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37<罪人。何か申し開きはあるか?>

前回のあらすじ

ドキッ!!男だらけのストリップダンス♂

リサ「お待ち下さい。」


リサは少し大声で彼を呼び止める。


「ん?如何なされましたか?リサ・サンクトゥーロ様。」


彼は足を止め振り返る。


リサ「真に失礼ながら貴方様のことを調べさせて頂きました。」


「多分あまり面白い情報はなかったと思いますが、どうかしましたか?」


リサ「貴方は異常に安い報酬で数々の依頼をこなし、その僅かな報酬もほぼ全て孤児院に入れているのですね。おまけに孤児院での家事なども全て貴方一人でこなしている様です。何が貴方をそこまで駆り立てるのですか?」


「・・・・・。」


受付嬢「え?」


「俺にとって命を捨ててでも守りたかった大切な存在と再会するためです。」


リサ「貴方がそこまでして再会したい方は女性ですか?」


リサは食い気味になおも質問を重ねてきた。


「薄汚い孤児が生きる理由なんて貴女様からすればどうでも良いことでしょう。」


リサ「女性ですか?」


どうやらリサ・サンクトゥーロ様は彼が答えるまで開放する気がないようだ。


「俺にとっては世界一尊い女性です。さ、質問にも答えたことだし俺はここいらで・・」


・・ギリッ。


どこかで硬いものどうしが擦れる様な音がした。


リサ「待って!!・・私の護衛として長期的に働く気はありませんか?」


リサは彼のセリフを遮るように提案をしてきた。


彼は小声で「護衛か・・善行度的にはあまり・・」とブツブツ言いながら何かを考えている。


リサ「決して貴方を束縛したいわけではありません。今までのごとくギルドで仕事をしても構いません。但し常に隣に私がいますけど・・。」


「・・・・。俺は結構危険な依頼もこなしていくつもりです。そしてそういった行為をする事は護衛としては落第だと思います。どうかお引きとり下さ・・」


リサは彼に抱きついた。ギルドにたまたまいた男達が羨ましそうに見ている。


「あ、あの?」


リサ「駄目ですか?理由なんてどうでも良いの。貴方様と一緒にいたいのです。」


「・・・。リサ様、落ち着いて下さい。貴女様は大変美しい。婚約者の方がいるのではありませんか?そのような表現は誤解を招きます。仮にそう言った方がいなかったとしても俺は親の顔すらわからない孤児です。俺は貴女様の側にいるには相応しくない。先程の言葉はとても嬉しかったですが、一生の思い出として胸に秘め生きていこうと思います。」


彼は何を考えているか分からない真顔でリサを引き剥がした。


受付嬢「嘘・・・。あれでもなびかないの・・・・・?相手は・・あの・・様よ!?」


「リサ様、その薬草は全て貴女様の物です。では、失礼します。」


俺はギルドから逃げるように立ち去った。


リサ「・・・・・。セリス、後でお話があります。ゆっくりとじっくりと言い訳を聞かせてくださいね。」


受付嬢「ヒィッ!!」


彼は孤児院の前でしばらく周囲を見回したが妙な気配はない。


「追手はいなさそうか?俺の普段の行動が全部筒抜けって・・怖すぎだろ・・・。でも、まあ今は・・ククク・・お楽しみの善行度確認の時間だ・・・。」


善行度+7821


「はひょ~~~!!ナナセン超えなんて始めてみたぞ!!!ハーハッハッハッハッハッ。」


彼は酷く興奮した様子で道端で虚空を見上げながら高笑いをしている。はたから見るとかなり危ない人物である。


通りすがりの子供「ママ~、あれ何~?」


通りすがりの婦人「ダン。目を合わせちゃいけません。」


彼はその日、いつものように日記を書き満足そうな表情をしながら眠りについた。



「ここは?」


彼は気がついたら一人、灰色のレンガでできた部屋の中に居た。部屋の一方向には鉄製と思われる棒が短い間隔で置かれ、壁と同様の灰色のレンガが敷き詰められた廊下が見えている。そして彼の手足には手枷、足枷がつけられ更に鉄の鎖で壁に貼り付けられている。小さな窓から見える陽の光から察するに今は夕方ぐらいだろうか?


「もしかして牢屋か?しかも凶悪犯罪をしたかのような厳重な拘束がされている。どういうことだ?あの妙な夢ともまた違うようだが・・。」


ちなみに彼は15歳の体ではなく、もう少し成長し、おおよそ二十歳前後と思われる姿になっている。


「視界がいつもより少し高い・・もしかして大人の体になっている?・・ここは夢なのか?」


そんなことを言いながら彼が一人で騒いでいると・・・


カツーン、カツーン


誰かが廊下をゆっくりと歩いてくる音がする。


「イマイチ状況が飲み込めんが、近くまで来てくれたら兎に角助けを求めてみよう。」


カツーン!、カツーン!!、カツーン!!!


どうやらすぐ近くまで来ているようだ。


「スマン。誰だか知らないが助けてくれ〜〜〜!!何故か拘束されているんだ!!!!」


カツーン!!!!


カツ!


足音が止んだ。


彼の部屋の前には白いドレスを来た銀髪碧眼の麗人が立ち止まっている。長く美しい脚がドレスの隙間から露になっている。今日の女神様は素足ではなくヒールの高い青いサンダルを履いていて、美しい脚がより強調されている。


「女神様!!!良かった。お願いです。助けて下さい~。」


彼がそう言うと女神様はぐるっと首だけを彼に向けた。


「ヒッ!!」


女神の表情は能面のように無表情であり、著しく不機嫌であるということだけは伝わってくる。


「め、女神様?一体どうされたのですか?何か嫌なことでもありましたか?」


女神「ねえ、ノベロ君。」


とても美しく綺麗な声ではあるのだが、その表情が全てを台無しにしている。


「はい、何でしょうか?」


女神「私ね。浮気は良くないと思うの。ノベロ君はそう思わない?」

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