【オルクセン王国史二次創作】渡らずの罪
エルフィンド陸軍を傷痍退役した隻眼隻腕のルィヘン・シンルースは、ベレリアンド戦争後、オルクセン憲兵隊の訪問を受ける。
港町の外れで一人暮らしを続けるこの白エルフ族は、エルフィンド北部の出身で、少佐だった。軍歴は長く、ロザリンド渓谷の戦いではオークの首を落とした伝説を持っているほどの武人だった。白エルフ族とは思えぬ攻撃衝動の持ち主で、その気質はあまるにも主流からはかけ離れていた。
そして彼女には、ある秘密があった……。
これはオークの国に併合された、エルフの土地のお話。
(作者の樽見 京一郎様から二次創作の許可は受けております)