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111<同病相憐れむ>

前回のあらすじ

まずは挨拶から

「よう、兄弟。君達は俺と同じで眼が紅いんだな。どうだ?今日も元気に世界から嫌われているか?」


「「「「・・・・・・・・。」」」」


「もしかして友人に廃墟に閉じ込められて火を放たれたりしていないか?」


リサ「・・・・・・?」


青い狼「・・・・グルル。」


「それとも長い黒髪がきれいな家政婦さんに背後から斬りかかられたりしていないかね?」


リサ「さっきから・・な、何を言っているのですか?」


「確かに俺は何を言っているんだろうか?何故か狼君の顔を見ていたら遠い昔の事を思い出した。もしかしたら何処かで会ったことがあるのかもしれないな。」


「「「「・・・・・・・・。」」」」


青い狼「・・・・グルル。」


「さて、このままお見合いしていてもしょうがないな。」


彼は雪月白桜を天に掲げる。


「君達に恨みは全くないし、ある意味では同情するが、まあ、なんだ、文句はあの世で沢山聞かせてくれ。」


彼はたまたま近くに居た比較的小型の狼に向かって駆け出す。


青い狼「!!!!!」


狼の一体が赤く光った。


彼は雪月白桜をその場で振り下ろす。キーンという音がその場で鳴り響いた。


青い狼「!!!!!!」


狼が戸惑った仕草を見せる。


モニカ「え?なぜ空振り?」


おそらく雷魔法を撃とうとしたのだろう。


「油断も隙もないな。」


すべての狼がカラフルに光り始める。


彼は前にゆっくり移動しながらその場で雪月白桜を振り続ける。


どうやら何体かの狼は射出系の魔法だったらしく視界一面に広がる火炎弾や氷山のような氷弾が高速で飛んでくる。


それらを切り裂きながらゆっくりと近づく。訓練の成果かまったく息切れはしない。


狼は魔法を詠唱し続けながら彼の移動に合わせてゆっくりと後退していく。


「一発喰らったら即死だろうが、どうにか戦えている。女神様やマルーモ様には感謝しかないな。」


彼はどの魔法を打ち消すかは選ぶことができない。故に・・


リサ「駄目ね。彼に補助魔法をかけようとしても途中で消滅してしまうわ。」


セドリック「トリシャ、アレを援護するぞ。左端の小さいやつから倒すぞ。」


パトリシア「うん!!」


彼の幼馴染二人が一体に向かって駆けていく。


モニカ「彼の真後ろから出るのは怖いですが、こうしないと魔法が通りませんね。」


モニカは彼のやや右後ろに陣取る。


モニカ「トリオブラマギオ」


賢者専用の重力、氷、雷の三重攻撃魔法が右端にいた狼に炸裂する。


狼「!!」


狼はモニカを見ながら体を赤く光らす。


「賢者!!!横に飛べ!!」


モニカ「!!!」


モニカは戸惑いながらも横に飛ぶ。その直後にモニカがいた場所に巨大な光の柱がズカーンという轟音とともに落ちてきた。


モニカ「ヒッ!!!」


「あれがグランデガトンドロってやつか?喰らったら一発だな。聖女は俺以外の人間に補助魔法をかけ続けてくれ。」


リサ「わかりました。」


パトリシア「やあ!!!」


遠目に赤髪の幼馴染が狼の一体に切りかかるのが見える。


キーーーンという甲高い音が鳴り響く。


パトリシア「硬い!!?」


セドリック「トリシャ、横に飛べ。」


パトリシア「うん!!」


セドリック「ファイロマギアグラーヴォ!!」


シュ!!


金髪の幼馴染の炎をまとった魔法剣による攻撃は少ないながらも狼にダメージを与えたようだ。


狼「!!!」


セドリック「トリシャ、どうやらスキルならダメージが通るようだぞ。」


彼らの活躍のおかげか彼に飛んでくる魔法が少しだけ減った。彼は進行のペースを速める。


大狼「アオーン!!!!」


狼達「「「!!!」」」


彼が一番近い狼まで残り10歩というところまで近づいた時、大きな狼の遠吠えを合図として魔法攻撃が止んだ。


狼は息を吸い込む様子はない。その代わり全ての狼が俺に向かって駆けてくる。


「同士討ちを避けて物理戦闘を選んだか。」


セドリック「トリシャ、いくぞ!!」


パトリシア「うん!!!」


リサ「トリオブラプロテクト」


彼が剣を止めたのを確認した聖女が専用スキルを発動する。


「へえ、補助魔法って受けるとこんな感じなんだ。」


青い狼「!」


と同時にどうやら狼達には視界妨害の効果が掛かったようだ。


ターゲットにした狼が一瞬体を伏せた。


彼は雪月白桜を脳天から振り下ろす。


ギィィィィイイン!!!と音がし狼の頭を確かに両断した。


「・・・硬いな。」


数秒後、プシューーーーーー、というなにか空気が抜けるような音とともに狼の頭部が再生されていった。


「これが噂の再生能力か。」


数秒後には傷が完全になくなっていた。そうこうしている内に他の狼も彼に飛びかかってくる。


「!!!!」


四方八方から噛みつき攻撃やら爪によるひっかき攻撃が轟音と共に飛んでくるが、彼は手当り次第、近いものから刀を無我夢中で多重に刃を振るう。


辺りには甲高い音が鳴り響く。


時々斬り飛ばした肉片がすごい勢いで飛んできて彼にかすり傷を与えている。


モニカ「グランダファイロ」


彼が攻撃を必死にさばいていると一体狼の背後に大きな火球が当たり熱気とともに爆発が生じる。


青い狼「!!」


モニカの魔法は効果があるようで狼の動きが少しだけ鈍った。


セドリック「トリシャ、あの一番でかいのを2人で止めるぞ。」


パトリシア「うん!!!」


その脇では、幼馴染の二人が何やらスキルを口にしながら斬りかかっている。


青い大狼「!!」


一番大きな狼は二人を脅威とみなしたのか彼から離れていった。彼の周囲から圧迫するような雰囲気が1つ減った。


その穴を埋めるように青い狼の牙が右側から迫ってくる、彼はそれに合わせて頭を叩き切る。

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