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75<道化師>

前回のあらすじ

ノベロ、ソフィアに村の案内をされる。

ソフィア「新入りじゃなくてジョンよ。フリッツ。」


「フリッツ、おはよう。ソフィに村を案内して貰っている。」


フリッツ「ソフィ呼びを許すとはな・・。ソフィアは随分とソイツの事が気に入っているみたいだな。」


フリッツは少しイライラしているようだ。


ソフィア「ええ。」


そう言いながらソフィはわざとらしく俺の右肩に頭を乗せている。


フリッツ「ソふ・・」


シンディ「あ〜〜〜〜〜!!!!」


野生のシンディと遭遇した。


ソフィア「煩いのが来たわね。」


「ああ。違いない。」


彼とソフィは同時に顔を顰めた。


シンディ「ソフィア、何、手なんか繋いじゃってんのよ。しかも恋人繋ぎ。ジョンから離れなさい!!」


ソフィア「どうして?」


フリッツ「そ、そうだ。ソフィア、その得体の知れない男とは離れるべきだ。」


「む?」


シンディ「ほら、フリッツもこう言ってるし。」


「なあ、ソフィ、もしかしてというレベルの話なんだけど・・・。」


ソフィア「どうしたの?ジョン?」


「ああ、いや、なんでもない。御二方、何故俺は彼女から離れなければならない?」


シンディ「な!!!」


フリッツ「ぬ!!」


ソフィア「私がどう思っているかは言わなくてもわかるよね?」


ソフィアは相変わらず彼の右肩に頭を乗せている。


「もしかして・・・・。」


ソフィア「ん?」


「もしかして、お二人はソフィと手を繋ぎたいのか?」


彼がまた変なことを言い始めた。


フリッツ「!!!」


シンディ「え?」


ソフィア「え?」


彼の視線はフリッツの方に向いている。


「確かにソフィは素敵な女性だ。これは間違いない。自明の理だ。そして二人が仲良くなりたい気持ちはよくわかる。その二人の前で新入りがこれみよがしに手を繋いでいる・・。確かに文句の一つも言いたくなるかも知れない。」


ソフィア「どういう事?なんでその考えになるの?」


シンディ「どうしてその解釈になるの?飲み会のこと忘れたの?」


「ん?覚えているぞ?俺は愚かにもシンディさんは俺に抱きつきたいのかなと考えた時期もあったが、君はあくまでソフィから離れろとしか言っていなかったし、俺に抱きついてフリッツさんに嫉妬されたいとも言っていたが、実はアレは全部フェイクで、シンディは大本命のソフィに抱き着きたかったんだよな?こう考えると全てのつじつまが合う。」


彼はまるで世紀の大発明をしたかのように自信満々に演説を行う。


フリッツ「え?待ってくれ。待ってくれ。」


ソフィア「え?ジョン?何を言っているの?」


シンディ「分からない。な、何を言ってるの?」


「つまりシンディさんはフリッツともソフィとも仲良くなりたいのだな。そこを新入りの俺が邪魔してしまった。確かに10発ぐらい殴りたくなるかも知れない。まあ、暴力は良くないが。」


シンディ「ジョ、ジョン?待って、待って、理解が追い付かない。」


シンディは本気で戸惑っているようだ。だが暴走した彼を止める術はない。


「まあ、フリッツさんは誰がどう見てもソフィが本命だろうから説明は省略するよ。」


フリッツ「な!!!!」


フリッツは眼を見開き絶句している。


シンディ「え!?フリッツ!?その反応は何?ねえ?どういう事!?どういう事!?どういう事!?ねえ、ねえ、ねえ、・・なんか言ってよ!!フリッツ!!!」


シンディは必死に呼びかけるがフリッツは顔を赤くするばかりで言葉を発さない。


ソフィア「・・・・。」


彼の眼の前ではシンディが尚もフリッツを揺さぶっている。


「まあ、それを踏まえて言うけど、今日だけはこの素敵な女性を俺が独占することを許して欲し・・・」


ソフィア「本当にフリッツは私のこと・・・・。じゃあ、飲み会の日のアレは・・。」


彼はソフィアの様子を見て何か決心したようだ。


「いや、ソフィ。案内はここまででいい。空き地は適当に探すことにするよ。今日はありがとね。」


彼は先程までが嘘のように真面目な声をかけながらソフィの手を離した。


ソフィア「あ、うん。」


「余計なお世話かも知れないが、男は特に真面目な男は好きな女性の前では妙なことを言うことがある。もしこれまでの付き合いの中で何か心当たりがあるのならば、恐らくフリッツは・・・まあ、そういうことだと思うよ。」


善行度±0


いつの間にか太陽は一番高いところにあった。彼は3人を置いてシグルドの居酒屋に足を運ぶ。


シンディの声は大きかったが彼は聞こえないふりをした。


シグルド「狐・・ああ、ジョンか。日替わりランチで良いか?」


「ああ、それでお願いしたい。」


シンシア「その仮面、ずっとつけてるの?」


「部屋では外しているよ。仮面も一日に一回は洗ってる。」


シンシア「せっかく男前なのに勿体ないわね。」


「ま、俺にもいろいろと事情がある訳です。」


シンシア「そう、はい、ランチよ。」


「ありがとう。お代は先に支払うよ。」


シンシア「はい、まいどあり。」


今日の日替わりランチもバケネズミの油揚げのようだ。


「美味いな。ところで二人共、この村で人目につかない空き地とかないかな?刀の素振りをするのに安全な場所を探しているんだ。」


シンシア「ん〜。ただの空き地なら色んな所に有るけど・・。シグ、何処か思いつく?」


シグルド「村の入口の脇に有る物置の側ならどうだろうか?資材が壁になってあまり目立たないと思うぞ。素振りぐらいならば問題なく出来るだろう。」


「そりゃありがたい情報だ。二人共ありがとう。」


彼はランチを召した後、村の入口に向かう。


ザワザワ。何やら騒がしい。


「えっと、何かあったんですか?」


彼は人だかりの脇にいた青髪、パウルに声をかけた。


パウル「ん?狐?いや、ジョンか。なんかセレスタの方から有名人が来たらしいぞ。ここからではよく見えないんだがな。今、村長が対応している。」


聞き覚えが有る声「村長さん、隠しても無駄よ?ここにあの作者さんが居るのよね?」

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