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98<時間切れ>

前回のあらすじ

ドラゴンと遭遇した。

御者「・・・・・。」


「馬もビビってしゃがんでいる。さっさと終わらせるから何があってもしばらくじっとしていてくれ。不安なら耳も塞いでいてくれ。」


彼はドラゴンに向き直る。強者の余裕なのか、単純に彼と馬車のどっちを狙うか考えていただけなのかその場に佇んでいた。


「・・・・。今は変装しているが、どうだ?同じ瞳の色のよしみで見逃してくれないか?」


ドラゴンは彼の提案に反応するように赤く光りはじめる。


-????????-


ドラゴンの前方から巨大な火球が強い熱気とともに飛んでくる。


彼は雪月白桜を斜め上に掲げ振り下ろす。


キィイン!!という甲高い音ともに火球は消滅する。


「・・・。残念ながら交渉は決裂か。」


彼はそのままドラゴンに向かって駆ける。


ドラゴン「!!」


再び赤く光る。


彼はやや早めに雪月白桜を振り下ろす。


いつもの素振りの如くキィイン!!という音だけが鳴り響く。


「うん?」


ドラゴン「!!!!」


傍目には彼が見当違いの空間に刀を空振りした様に見えるだけだが、ドラゴンは戸惑っている様だ。


「何かを打ち消した?まあいい、考えるのは後だ。飛ばれる前に・・・倒す!!」


ドラゴンは息を吸い込む


そう思った後、ドラゴンが再び赤く光る。


彼は先ほどと同様に雪月白桜を虚空で振り下ろす。キンという音だけが辺りに鳴り響く。


その直後ドラゴンは炎のブレスを吐き出す。魔法の火球とは異なるレーザー状の熱線が迫ってくる。


「一回で打ち消せられないならば、何回も切るだけだ。」


彼は普段の素振りのごとく多重に雪月白桜を振り下ろす。


ギギギギギギギギギギギギギギギギギギ・・


シューー・・・・・。


熱気はやがて収まり残ったのは後一歩の場所まで迫った息を切らしたドラゴンでだけである。


「斬る!!」


彼はそのままドラゴンを脳天から切断する。


ギィイン!!!


いつもの甲高い音を鳴らしながら、ドラゴンを縦に真っ二つにした。


シューー・・・・ゴロン。


ドラゴンは何か空気が抜けるような音がした後、霞のように消滅し、その場には大きな赤い魔石だけが残った。


善行度:721549(+3000)


「黒竜のときよりはスムーズに倒せたかな。それにしてもあの空振りは何だったんだろうか?」


シンディ「ね、ねえ?もう大丈夫?」


「ああ。魔物は倒した。御者さん、馬が逃げない内に手綱を・・。」


御者さんが慌てて馬車から出てきて、馬に手綱をくくりつける。


シンディ「ねえ、どんな魔物だったの?」


「・・・・。小型のドラゴンだった。」


シンディ「そうなの?・・で、それが魔石?」


「ああ。小型でもドラゴンはドラゴンだから魔石もデカイのかもな。馬車の中に入るかな?」


御者「・・・・。」


魔石はそれなりに重かったがどうにか馬車の中に入った。


シンディ「魔石をまじまじと見たのは初めてだけど、綺麗なのね。」


「魔道具の材料に成るらしいぞ。帰ったらソフィにでも聞いてみるか?」


シンディ「そうしましょう。」


「御者さん、お願いできますか?」


御者「ああ。出発だ。」


その後は何事もなく村にたどり着いた。


シンディ「それにしても大きな魔石ね。ジョンは小さなドラゴンって言ってたけど本当だったのかな?」



「漸く村が見えてきた。2日ぶりだがほっとするな。」


彼は案外この村での生活を気に入っているらしい。


御者「ん?あれは?」


御者が何かに気がついたようだ。彼も目を凝らしている。


「村の入口に人だかりか?俺とシンディの帰還を歓迎という訳でもないだろうが・・・。」


村に近づくと徐々に全貌が明らかになる。


「なんか妙に豪華な馬車があるな。お偉いさんでも来ているのか?」


黒塗りに金箔で装飾がされた品の良い馬車がある。


御者「お二人共、着きましたよ。流石にあれの隣には停めたくないのでここでご勘弁を。」


「どうも。」


シンディ「ありがとう。」


「さて、この重たい魔石をソフィの店まで持っていくか?」


シンディ「手伝おうか?」


「じゃあ、俺の背嚢を代わりに持ってくれないか?それだけで大分助かる。」


シンディ「分かったわ・・。ああ・・・うん・・・・。クンカー、クンカー・・。」


シンディは彼の背嚢を体の前に抱えるように持った。


「どうかしたか?」


シンディ「なんでもないわ。さっさと行きましょう。」


アントン「おお、帰ってきたのか?」


シンディ「只今。ところで何の騒ぎ?」


アントン「なんと、この村に王族の方が来られた。」


一瞬だけ彼は顔をしかめた。


「そうか。ソフィ製の下着でも買いに来たのか?いや、ソフィが作るのは女性用だけか?まあ、いい、ともかく魔石を・・。」


アントン「ジョンは今度は黒い狐の仮面か。お前も好きだなあ。」


「一目で俺だと分かるだろ?」


アントン「そうだな。」


フリッツ「お、シンディと狐の仮面・・もしかしてジョンか?」


「おう、正解だ。フリッツ。ドゥオで買ったんだ。」


シンディ「こんばんは〜、フリッツ。」


フリッツ「こんばんは。お前らは知らないかもしれないが、今、王族の方がこの村に来ているんだ。」


「へ〜、どこに居るんだ?」


フリッツ「・・ジョンの家の前で、村長と話している。」


彼は顔を顰め、シンディもまた少し困った顔をしている。


「シンディ、先にソフィの所に行こうか?」


シンディ「そうね。」


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