手はこれで終わりだ。
れなはドクロの手を取り、彼女と一緒に次の相手を探し始める。
「次、あいつとやろう!」
れながドクロの手を取り、遠くを指差す。
ゴリラのような体毛を生やした巨漢が、周りの戦士の戦いを見物しつつ、自分の相手も探していた。
「おーいアタシ達と勝負しよう!」
れなが手を振ると、その戦士は即座に腰を落として構える。
れなは正直、これを楽しんでいた。色々な戦士と戦って、拳を交えて同じ目的を目指していく。戦争を終わらせるという重要な目的でなければ、更に楽しめたかもしれない。
粉砕男と葵ははじめからペアを組み、二人の戦士と殴り合う。
赤い鉢巻を巻いた戦士と青い鉢巻の戦士。互いの拳を突き出しつつ、互いに話す。
まずは粉砕男が息を切らしながら聞いた。
「にしても地球のアンコウ鉱山を狙うとは、やつらも必死だな。別の星に足を運んでま で戦争に勝ちたいのか」
鉢巻戦士は一歩下がり、距離を置いてから、青鉢巻の方が答えた。
「異星の戦力に頼らないとまともに戦えないぐらいの腰抜けどもなんだろ。そんなやつらが俺達の地球に手を出そうとは、身の程知らずも甚だしいところだ!」
気合たっぷりの戦士に、粉砕男も葵も拳で応える。葵は赤鉢巻の体を掴んで放り投げ、周囲に風圧が生じる。
また魔力とエネルギーが放たれた。アンコウ鉱山の付近から、円状に展開されたエネルギーが向かっていく。
「おらおらー!来いやー!!」
テリー、れみ、ラオンは片っ端から戦士達に喧嘩を売りまくり、複数の戦士達に追われていた。
これにより、より強力なエネルギーが周囲に散らされる。
三人のうち、ラオンは戦士達の隙を突き、素早く蹴りをお見舞いした!
どの戦士を狙うかなんて考えてない。とりあえずそこにいた者に攻撃を仕掛けるのみだ。
「うきー!!いきなり蹴るなんて、なんて野蛮な女だッキー!!」
蹴られたのは猿のような戦士だった。その猿戦士は細長い腕を振るって怒り、ラオンに走っていく。
「お前、八つ裂きにしてやるッキー!」
二人は激しく殴り合い、一際大きな戦闘音が場に飛び交う!
れなとドクロのコンビが、その戦闘音に驚く。
そんな二人を見た目の前のゴリラ戦士が、呆れた顔をしていた。
「ああ…また始まったか。あの猿は俺の弟なんだ」
「え?そうなの?」
ゴリラ戦士は、暴れる弟を止めようと考えたが、すぐにれなとれみの方に向き直る。
「すぐ興奮する面倒なやつでな。でも同時に正義感も強いんだ。あいつはこの作戦に自ら申請し、俺も誘ってくれた。ああ見えて自慢の弟なんだ。付き合ってやってくれ」
れなとドクロもゴリラ戦士に向き直り、再び戦闘を再開する。
「そういえば名乗ってなかったな!俺はゴロウ、弟はエンサだ」
「アタシはれな!こっちの白頭はドクロ!よろしく!」
激しい戦いが続くなか、光星王、光姫、シャナイは戦場の岩の上から、皆を見守っていた。
アンコウ鉱山の方へ流れていくエネルギーを感じ取りながら、光星王は頷く。
「闇の一派と白の刺客。正直やつらは、大抵の交渉に安々と乗る連中ではないだろう。ならば話し合いで解決する方法は一つ。やつらにもメリットを与えるのだ」
シャナイが、光星王の方を見る。黄金の兜に覆われているので表情は見えないが、彼の言葉に反応を示していた。
「やつらはそれぞれ、光、闇の力を強く信仰してる。ならばそれぞれの信仰を支援し、争わずとも互いに勢力を伸ばしていけるように誘導するしか無い。やつらとて宇宙の反映と自分達の利益を同時に得ようとしてる心意気は同じはず。その思想を突くのだ」
ここでシャナイが口を出す。
「しかし、それで今は上手くいったとしても、百年先はどうなるか分かりません」
光星王は少しの間、黙りこむ。
そして、その難しい投げかけにこう答えた。
「…百年先の物事を完全に思案できる程、私は良く出来ていない。ただできる事は、未来ができる限り安全に動けるように我々も最善を尽くす事だ」
光姫は、二人の会話をただ黙って聞いていた。
胸の内に秘めた、不吉な予感を覆い隠しながら…。
「キー!!ブドウみたいな髪の色した女め!!俺の爪攻撃に対応できるとは!」
エンサはラオンがことごとく自身の攻撃を受け流すので、更に苛立ちを増していた。
必死に爪を振り下ろすエンサに、ラオンは笑いながら両手であしらう。
「まだまだだな猿野郎!それに見ろ、私以上のパワーの持ち主も暴れてるぞ!悔しいかぁ!」
ラオンが指差す先には、粉砕男が拳を突き出した拳圧一つで戦士達を吹っ飛ばしていた。れみも彼の背中を守るように立ち回っている。
エンサは驚愕の表情だ。ここで、ラオンがエンサに更に蹴りを放った!
「ぐほっキー!!」
地面に叩きつけられるエンサ。これ以上は戦えないように見えたが…彼は着ている服の中からバナナを取り出し、それを食べ始めた。
「くっ!こうなればバナナで回復だっキー」
呑気なエンサに、ラオンは両手を頭の後ろで組みながら呆れ顔。
…その時。
「バナナだとおおおお!!??」
ラオンが嫌な顔をした。
何という災難だ。
…ベルトを巻いた青年戦士が、こちらに突進してくる様子が見えた。
バナナという言葉を聞くと暴走する戦士、バナイだ。
物凄い形相で、周囲の戦士達を文字通り蜘蛛の子を散らすかのごとく突き飛ばして向かってくる。
「な、何だあいつ!?」
こんなやつを見てはエンサも背を向けて逃げ出すしかない。
多くの戦士が突き飛ばされる衝撃が、場の魔力やエネルギーを運び出す。アンコウ鉱山の上空に、不可視のエネルギーの渦が形成され、鉱山の魔力を阻害する。
第一段階は完了だ。
「よし。では光暗兵を打ち上げる!!皆、そのままできる限り戦い続けるように!!」
光星王の声がとどろき、戦士達はより戦闘に身が入る。
ラオンがバナイを両手で受け止め、彼に押されながらもニヤリと笑う。
「よし、これでやつらが引き寄せられると良いんだがな…!」
「バナナァァァーー!!!」
その頃、葵、粉砕男は、鉢巻戦士たちとの戦いに勝ち、彼らと別れてまた次の標的を探している最中だった。
兵士達に見守られる中、いよいよ光暗兵は打ち上げられようとしていた。
両腕がゆっくりと上げられていき、天へ伸びる。そして、足元がゆっくりと地上から離れ、足の裏からジェット噴射を始める。
煙が周囲に広がり、戦士達は咳き込んだ。光星王が申し訳無さそうに頭を下げる。
「す、すまん。この煙だけはどうにもならんかった」
まあこんな煙などどうでもいい。問題はここからだ。
光暗兵に続き、何人かの兵士も空を飛んでいく。あっという間に雲を超えていき、全員が宇宙空間へと突入する。
凄い速さだった。地上から見れば、隕石が上空に登っていくような光景に見えていただろう。
「光暗兵、宇宙空間へ到着!!」
一人の兵士が、小型の装置で地球の光星王へ状況を報告する。彼等は装置からの命令通りに動く事が役目だ。
「では、魔力を放つと同時に音声再生開始」
光星王の声はいつにも増して真剣だ。緊張しているのだろうが、それを完璧に押し殺した声だった。
光暗兵の背中のスピーカーから魔力の波動が放たれる。
酸素のない宇宙空間でも問題なく魔力が広がっていく。
地球の付近へ分散していく魔力波。闇の魔力と光の魔力が均等に合わさった魔力が広がっていく。
アンコウ鉱山を模した魔力だ。それで上手く騙せると良いのだが。
…そして、魔力波はまずは闇の一派の拠点星に届く。
「ん?」
岩に覆われた殺風景な大地を見回る兵士達、漆黒の城の中を監視していた兵士達、白の刺客への対抗策を考える兵士達、闇の一派の誰もが、その異様な魔力を感じ取っていた。
そして、魔力波に込められた音声エネルギーが、彼等の脳に言葉を刻む。
「アンコウ鉱山が突如移動開始!白の刺客確認!」
その魔力波は、当然マガツカイにも届いていた。
「アンコウ鉱山…やはり侮れないな。鉱山そのものが移動するとは」
マガツカイは玉座から立ち上がり、周囲の兵士達の視線を集めた。その場にいた全員が魔力波を感じていたので、他の兵士達も何が起きてるのかすぐに理解した。
「マガツカイ様。アンコウ鉱山が移動を開始したとは…どういう事でしょうか?」
「いくら我とて異星の事を完全に熟知している訳では無い」
マガツカイは歩みだす。
「この魔力波…罠の可能性がある。しかし、確かにアンコウ鉱山と同じ魔力が近くまで放たれているのも確かだ。何が起きてるのか確かめる必要があるな」
兵士達は、紫の鱗に覆われたその体を、黒いアーマーで覆い始めた。
兵士達を引き連れ、マガツカイは出撃の準備を進めていた。
…そして。
「《アンコウ鉱山が突如移動開始!闇の一派確認!》」
白の刺客の拠点星。
白い鎧の騎士たちが、その音声を聞いて騒ぎに騒いでいた。
特に宮殿は走り回る兵士達で満たされ、実にやかましい事になっていた。
そんな中、魔力に敏感ではないブルムだけは音声を聞き取れなかったようで、不機嫌そうに研究室から顔を出す。
「うるさい!今ボス倒せそうだったのに負けたじゃねーか!!」
叫ぶ彼女の右手にはゲーム機が握られていた。
(ゲームしてたのかよ…)
呆れた顔のカールが後に続いた。
兵士達は二人に伝えてくる。
「お前ら、この魔力を感じないのか!?これはアンコウ鉱山の魔力だ!突如アンコウ鉱山が動き出したようだ!」
カールはニヤリと笑う。
…良い感じに騙されている。彼は一昨日、今日の一連の流れをイメージしていたのだが、そのイメージ通りに事が進んでいる。
ここで彼がとるべき行動は…なるべく地球に集まる戦力を抑えつつも、白の刺客の代表役であるコウノシンを引っ張り出す事だ。
落ち着いた口調でカールは兵士に言う。
「コウノシン様には伝えたか?」
「いや!これからだ!」
もはや悠長な時間は過ごせないとばかりに、兵士は直ぐ様背を向けた。
「できればこう伝えといてくれ。コウノシン様も出撃してほしいと」
「何だと!?何故コウノシン様直々に出撃しなくてはならんのだ?」
戦力を極力抑えつつ、代表を引きずり出す。
その理由は、勿論考えていたところだ。
「アンコウ鉱山、あれは地球の物だ。闇の一派より、地球人と同じ血を引いてるお前達の手に渡るのが筋だろう。その事を首領であるコウノシン様直々に、闇の一派に教えてやるんだよ。この鉱山は、地球人と遺伝子を隣接する我々の物だとな」
兵士はすぐに納得し、互いに頷きあった。
見立て通り…こいつらは相手にプレッシャーや正論を浴びせるのが好きなのだ。あまり結果を生まない行為だとしても、闇の一派を少しでも苦しめる為ならどんな事でもするのだ。
「カール、お前がそこまで我々に忠誠を誓ってるとは正直思ってなかったよ。コウノシン様をお呼びしよう」
急ぎ足で去っていく兵士達。これでより信頼も得られたという訳だ。
「さあ、俺達も行くぞブルム」
カールは自室へ行き、戦闘の準備へ取り掛かる。
「…」
ブルムは、視線を少し頭上に向けた後、同じように自室へ戻っていった。
二つの勢力が、準備を開始した。
そんな中、光暗兵の付近を飛行して見回る兵士達はいつ何が起きても良いように構えていた。
地球の戦士達はそろそろ疲れ果ててきていた。
ワンダーズだけは流石と言うか、まだまだ平気そうだが、他の戦士達は所々座り込む戦士達も増えてきている。
あれだけ暴れていたバナイとエンサすらも、地面にうつ伏せになって沈黙していた。
皆勢いを飛ばしすぎていたのかもしれない。
鉢巻戦士二人もペースが落ちてきたので、粉砕男と葵は彼等を休ませ、互いに殴り合い始めた。
粉砕男は葵に拳を突き出し、葵は左手でその拳を払う。
「まずいわね。エネルギーが落ちてきているわ」
「だが皆の消耗も大きい。このままじゃアンコウ鉱山の魔力がまた発生して、今宇宙にいる光暗兵が偽物だとバレちまう。もしバレたら、やつらを引き寄せられないかもしれん」
そう言ってる間にも、アンコウ鉱山の上空に集まっていた魔力は薄れていき、アンコウ鉱山の魔力が放たれ始めていた。
この魔力は強力で、宇宙にいても感じられる程だ。今頃宇宙にいる兵士達は、真下から流れてくるアンコウ鉱山の魔力に気づき出した頃だろう。
何とかして暴れなくてはならない。だがこの辺りは森林地帯。あまり派手な技を放つと、無駄な破壊を起こす危険性もある。
何より、万一闇の一派と白の刺客が交渉に応じず攻撃してきた時に対処する力を残していかねばならない。
ここでドクロが提案する。
「ねえ、皆で協力して魔力を混合させつつ放ってみたらどう?消耗はあるけど、闇雲に暴れ回るよりはマシなはずよ」
なるほど、全員の微弱な魔力でも合わせれば強力な魔力になる。
魔力やエネルギーを使う事には変わりないので消耗はあるが、体を動かして消耗するよりは後の為になる。
「さっすが俺の妹だ!!!!!!早速やるか!!!!!!!!」
戦闘音の中でもハッキリ聞こえる程の大声をあげるテリー。周りの戦士達も若干どよめいた。
光姫、光星王、シャナイの三人も協力したい気は山々なのだが…。
「我々は二勢力が集まった際にバリアを張り、万が一の攻撃に備えて地球を守る必要がある…。少しでも魔力を消耗すれば、バリアの硬度が落ちてしまう」
光星王は、深刻そうな顔で皆を見守るしかない。
ワンダーズはそれぞれ集まり、手を繋ぎあう。
一番魔力に詳しいテリーが、皆に指示を出す。
「じゃあ皆、俺とドクロが皆の魔力を調整する。皆はできる限り微弱で、かつギリギリ感じられるくらいの魔力を…」
…説明している正にその途中の事だった。
突然、本当に突然皆の前に何かが勢いよく突き刺さった!!
巻き上がる砂煙に、誰もが驚いた。
…砂煙の中から、黒く輝く槍が三本現れた。
地面に深く突き刺さり、凄まじい魔力を放出している。
静かで冷たい…闇の魔力だ。更に闇の魔力とはまた別に、深い悪意のような、胸騒ぎのする魔力が宿っていた。
「…!」
れなが顔を上げ、空を見る。
…つい今の今まで全員の目を盗んで飛んでいたであろう槍の持ち主は、既にいなかった。
「いやあ、あの槍、とっておいて正解でしたね!しかもあと七本残ってます!」
「闇の一派襲撃時に使わなかったのは英断だったな」
雲をすり抜けるように、闇姫とバッディーが飛んでいた。
以前、闇姫の魔力で作り上げた槍をここで使用したのだ。
勿論光王国やワンダーズに手を貸す訳では無い。
ただ、これ以上事態がややこしくなる前に、闇の一派と白の刺客を一旦黙らせてほしかったのだ。
話し合いという事に関しては、自身よりも光王国のほうが数段上だと闇姫は理解していた。
「実に不快だが、光王国に任せるしか無いな」
「今回は癪に障る件が多いですね闇姫様…」




