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78<道化の結末>

前回のあらすじ

セーフ。

「シンディ、その態度は辞めてくれ。俺はこの村には地図から消えて欲しくないんだ。」


そんな事しないわよと誰かの小さな声が聞こえた。


シンディ「シ、シンディ・ドゥハンと申します。・・・・・申し訳ありませんでした。」


不承不承という様子ではあるが、シンディは謝罪をした。


「シンディ、ソフィが何処にいるか知っているか?御三方の目的とする人物がソフィである可能性が高いんだ。」


シンディ「ソフィアならフリッツのところよ。」


「ありがとう。」


シンディ「むう。ふん!」


シンディはドスドス不貞腐れながら立ち去った。


「皆様、お見苦しい物を見せてしまいました。申し訳ありません。どうぞこちらへ。」


彼はそのまま先導する。


パトリシア「あの、ジョンさん。」


「どうかしましたか?」


彼は立ち止まる。


パトリシア「あ・・えっと・・ソフィさんってどんな方?」


「名前はソフィア・トランクヴィーラさん。容姿は長い金髪を持つのが特徴で気質は控えめで穏やかな女性です。普段村では雑貨屋を経営していますが、自らのスキルで作った下着を月に1回ほど街に売りに行っているようです。」


パトリシア「そうなんですね。」


果たして彼女が本当に聞きたい事だったのか否かは定かではないが納得したようだ。


モニカ「ソフィアさんとジョンさんはどういう関係でしょうか?」


「向こうがどう思っているか知りませんが俺は勝手に良き友人だと思っています。」


リサ「恋愛感情とかは?」


「俺はそう言った意識はないですし、彼女にも本命の幼馴染がいるので向こうも同様だと思います。特に質問がなければ行きます。村一番の大きな畑の脇にある家屋にいるはずです。」


彼は歩を進める。


リサ「・・・。ジョンさん個人について質問しても宜しいでしょうか?」


「答えられる範囲でなら。」


リサ「まず、何処かで会ったことはないでしょうか?どうも貴方からは懐かしい感じがするのです。」


「他の皆さまにも言いましたが、セレスタの街で遠目に御身を見たことがあります。多分そのせいだと思います。」


リサ「そういうのではなくもっと長期的に側にいたような感じがするのです。」


「俺にはわかりませんね。申し訳ありません。」


パトリシア「私からも良い?」


「どうぞ。」


パトリシア「好きな女性のタイプはなんですか?」


「え?」


リサ「・・・。」


モニカ「・・・。」


二人は何か言いたげに次期王妃を無言で見ている。


パトリシア「あ、いや、ほら、ただの興味本位の質問よ。」


「・・・・・・。大前提としては同じ立場の人ですかね。どんなに考え方の相性が良くても立場、環境が違えば結ばれることはないですから。後は少し年上の落ち着いた人で贅沢言うなら美女だったら言うことないですね。」


彼は静かな声で答えた。


パトリシア「それってどういう・・?」


「前提については昔、意気投合した旅人が言っていました。なるほどなあと思いました。」


リサ「其の者はどんな人でしたか?」


「・・・・。背丈や体格は大体俺と同じぐらいで見た目からは恐らく俺と同じ位の年齢の男だと思います。髪の毛は黒色で目の色は・・何だったかな?おしゃれなのかサングラスをかけてて、サングラス越しには明るい茶色?でもちょっと自信ないな・・。」


リサ「サングラス越しで明るい茶色・・・紅眼?どんなことを会話しましたか?これは聖女としての質問です。」


「唯の世間話ですね。セレスタの停留所で小一時間暇つぶしに話しただけですから。印象的だったのはやたらと白い狐に会いたいなと言っていた事ですかね。」


彼は嘘と真実を混ぜている。


モニカ「白い狐・・寒い地方かしら?」


リサ「他には何か言っていませんでしたか?」


「そうですね・・・。」


彼は一瞬黙り込む。


「災厄と戦うにはどこに行けばいいか?とも言っていました。俺はとりあえず黒い霧が発生している場所で待っていればそのうち会えるんじゃないか?と冗談交じりに答えましたが・・。覚えているのはそれぐらいです。また、何か思い出しましたらお伝えしたいと思います。」


リサ「ありがとうございます。」


「お力になれたのなら幸いです。」


さて、一行はフリッツの畑に差し掛かった。


ソフィア「フフフ。本当は貴方のこと昔から大好きだったの。貴方だけは私を平等に扱ってくれたから。他の男は根暗女とかブス女とか酷いことを言ってたけど・・・。」


ソフィアは木製の長椅子に腰掛けながらフリッツにしなだれかかっている。


フリッツ「そ、そうなのか?ぜ、全然。気が付かなかった・・・ぞ。ジョンには感謝しないとな。」


フリッツは手をソフィアの肩に乗せようとして迷っている様だ。


ソフィア「ええ、本当にね。ジョンで思い出したけど、あの晩、貴方に好かれてないと思ってたからきついこと言っちゃったけどあれは八つ当たりだったわ。ごめんなさい。」


ソフィはフリッツの様子に気がつくこと無く頭をフリッツの肩に寄せている。


フリッツ「いいんだ。単に俺が意気地なしだったというだけだ。ソフィアのせいじゃない。」


ソフィア「ソフィ。」


フリッツ「え?」


ソフィア「今度から私のことソフィって呼ばないと反応しないから」


フリッツ「ソフィ。これでいいか?」


ソフィア「うん。あと、さっきから手を宙に彷徨わせているけどどうしたの?ヘタレさん?」


フリッツ「!!」


「余り良いタイミングではなさそうですね。まあ、ある意味良いタイミングだったのかもしれませんが。」


リサ「あの金髪の女性がソフィアさん?」


「はい。そうです。大変良い雰囲気ですね。」


モニカ「邪魔しちゃ悪いですよね。」


パトリシア「でも、このまま待ってても二人の世界から戻ってこないんじゃないかな?」


暗に早くしろと催促されている。彼は気が進まない様子だが渋々と二人のもとに近寄る。

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