表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/137

85<俺はモニカを愛してしまったんだ>

前回のあらすじ

観光ツアーガイドを頼まれる。

パトリシア「フフフフ。」


リサ「クスクスクス。」


モニカ「クスクスクスクス。」


シンディ「な、何ですか?」


パトリシア「フフフ、何でもありません。まあ、ともかく、私達はソフィアさんに会いに来たわけですね。あとは・・ジョンさんでしたか。まあ、こちらは偶然の出会いという感じですが。」


シンディ「剣聖様には勇者様がおられるでありませんか?」


リサ「そうよ。彼についてはトリシャは引っ込んでいなさい。」


モニカ「そうよそうよ。」


パトリシア「あ、二人共ズルい。」


モニカ「あら、腹黒聖女様も何他人事みたいな顔しているんですか?今朝彼の部屋に押しかけたのは既に報告があがっているんですよ?あざといですね。」


リサ「!!!」


モニカ「それにトリシャもよ!!」


パトリシア「そんな、気が付かれないようにこっそり行ったのに・・。」


モニカ「護衛達が教えてくれましたよ。2人とも勝手に彼を己の秘書や護衛にしようとしていますが、彼はとても困った顔をしていたそうですよ?」


シンディ「と、とにかく、この村は貴女方には相応しくないので・・!!!」


シンディは割り込むように発言したが、言葉がしりすぼみになる。


リサ「シンディさん、貴女が私達を気に入らないことはよく伝わりましたが、それはなぜですか?」


聖女はそう言いながら小首をかしげる。


モニカ「確かにそれは聞きたいですね。」


賢者はそう言いながら腕を寄せて大きな胸を強調する。


パトリシア「私も知りたいですね。」


剣聖はそう言いながら長い脚を強調する。


「あの仕草は多分ワザとだよな。性格悪・・。」


コホン。どこかで咳払いが聞こえた。


シンディ「そ、そうよ、ジョンは迷惑しています。ですから・・・。」


リサ「ええ、それは知っていますよ。」


彼は驚いた顔をしている。


モニカ「そんなのひと目彼の素顔を見たときから分かっていますよ。あの迷惑そうな表情、かわいいですよね。」


彼はとても迷惑そうな顔をしている。


パトリシア「でも、それってシンディさんに関係ないですよね?」


「え〜、皆様おはようございます〜。村を案内して欲しいと村長より伺いましたが〜。」


彼はこれ以上待っても事態は好転しないと判断したのか昨日よりも敢えて陽気に彼女たちの前に登場した。


パウル「・・・。」


パウルは明らかに安堵した顔をしている。


モニカ「あ、ジョンさん。お待ちしておりました~。」


モニカは彼の右腕に抱きついた。


「え?」


モニカ「腕ならいいですよね?」


モニカはそう言いながら胸を彼の腕に押し付けて強調する。


リサ「あ、じゃあ、私は左。」


「ん?」


パトリシア「じゃあ、私は背中。」


彼はいつぞやの金髪の王子みたいな状態になっている。


シンディ「もう、ジョン、さっさと振りほどきなさいよ!!」


「皆様、この様な素敵なサービスをしなくてもタダで案内しますよ?こういうのは大切な人のためにとっておいたほうが良いと思います。」


パトリシア「駄目〜?」


剣聖は勇者相手にも出さないような甘えた声を出している。彼は顔を一瞬顰めた。


リサ「駄目ですか?」


聖女は腕からは離れたが彼の裾を掴んでいる。


モニカ「・・・。そうですね。ジョンさん。ごめんなさい。」


賢者はあっさり離れた。


「賢者様、ありがとうございます。」


彼はホッとしたように賢者に笑いかける。


モニカ「・・フフ。ジョンさんの笑顔って素敵ですね。仮面がなければもっと嬉しかったですけど。」


「賢者様、それは勘弁を。貴女方に比べるとどうしても俺は色んな面で見劣りしてしまいますので。」


モニカ「まあ、お上手ですね。綺麗に振られてしまいましたね。ヨヨヨ。」


笑顔で泣き真似をしている。


「俺は貴女様の泣き顔よりも笑顔がみたいですね。きっと妖精のように美しいのでしょうから。賢者様。」


モニカ「もう、お上手ですね。」


リサ「ジトー。」


パトリシア「ジトー。」


モニカ「なんですか二人共?人の真似しないで下さい。」


リサ「何勝手に二人の世界に入っているんですか?モニカ、年長者に譲る気はないの?」


モニカ「ごめんなさい。リサ姉、貴女の事は尊敬していますが、彼は譲れません。真実の愛に気がついてしまったの!!いけないことだとは分かっているの、ごめんなさい。譲ってお姉さま!!」


リサ「!!、何よ、貴女なんかが彼にふさわしいはずないじゃない。妾の子のくせに!!いつも貴女は私から大切な物ばかり奪っていくのね。」


どこかで聞いたようなフレーズである。


パトリシア「・・・・・。」


パトリシアは何かを期待した目で彼を見ている。


「リサ、申し訳ない。婚約を破棄して欲しい。俺の有積で構わない。俺は彼女を愛してしまったんだ。」


彼は孤児院の書庫で読んだ内容ではなく、子供たちがやっていた寸劇の方から引用した。


リサ「あ、知ってたんですね。」


「ええ、昔、知り合いの女の子がこの手の物語を熱心に真似ていましたので。」


知り合いの女の子「その娘がどんな人かわかりませんが、仲良くなれそう。」


「そうですね。恐らく彼女がこの場にいれば剣聖様と気が合うと思います。」


モニカ「・・リサ姉だけ名前で呼ばれてズルい。なのでジョンさん、彼女を愛しての所は「俺はモニカを愛してしまったんだ・・」でお願いします。」


リサ「フフン、所詮貴女は妾の娘、身分をわきまえなさい。」


「まだこれ続くんだ・・。」


シンディ「ムキィーーーーーーーーーーーー!!!」


存在を忘れられていたシンディが咆哮をあげた。


「どうした?シンディ?」

もし気に入りましたら評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ