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10<英雄欺人・・・?> 

前回のあらすじ

災厄の発生条件について。

先生「生き物だ。」


***「え?」


誰かの小さな声がやけに大きく響いた。


先生「この事実が最初に確認されたのは500年前に現れた氷嵐の青龍だ。ある兵士が小さなトカゲに黒い霧の様なものが集まり氷嵐の青龍となったのを目撃している。」


「トカゲのような弱い生き物が龍型の災厄か。じゃあ鬼の元は?人?もし訓練された人間が元になったらとんでもない化け物になる?」


先生「前回の災厄である獄炎の赤龍からもう100年になり、既に始原の加護持ちが現れているというのは事実だ。いつ災厄が発生してもおかしくはない。黒い霧が溜まっているとされている土地には近づかないことだな。」


「必ず百年ごとに現れるのでしょうか?」


先生「歴史書を見るとわかるが、時々数百年の空白があったりもするが、警戒するに越したことはない。」


ショウジ「災厄が出たら始原の加護持ちの方々がどうにかしてくれるのでしょうか?」


先生「基本はそういう事になる。その代わりとして始原の加護持ちの方々は大きな権力を持つ。」


「絶望の大鬼の時は始原の加護持ちがいなくなってしまった様ですが、その時、人類はどうしたのでしょうか?人口の8割が消えたという事は・・うん?」


先生「当然、最終的には戦闘の加護が無い一般市民も戦闘に駆り出され、健康な成人男性は全滅し、産経婦達も駆り出され、その多くも死亡、いよいよ人類は子供と老人だけになりかけ・・というときにマルモ神が降臨なされた。この学校の教程に戦闘訓練があるのはその名残だ。」


「一般市民は戦力になったのでしょうか?」


先生「絶望の大鬼の時は戦況を覆す力はなかったようだが、絶望の白狐の時には打倒できたらしい。尤も具体的にどうやって妖狐を倒したかは後の大鬼のせいで記録の大半が消失したようだが。」


「妖狐の時代のほうが人類は強かったのだろうか?」


先生「という訳で次回より男女関係なく戦闘訓練だ。」


女子「え~~。そんなの男子だけでいいじゃない・・・。」


先生「そう言うな。本当に追い詰められたときは性別は関係なくなる。動ける者は全員兵士だし、動けない物は囮にならざるを得ない。これは歴史が証明している。」


「ケイ兄、本当に頑張ってくれ。」


先生「さ、今日は少し短いが授業はここで終わりだ。残りの時間は先週の宿題を回収するぞ。」


**「あ~!!!、今日だった~!!!」


**「授業中に何とかまとめ終えたぞ。」


**「ねえ、写させて?」


先生「お前ら先生の前で堂々とサボりを告白するな~。さっさと出せ!!」


彼は先生に課題を手渡す。


「先生、魔法に比べると物理系の戦闘スキルの種類が妙に少ない気がしたのですが、教科書にあるもので全部なのでしょうか?」


先生「お前は真面目な生徒だな。それについては戦闘訓練時に体感できると思う。」


彼はぽかんとした顔をしている。


先生「まあ、楽しみにしていろ。」



「う~ん。」


放課後、彼は唸っていた。


「マルモ様は何と言ったのだろうか?施政者にとって不都合な言葉?」


ヒデアキ「ニノマエ、どうしたんだ?」


「絶望の大鬼討伐時のマルモ様は一体何といったのだろうかと考えていた。」


ヒデアキ「お前、顔に似合わず真面目だな。」


ワタナベ「フフフ。でも、真面目なニノマエ君は素敵よ。」


ヒデアキ「な?!良し、ニノマエ今から図書室に行くぞ。」


「うん?」


ヒデアキ「なんか関連する書籍でもあるんじゃないか?」


「でも黒塗りされているんだろう?」


黒髪ロングの女の子「ケイコは又ニノマエ君と話しているの?」


ワタナベ「え・・あ・・。」


ワタナベはばつの悪そうな顔をしている。


コバヤシ「こんにちはニノマエ君。」


「こんにちは。コバヤシさん」


コバヤシ「!!」


「うん?」


コバヤシさんは前髪を弄っている。


ワタナベ「もう、モモコ行くよ。じゃあね。ニノマエ君にショウジ君。」


「ああ。さよなら。」


ヒデアキ「・・。」


「嵐のような人だったな。」


ヒデアキ「ああ。そうだな。」


「さっきの話の続きだが、ヒデの言うとおり図書室にでも行くか?」


ヒデアキ「いや、今日はそういう気分じゃなくなった。」


「そうか。じゃあな。」


ヒデアキ「ああ。」


彼は友人に別れを告げた後、図書室に向かった。


-文明の破壊者―絶望の大鬼-


「先生が言っていたのはこれかな?」


絶望の大鬼とはテルーオ暦3107年に討伐された災厄である。現在のところ、有史の範囲では唯一人類で討伐する事が叶わず神が介入した災厄でもある。絶望の名はブランカ・ヴルーポ・デ・マレスペーロからとられている。


中略


突如空より一筋の黒い線が降りてきたかと思うとそこには成人大の黒い服を着たヒトが静かに立っていた。その黒きヒトは黒剣を構えたと思うとただの袈裟斬りを絶望の大鬼に向かって放ち大鬼をその大剣ごと両断、大鬼は再生せず消滅し魔石のみがその場に残った。黒きヒトの技は凄まじくその衝撃波だけで地面に大きな溝ができていた。


その御方は災厄を倒した後、その場に居た人間にとある言伝をして音もなく消え去った。


この黒きヒトは名乗らなかったが、その姿、格好からマルモ神だと思われる。


マルモ神の伝言は「いつか■■の■■なしの■が■■に現れるだろう。だが■は■■だ。決して■■することなきように。■■■■■を出現させたくなければな。」


である。歴史は度々改鋳されるがこの言伝は人類の存続にかかわる内容なので隠さずそのまま子孫に伝える様に誓願する。


「本当に消されているな。何かが現れる?字数や前後関係や消された理由を考えながら推測してみるか?」


彼は白紙に文字を書き出してみる。


「残っている部分だけを読めば、何かが現れて、何かをすると、違う都合の悪い何かが現れてしまう。そして権力者がこれを消したという事は条件がそろうと既得権益を手放す状況になるという事だろう。」


彼は図書室内を本を片手にうろうろしている。


「権力者が求める物と言えば・・酒、異性、金。・・だろう。それを妨げるものと言えば・・。文末は」


「究極の色男」/「傾国の美女」を出現させたくなければな。と彼は書き記す。


「うむ。あっている気がする。もし男だったら子供の遺伝子が似通ってしまって全滅の未来だし、美女だったら男同士が戦争を起こしやっぱり全滅するかもしれないな。うむ。さて、その前提条件だが・・。そういえば、外国の童話に醜い子供が迫害され、それに発奮したその子が努力を重ね美人に成長するっていう話があったな。だとするならば・・。」


『いつか「究極」の「色気」なしの「男」/「女」が「地上」に現れるだろう。だが「男」/「女」は「原石」だ。決して「迫害」することなきように。「究極の色男」/「傾国の美女」を出現させたくなければな。』


彼は手記に記載する。


「多分、こういうことだと思ったんだけど、ヒデはどう思う?」

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