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80<汝、罪を認めるか?>

前回のあらすじ

彼は3人の攻撃を見事躱した。

モニカ「ジョンさん。私が軽率でした。必ずその時はお願いしますね。」


「ええ、その時は必ず。」


彼はフリッツの畑の脇にあるベンチをちらりと眺める。


「賢者様、少し疲れたのでしたらあそこのベンチで休みますか?賢者様が休みたいのであれば家主も喜んで貸してくれるでしょう。」


その茶髪の家主は畑の上で金髪の女性と熱心に何かを話している。


モニカ「すみません。先程のは冗談です。体調は大丈夫です。」


「それは良かったです。ところでフリッツからはこの村にしばらく滞在すると伺っていますが、それは真でしょうか?」


リサ「ええ、おおよそ1週間位滞在する予定です。」


「一週間・・・分かりました。ではこの村で一番大きな宿屋まで案内します。」


彼は3人に先立って宿に案内する。後ろの3人は彼の背を凝視している。


リサ「・・・・。」


モニカ「リサ姉、どうかしたの?」


リサ「後で話すわ。流石にここでは話しづらいから。」


モニカ「そう?」


パトリシア「ジョンさんは明日は暇ですか?」


「午前は薪割りがありますが、午後はどうしてもやらないといけない様な用事はないですね。」


パトリシア「そ、それなら、私と一緒に訓練しませんか?」


リサ「うわ、あざといですね〜。」


パトリシア「リサ姉、煩い。」


「流石に剣聖様の前でだと自信を無くしそうなので遠慮したいですね。」


モニカ「で、では、訓練を見学しても良いでしょうか?私、剣技には疎くて・・・。」


パトリシア「モニカ?何を言っているの?」


「人に見られると集中できない質なので、申し訳ないですが・・。」


リサ「二人共、しつこくするのは迷惑だと思うの。」


パトリシア「!!あ、リサ姉・・ずるい・・。」


リサ「明日も村を案内してもらいたかったのですが、少し残念ではあります。」


「まあ、それでしたら村の適当な男に聞けば案内してくれると思いますよ。」


そんなやり取りをしていると彼らは宿屋にたどり着いた。


「はい、ここがこの村で一番大きな宿屋になります。パウル、後は任せた。失礼のないようにな。」


パウル「え?こんな高貴で綺麗な方々が俺の宿に?何かの間違いじゃないか?俺の宿は部屋数こそ多いがあくまで行商人用の安宿だぞ?村長宅の空き部屋とかの方が良いんじゃないか?」


「大丈夫だ。君なら尊き方たちを満足させられると俺は確信している。」


彼は似たような状況で元友人が使った言い回しを少し流用した。


パウル「・・・野郎、適当なこと言いやがって・・。・・コホン、失礼しました。ジョンに代わり不肖このパウルが・・・。」


彼はパウルの声を後ろに聞きながら足早に立ち去る。


「あ~~~~~、疲れた~~~~~~~。」


彼は自室に戻ると半日警戒していた反動かものすごい眠気に襲われそのまま意識を手放した。


平民用の宿の一室で3人はベッドの上で寝転びながら話していた。


モニカ「へ~、これが平民用の部屋なのね。思ってたよりいい部屋ね。」


パトリシア「平民用とは言ってもかなりいい部屋よ。コレ。あの孤児院がケチだったていうのもあるけどさ。」


モニカ「そうなのね。孤児院はどんなところだったの?」


パトリシア「私の部屋は木製のベッドに藁に薄いシーツ掛けてたわ。まあ、木の床に藁だけ敷いてその中で熟睡してる変態もいたけど・・。・・ところで、リサ姉、さっき言いかけてたことって何?」


リサ「ジョンさんのことなんだけど・・、まずはトリシャに聞きたいんだけど、彼のことどう思う?」


パトリシア「え?かなりの美形よね?高位貴族でもなかなかお目にかかれないレベルよ。あの黒い瞳で見つめられながら一晩誘われたら断れないかも。未だに子宮が疼くもの。」


モニカ「うわ。厭らしい。」


パトリシア「そういうモニカだって、途中からモジモジしてたじゃないの。」


モニカ「しょ、しょうがないじゃない。あんな容姿が整った男性は初めて見たんだから。・・エッチな想像しちゃうのもしょうがないでしょ。・・王子様より見た目がいい人初めてだったし・・。」


リサ「ま、まあ、確かにあの仮面の下は衝撃的だったけど・・コホン。そういう意味じゃなくて、兵士としてどう思う?」


リサはそう言いながらパトリシアの手を掴んだ。


パトリシア「え?」


リサ「彼は今のこれに咄嗟に反応して飛んで避けたのよ?トリシャ、そんな芸当出来る?」


パトリシア「無理ね。警戒していれば手を避けるぐらいはもしかしたら出来るかもしれないけど、跳ねて避けるのは無理ね。」


モニカ「確かに私も完全に無意識に手を取ろうとしましたから完璧な無警戒状態から反応していた事になりますね。私の護衛でも出来る者はいないかもしれません。」


リサ「あと、モニカに聞きたいんだけど杖を持つ感触による魔法の威力調整って賢者になる前に出来た?」


モニカ「出来るようになったのはつい最近よ。彼は魔法を使える雰囲気はなかったけど何処で知ったのかしらね?」


リサ「そうねえ。」


パトリシア「彼って何者なのかしら?どうも雰囲気が他の村人と違うのよね。」


モニカ「そうねえ、他の村人の中には私達相手に厭らしい視線を向けてくる者も多いけど、彼は全く興味がないと言うか・・・あんな殿方は初めてね。」


リサ「・・・・・・・欲しい。」


パトリシア「リサ姉?何か言った?」


リサ「・・・なんでもありません。」



甘い香りが辺りに漂う。


女性の声「早く起きて下さい。私のノベロ君?」


「ん?」


女神「クスクス。はい、おはようございます。ノベロ君。貴方の女神です。」


一見今日の女神は機嫌が良く見える。


「おはようございます。」


女神は今日も美しい・・しかしながら・・


「あ、あの?なぜ俺は女神様に馬乗りにされているのでしょうか?」

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