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38<凶悪犯罪>♡

前回のあらすじ

彼は美しい女姓に抱きつかれた。

「ええ、まあ。確かに一般的にはそうですね。」


女神「貴方の質問だけど、私の好きな殿方が他の女性と抱き合ってたの。」


「・・・・!!貴女様にも好きな殿方がおられたのですね。その何と言いますか災難でしたね。」


彼は心底驚いた様子で女神を慰めようとする。


ギイィィン!!


「ヒッ!!」


女神はちょうど彼の言葉に反応するかのように鉄格子をその刀で事も無げに切断した。


女神「あら?どうしたんですか?ノベロ君。そんなに怯えて。」


女神は少し嗜虐的な笑顔を見せながらゆっくりと彼に近づく。


「あ、い、いえ。女神様の剣戟が凄くて驚いていました。」


女神はとうとう彼の前に辿り着いた。


女神「ねえ、ノベロ君。あの女性は誰?」


彼は全く心当たりがないように首をひねっている。


女神「お返事が聞こえませんが?」


「は、はひ!!!」


女神は静かに彼の右頬に左手を添える。


女神「ねえ、ノベロ君。まだわからないの?」


女神から『甘い香り』が漂っている。


「女神様。ごめんなさい。何故貴女様が不機嫌なのか分かりません。何か俺は無作法を働いてしまいましたか?」


女神は残りの右手で俺の左頬に触れ、顔をキスできるくらいに近くまで寄せてくる。


恐らく彼からは女神の瞳しか見えないことだろう。


「青空のように澄んだ碧眼・・。ただ、美しい。ずっと貴女様を見ていたい。」


彼は状況を忘れ場にそぐわない発言を無意識にしていた。


女神「・・はぁ。一番悪いのはこの軽すぎるこのお口かしらね。塞いじゃいましょう。」


彼女は彼のセリフに一瞬だけ目を見開いた後、そのまま顔を彼に近づけ、


クチュ。


口づけを初めた。


「!!!」


彼は何かを言おうとするがくぐもった音がするばかりで音声にならない。


「・・・・。」


直ぐに何かをいうことをあきらめたのか音がしなくなった。


やがて彼は気持ちが良くなったのか少し眼を細めながら女神と口づけを続ける。


ふと女神が彼から離れる。二人のよだれが橋のようにお互いの口を一瞬だけ結んだ後、重力に従いぽたりと床に落ちた。


「女神様・・・?」


女神「・・ご馳走様でした♪これで私の気持ち分かってくれた?ノベロ君。もう一度聞くけどあの女性は何?」


「・・・・。もしかしてリサさんのことでしょうか?」


女神「確かそんな名前でしたね。貴方にとってあの女性は何?」


「臨時善行度発生装置。」


彼は自分のセリフに驚いたのか、眼を見開いている。もしかしたら思わず本音が出てしまったのかもしれない。


フッ・・と女神様の雰囲気が柔らかくなった。


「あ、あの?」


女神「駄目ですよ。女の子の事をそんなふうに言っちゃあ。でも、そうですか。ノベロ君は上手いことを言いますね。」


ギ、ギ、ギ、ギィン!!


女神は彼の枷を全て叩き切る。


「女神様、助かりました。」


女神「・・・・・。」


女神は彼に抱きついた。


「え?」


女神様はそのまま先ほどと同様に彼にキスをしている。


彼も気持ちがいいのか、彼のほうからも積極的に舌を絡ませている。


女神「プハ。クスクス。真っ赤なお顔・・・・かわいい。」


女神は瞳を濡らしながら顔を離した。


「女神様・・・?」


女神「キスは気持ちよかったですか?」


「・・・・はイ。とテも。」


女神「浮気はしちゃ駄目ですよ?ノベロ君は私とあの狐だけを見ていれば良いのですよ?」


「ハい。女神様。」


女神「クスクス。いい子ですね〜。私のノベロ君は。」


そう言いながら彼女は再び彼にキスをする。


女神「クスクス。これで貴方は私の虜よね?」


「はイ。俺ハ永遠ニ貴女様ノ物でス。」


まるで変なクスリをキめたかのように彼の眼は虚ろである。


女神「ねえ、ノベロ君はキスだけで満足?」


女神は彼の硬くなった下腹部を見ている。


「え?」


女神「ノベロ君は前世も含めて童貞よね?」


「・・あ・・・はい。」


彼は恥ずかしそうである。


女神「決して貴方を馬鹿にしている訳ではないの。最初の相手が本当に私で良いの?っていう確認がしたいだけだから。」


女神は少し不安そうな表情をしながら上目遣いで真面目な声で彼に問う。


「は、はい!!!不満なんかあるはずもありません。」


女神「クスクス。ノベロ君は可愛いね。」


女神様はそういうとドレスを脱ぎ下着姿となった。


彼の目の前で大きなお胸が揺れている。辺りには甘い香りが漂う。


女神「どう?私もなかなか良いと思わない?神になるときに特にお胸の形はかなりこだわったの。」


「メがみサまはとテも美しイです。・・でスカら・・ソの・・・抱キたイ・・でス・。」


女神「よく言えましたね。えらいえらい。じゃあ、ご褒美です♡」


女神は魔法でベッドを生み出し、彼を座らせ・・・



女神「どう?気持ちよかった?」


『しばらく』の後、女神は大変機嫌良く彼に感想を求めた。


「ハい。すゴく気持チが良カったデス。」


女神「ここは夢だけどいつかこの経験は役に立つと思います。」


「ありがとうございました。」


女神「・・・。」


「女神様?」


女神「ねえ、ノベロ君は一回だけで満足?夢だから体力切れはありませんよ?」


女神は妖艶に笑いながら彼に馬乗りになる。


「はひょ?」


女神はまるで強姦するかのように彼の両手をベッドに押さえつけ腰を前後に振り・・・




「ハッ!!・・・あ〜〜〜!!俺は何という夢を見てしまったんだ〜〜〜!!」


彼は強烈な匂いがするズボンと下着を脱ぎ洗濯を始めた。


「懺悔だ。懺悔だ。教会に行こう。懺悔しよう。大恩ある女神様を夢の中で穢すなんて俺はどうしようもない大罪人だ。」


善行度±0


彼は家事や個人的な洗濯を大急ぎで済ませた後、教会に向かった。


教会は神秘的で冷厳な雰囲気を漂わせている。


シスター「・・!・・本日はどういったご要件でしょうか?」


そこにいるシスターにとっては黒髪紅眼の孤児が来たことが意外だったらしい。


「懺悔をしたく。」


シスター「わかりました。詳細は話せませんが運が良いですね。今日懺悔を聞いてくれる人は少し特別な方です。」


「そうなのですか?」


女性の声「今日はどうしましたか?」


それはどこかで聞いたことがあるような声だった。


「俺は今朝とんでもない凶悪犯罪を犯してしまいました。」


彼は真剣な様子で己の罪の告白を始める。


女性の声「それはどのようなことでしょうか?」


「俺には心に決めた存在がいるのですが・・」


ギリッ。どこかで何か固いものどうしがこすれるような音がした。


女性の声「・・・。まあ、それは素敵なことですね。」


「今朝、その存在とは違う女性が夢に出てきました。」


女性の声「!!!それはどの様な方でしょうか?」


「『最近』、知り合った女性です。」


女性の声「まあ、『最近』知り合った女性なのですね。貴方様にはその方がどのように写るのでしょうか?」


懺悔を聞くにしては少しずれた質問な気もするが、彼は素直に答えた。


「一言で表現するのは難しいですが、この世のものと思えないぐらいとても美しい女神の如き女性です。俺とは身分が違いすぎて懸想することすら許されない貴き女性です。」


女性の声「まあ!!まあ!!まあ!!それは良いことではありませんか?」


懺悔を聞いてくれるこの女性は少し興奮しているようだ。


「俺はその様な素敵な女性と夢の中で・・・・彼女を・・・覚えている限りでは5回も穢してしまったのです。」


彼は沈痛な面持ちで己の罪を告白した。


女性の声「え!?」


「ああ!!俺は何ということを!!よりによって大恩あるあの方を俺の薄汚い欲望のはけ口にしてしまうとは!!やはり俺は生まれてきたのが間違いだったんだ!!」


女性の声「大恩?むしろ助かったのはこちらの方じゃ?・・ハッ!・・そ、そんな事はありません!!貴方様は実際に誰かを傷つけたわけではありませんし、案外お相手の女性も貴方様の事を憎からず思っているかもしれません。ですからそのように思い詰めないで下さい。」


「そうでしょうか?」


女性の声「ええ、ええ、そうですよ!!主神テルーオ様も貴方様を許すと思いますよ。」


「そうだとよいのですが・・、今日は懺悔を聞いて頂きありがとうございました。」


女性の声「貴方様の行く末に幸あらん事を。」


彼は多少は気が晴れたようだが、それでもまだ罪悪感に捕らわれたような気落ちしたような表情をしている。


シスター「すいません。そこの御方。」

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