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67<スケコマシ>

前回のあらすじ

彼は宴会を楽しんだ。

「はい。えっと貴女は・・・・。」


金髪ロングストレートで少し落ち着いた雰囲気の女性が立っていた。癖なのか髪をかき分けている。


金髪女性「初めまして、ソフィアと言います。シンディの幼馴染です。」


「えっと、ご丁寧にありがとうございます。ジョンです。」


ソフィアは彼をじっと見ている。


「あ、あの、何か?」


ソフィア「ジョンさんはシンディの事どう思います?」


「まだ、出会って一日なので正直良く分かりませんが、元気な人ですね。」


ソフィア「・・・・。派手な見た目と違って意外とまともなんですね。」


彼は初めて聞く種類の評価に首をひねった。


「ソフィアさんは彼女とは・・・?」


ソフィア「クス。別に何かわだかまりがあるという訳ではありません。お互いにタイプが違うので遠くにいることが多いですが、話すこともあります。」


「となるとソフィアさんはフリッツさんとも幼馴染なんですか?」


ソフィア「・・・・。そうですね。彼とも幼馴染になりますね。まあ、あまり話すことはないですけど。」


「でも、先程は二人で何か楽しげに話をしていたようにも見えましたが?」


ソフィア「ああ、それはシンディが貴方に抱きついているときにパンツが見えそうだったので二人でどうしようか?って話してました。フフフ。」


「今日はパンツという単語をよく聞くなあ・・・。」


ソフィア「ちなみに熊さんが描かれていたのが一瞬見えたわ。フフフ。」


「ハハハ、熊か・・コホン。そういえば、この村にはソフィアさんと同世代の方が多いのでしょうか?飲み比べしてきた相手は恐らく全員同世代ですよね?」


ソフィア「そうですねえ。フリッツ、フランツ、パウル、シンディ、私、あと・・変態。こう数えるといっぱいいますね。」


ソフィア「ジョンさんには幼馴染はいますか?」


「・・・。一応、幼少期からの知り合いというのは何名かいますが疎遠ですねえ。」


彼は一瞬躊躇った後、無難な回答をした。


「こうやって普通に仲が良い幼馴染たちを見ると和みますねえ。」


彼は少し羨ましそうな表情をしている。


ソフィア「クスクス。私達を仲が良いと表現されたのはジョンさんが初めてですよ。」


「そうですか?俺からすればとても仲が良いですよ?なにせ・・」


ソフィア「なにせ・・?」


「いや、なんでもありません。今は俺のことよりもソフィアさんのことが知りたいですね。例えば・・そうだな・・ソフィアさんの好きな男性のタイプとか?」


ソフィア「そうですね。一見優しげで平等で親切なんだけども、それはあくまで処世術であり、その実、ただ一人の女性以外に全く興味がなく。その唯一のために全てを捧げてしまう。そんな倒錯した男性が理想ですね。」


彼は戸惑っている。


「え、えっと?なんと言うか物凄く限定的な条件ですね。そういう人って見つけるの難しくないですか?傍からはただの優しい人にしか見えないだろうし。」


ソフィア「そうですね。でも、案外すぐ近くにいるかもしれませんよ・・えい♪」


ソフィアは彼の左腕に抱きついた。


「え?」


ソフィア「フフ。ジョンさんは、もし、私を形容するとしたら貴方ならなんと表現しますか?」


ソフィアは何かを期待するように彼を見ている。


「妖精のように麗しく柳のようにしなやかで美しい女性とお話できて俺は幸せモノですね。」


ソフィア「まあ、お上手ね。そこまで容姿を褒めてくれた男性は初めてよ。」


「そうですか?俺の眼には貴女は魅力的に写りますが。」


ソフィア「あらあら、誰にでも言ってそうね。シアさんの言うとおり貴方は女性の敵かしら?」


「そんな・・・理不尽だ。」


シンディ「ねえ、何してるのソフィア?」


ソフィア「見ての通り、噂の伊達男さんと楽しく話しているだけよ。」


ソフィアは彼に抱き着く力を強くした。


シンディ「その割には距離近くない?」


シンディさんは腕組みをしている。


ソフィア「・・シンディにだけは言われたくないんだけど。そう言えば貴方が先程まで抱きついていた愛しのフリッツはどうしたの?」


シンディ「少し雉を撃ちに行ったわ。」


「ああ、それは俺のせいかな。」


シンディ「顔色はしっかりしてたから違うと思うわよ?そんなことよりソフィア、ジョンから離れて。」


ソフィア「クスクス。どうして?彼は私のことを妖精のように麗しく柳のようにしなやかで美しい女性って褒めてくれたの。私も彼のことすっごく格好良いと思うし、これって相思相愛よね。」


シンディ「ジョンは呼吸をするように女性の容姿を褒めるスケコマシみたいだから真に受けちゃ駄目よ。」


「ひどい言われようだが、俺にだって一応好みはあるぞ?」


シンディ「ジョンは黙ってて。」


ソフィア「あらあら、我儘なお嬢さんね。ジョンさん。こんな我儘女は放っといて二人で良い事しませんか?・・・最後まで残ってると主賓だろうと問答無用で片付けを手伝わされますよ。クス・・。」


「そうですね。では、ソフィアお嬢様、行きましょうか?お手をどうぞ?マイレディ。」


ソフィア「あら、まあ、・・嬉しい。」


シンディ「ムキィ〜〜〜〜!!!」


フリッツ「・・・・・?シンディは何を興奮してんだ?」


シンディ「あ〜〜〜!!、ジョンがソフィアからさっさと離れないからフリッツが帰ってきちゃったじゃない。私の綿密な計画が〜〜〜〜〜〜〜、ジョンの馬鹿〜〜!!」


「フリッツさんの言じゃないけど、彼女は一体何を興奮してんだ?」


ソフィア「大方、フリッツの前で貴方に抱きついて嫉妬させたかったとかそんな下らない理由でしょう。そんなことより、エスコートして下さる?ジョンさん?」


「彼女は相当拗らせてるな。」


彼はそう言いながらソフィアの手を取りながら会場を後にする。


ソフィア「フフフ、幼馴染の男たちにはモテるのに、本命からだけはそっけない態度をとられ続けるんだもの。見ていて愉快だわ。フフフ。フフフ。」


「ハッハッハッ、ソフィアさんも結構いい性格してますな。」


ソフィア「フフフ。そうやって笑っている貴方も人の事言えないわよ。越後谷さん。」


「ハッハッハッ、そうかもしれないですな。御代官様。」


ソフィア「フフフフ。」


フリッツ「待て、新入り。」

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