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59<恩知らず>

前回のあらすじ

彼は再び水晶玉と対峙する。

1秒、2秒、3秒・・やはり前世と同じく何も反応しない。彼は静かに右手を雪月白桜に沿わせる。





リサ「・・・・。非常に残念です。」






セドリック「・・・・。ソイツを殺せ。」







「この体の芯から指先まで凍るような悪寒は久しぶりだな。」







セドリック「この国の王族及び勇者の加護を持つ者としてこの場に居るすべての者に命じる。その黒髪紅眼の生物をこの場で殺害せよ!!」


-ファイロ-


彼は水晶玉から後ろに飛ぶ、その直後トンガリ帽子をかぶった女から放たれた火球が彼が立っていたあたりにドゴーン!!!という大きな音を立てて炸裂した。


彼は着地と同時に雪月白桜を天に掲げる。


セドリック「あの見慣れない構えは・・トリシャが以前言っていた奴か。」


モニカ「グラツィーオ」


賢者から冷気を伴いながら大きな氷塊が迫ってくる。


それとともに剣を持った赤髪の女が視認すら難しいような速度で彼に向かってくる。


パトリシア「・・・ムルトーブロ!!」


パトリシアは「足を止めて」スキルを宣言する。


「カア!!!」


ギ、ギィンン!!!!


彼は辛うじて赤髪の女の剣を切断し発動し、さらに飛んできた巨大な氷塊を続けざまに切断する。


ドン、ヒュオ・・・。


パトリシアの剣先が床に落ち、切断した氷塊の冷気の残りカスが周囲から少し熱を奪う。彼は己の手を観察している。もしかしたら普段と手ごたえが違ったのかもしれない。


モニカ「嘘・・・。ブレスだけでなく魔法や剣まで切れるの?」


パトリシア「・・どういう事なの?」


二人は驚愕したような様子で黒髪紅眼の男を見ている。


対する彼は首を傾げている。何か拍子抜けという様子だ。


リサ「トリオブラプロテクト」


白い服の女が聖女の専用魔法を唱える。聖女を中心に周囲に緑色の障壁が展開され彼の方に黒い靄が迫ってくる。


「・・・・させん。」


彼は雪月白桜で宙に袈裟切りをする。


ギィィン!!と大きな音が室内に響き、黒い靄は消滅した。


リサ「な!!」


兵士A「おい、なんなんだよ、あれ。」


セドリック「サジューロ嬢の報告の通りあの刀が特殊なのか?ともかく・・皆の者、コイツを加護無しと侮るな!!災厄を相手にするつもりで戦え!!後方にいるものは大量の予備の剣をもってこい!!コイツの前では剣も矢と同じ扱いだと思え!」


「・・・・・。」


大量の騎士たちがほぼ同時に彼に襲ってくる。


彼は一歩踏み込み、彼から見て右端にいた兵士に斬りかかる。


ギィイン!!と音がし、兵士の腕が床に落ちる。


兵士B「ギャーー!!」


たまたま利き腕の逆の方の腕だったらしく、腕輪も床に転がる。


善行度:905299(−1000)


彼はそのまま負傷した兵士の右側に回り込み雪月白桜を天に掲げ、近くにいた兵士に斬りかかる。


同じくキ、ギィィン!!と音がし、この兵士は剣ごと腕を失った。


兵士C「〜〜〜〜!!!!!」


善行度:904299(−1000)


セドリック「怯むな!!!リサ姉、2人の回復を、他のものは総攻撃だ!!どんなに強くてもいつかは疲弊するはずだ!!」


「・・・頼もしい王子様だな。」


彼は無表情なまま剣を刀を掲げる。


リサ「グランダレトローヴォ」


兵士D「ファイロ」

兵士E「グラツィーオ」

兵士F「ファイロ」


複数の兵士が中級攻撃魔法を彼に向かって放つ。


彼はその場で3回刀を振り、飛んで来る炎弾や氷塊を切り落とす。


兵士G「ドゥオブロ」


魔法に引き続き襲いかかってきた兵士の剣を切断し無効化する。


「はあ、はあ」


兵士H「ムルトーブロ!!」


モニカ「ファイロ。」


兵士H「グギャー!!」


彼の背後から騎士が攻撃スキルを叫びながら襲うが、その騎士に当てる形で茶髪の女が巨大な火球を放った。


「こいつら味方ごと・・・・。」


彼はなんとか直撃は回避したが、右腕に火傷を負った。


パトリシア「死ね〜、化け物〜!!」


「!!!!!」


ザシュ!!


「チッ!!」


彼が魔法に気を取られていたスキに赤髪の女の攻撃がその脇腹をかすめる。


「カア!!」


彼は雪月白桜を振り下ろし再び剣聖の武器を破壊する。


パトリシア「クッ!」


その際、剣聖にかすり傷を負わせた。


善行度:874299(−30000)


「・・・・・・世界というのは本当に不平等だな。」


セドリック「トリシャ、一旦引け!!他の者は攻撃を!!奴を絶対に休ませるな!!」


「はあ、はあ・・・。」


彼は息があがってきている。



兵士I「ムルトーブロ!!」


最早何百回目になるか分からないが彼は名も無き騎士の武器を破壊する。


リサ「トリオブラプロテクト」


聖女の魔法が疲弊した彼をとらえた。


「しまった!!」


彼が少し焦ったスキに騎士の攻撃が体をかすめ、裂傷を負う。彼は眼の周囲には黒い靄が漂い視界を失っているようだ。彼の腕には血が流れている。


モニカ「グランダファイロ。」


彼は勘なのか一番近くにいる兵士に向かって雪月白桜を振り下ろす。


兵士I「ギャー!!!」


ばたん。人が倒れる大きな音が響く。


善行度:872299(−2000)


リサ「グランダレサニーゴ」


兵士I「聖女様、助かりました。」


彼は続いて飛んでくる炎弾の方向にやや外れた方向めがけて振り下ろし魔法を打ち消す。


モニカ「もしかして気配で分かるの?厄介ですね。」


ファイロ

トンドロ

ソルバード

シュトンムーロ


その後も立て続けに兵士達は各属性魔法で彼を集中砲火する。彼は完全には防ぎきれず少しずつ負傷をしていく。

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