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47<高度な無関心>

前回のあらすじ

ノベロ君は女神様にセクハラをした。

「もし体調が悪いのでしたらお休みしますか?チェックアウトまでは少し時間があるので仮眠も取れますよ?」


モニカ様は少し迷った仕草をした後、


モニカ「体調は大丈夫です。すみません。特に話したいことがあった訳ではないのですが、貴方が無事と聞いて顔を見たくなっただけなのです。」


「そういった発言は危険ですよ。貴女様のような美しい人にそのようなことを言われると勘違いする男が大量に発生してしまいそうだ。そもそも女性が一人で男の部屋に来るのもあまり良くないですよ。」


モニカ「・・・貴方から見て私は美しいですか?」


「ええ、顔立ちといい、教養を感じさせる立ち振舞といい、王子様が実に羨ましい。」


パトリシアの時とは違って彼は眼を細め、口角を上げた表情で答える。


モニカは前髪を整えている。


モニカ「確か貴方はセドリック様と幼き頃一緒に過ごしたと伺いました。」


「確かに一緒の孤児院にいました。」


モニカ「幼少のセドリック様はどのような方だったのでしょうか?」


「気を悪くするかもしれませんが、彼についてはパトリシア・ラピーダ様とひたすら話していたという記憶しかありません。」


モニカ「え?」


「ん?」


モニカ「洗濯、料理、便所掃除、ギルドでの仕事・・・何でもやったと言っていましたが・・・。」


「・・・。もしかしたら俺の見ていないところでそう言ったことをしていたのかもしれませんね。そうですね、では王子様にバケネズミ、蜂、蜘蛛の調理法でも聞いてみてください。面白い回答が帰って来るかもしれません。」


モニカ「え!?バケネズミ!?、蜂!?、蜘蛛!?」


モニカは眼を見開いている。


「ああ。失礼しました。貴族のご令嬢様には刺激が強かったですかね?俺の食事のメニューは大体それでしたので。見た目はあれですけど、栄養価はかなり高いんですよ?まあ、そんなのばっかり食べてたから目が魔物のように赤くなったのかもしれませんね。ハッハッハッハッハッハッ。」


モニカ「・・・・。」


「あ、ここ笑いどころだったんですが・・。スミマセン。どうやら俺は綺麗な女性と話せて舞い上がっているみたいです。」


モニカ「セドリック様は私のことを地味だといいます。顔だけならラピーダ嬢の方がいいとも。」


「これは俺の個人的な感想ですが、貴女様の方が彼女よりも魅力的に見えます。」


彼は真面目な顔で答える。


モニカ「え?」


「人の美醜は見る人の価値観に大きく影響を受けますので、なんとも言い難いですが、確かに貴女様は落ち着いた顔立ちをしています。で、それのどこがいけないのでしょうか?」


モニカ「もっと華がある女性の方がいいと・・。」


「そもそも王子様とはどの様に出会ったのでしょうか?婚約者というわけではないのですよね?」


モニカ「はい。セドリック様には現在婚約者はいません。出会ったのはとある貴族の社交パーティーです。その私の一目惚れで・・。でも、セドリック様はいつもつれなくて・・・。」


「・・・・。モニカ様、変なことを聞きますが宜しいですか?」


モニカ「はい。」


「王子様以外の男性と深く関わった事はありますか?もちろんご家族以外で。」


モニカ「えっと・・・・・・・・・あれ?」


「なるほど。では王子様は脇においといて、貴女様の理想の男性はどんな人なんでしょうか?」


モニカ「・・・わからないのです。元々家族以外に男の人が回りにいなくて、初めていいなと思ったのがセドリック様だったので・・。」


「ん~、では、こんなのはどうでしょう?」


モニカ「えっと?」


「幸いモニカ様は学園に通っていますので、単純に恋愛とか抜きにして他の男性とも話してみたらどうでしょうか?もしかしたら王子様以外にタイプの人が見つかるかもしれないし、仮に具体的にいい人が見つからないとしても、自分の好みが分かってくるのではないでしょうか?少なくとも貴女様にとって悪いことにはならないと思います。」


モニカ「確かにそうですね。・・ええ、そうします。」


「では、モニカ様の悩みは解決ということで・・。」


彼はあからさまにほっとした顔をしている。まるで厄介払いができたみたいだ。


モニカ「あの・・。」


「は、はい?何でしょうか?」


モニカ「時々、話を聞いてくれないでしょうか?」


「俺で良ければいつでも。大抵はセレスタのギルドに行けば行方は分かると思います。それにしても美人と話せる機会が増えるのはこちらとしても嬉しいですね。」


彼は一瞬百面相をした後に引き攣った笑顔をしながらモニカの依頼を受け入れた。


モニカ「クス。では、失礼します。」


パタンと戸が締まり、モニカは立ち去った。


善行度+100


「うん。+にはなったか。まあいい、さっさとセレスタに戻ろう。」


モニカ「彼、胸ではなく眼を見て話してくれましたね。」


モニカは戸を閉めた後、独り言ちた。



「なんだかんだ孤児院に戻るのは一週間ぶりぐらいか・・ん?」


彼が辻馬車で1日かけてセレスタの孤児院に戻ると何やら人だかりが出来ている。


「何かあったんですか?」

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