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俺も私たちも  作者: 五嶋 月
【第1章】5人のYouTuber
9/19

【第9話】YouTuber指導③

「…!?」


「何驚いてんのよ。早く答えて。」


「全員同じだ。」


「うーん。なんかつまんないなー。1番を決めるとしたら誰?」


「そんなの決めきれん。」


「じゃあ帰らせないし、YouTuberのことみんなに言おっかな。」


「ちょ、ちょっと待て。」


この時、俺は答えを出すのに必死だった。

しかし、この些細な答えで、後の俺の人生を大きく変えることとなるとは、思ってもいなかった。





「え!」


「いや、全く好きでもないぞ。ただ、4人の中で誰を選ぶってなったらの話だ。お前らに恋愛感情なんてこれっぽっちもねえ。」


「またまたー。まあとにかくYouTuber頑張ろ!」


「いや、俺とお前らでは立場が違いすぎるぞ?対等なんて思ってんなよ。」


こんなことを話して、俺は春花と別れた。








━━翌日の放課後…

[今日から本当にYouTuber指導始めてもらうからよろしく!あ、ちなみに私の家ね。]

帰り際に春花からLINEがきた。



そして俺は家に帰って動画を撮った後、冬乃と春花の家へと向かった。



━━ピンポーン

「はーい。」


「来たぞ。」



「よっ!優多!」


「夏海と秋奈は?」


「もう来てるよー。」



━━ガチャ


「あ!ゆたっちー!久しぶりやね!」


「昨日ぶりだろ。」


「もたもたしてないで早く始めなさいよ、三宅。」


やはり俺は秋奈に嫌われてるらしい。

なぜこんなにも冷たいのだろうか。


「よし、じゃあ始めよう。

まずは、リハーサルをしてみるか。」


「リハーサル…?」

春花が言った。


「そうだ、とにかくどんなテーマでも構わない。

俺は見とくから本当に動画を撮る時のようにやってくれ。」


「はーい。」





「はーい!皆さんこんにちはー!令和ドフラミンゴの…」


「おい!お前らはバカなのか?」


「え、なになに。いつも通りやってって言うからやってるけど。」

春花が答えた。


「お前ら令和ドフラミンゴどんだけ気に入ってたんだよ…。」


「あー!キャッスルメゾンか!」


「キャトルセゾンな。」


「てか、それってどういう意味なの?」


「分からないなら調べろ。今そんなことに時間は割いてられない。」


「はーい。」



「はーい!皆さんこんにちは!キャトルセゾンの春花でーす。」

「夏海です!」

「秋奈よ。」

「冬乃…。」


挨拶は問題なさそうだな。

あとは冬乃が声を張ってくれれば完璧だ。











あー、タイプが違うって難し。

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